千秋楽の観劇。

のろのろオクに参加してたら、公演日が少なく値上がりしてしまい、15000円でも取れないという事態になり、15000円以上出してまで見に行く必要はないのではないか、とか思ったけれども、結局なんとか予算内で落札できてよかった。

そして、見に行った後は、これ20000円でもなんでも見に行った方が良いような舞台だった。というか、何回も見たい。1度ではかみしめられない。本当にステキな舞台だった。

脚本家はやはり才能にあふれてると思うし、音楽も良かったし、そして中井貴一もよかったし、なんといってもやはりこの舞台は戸田恵子がすばらしかった。本当にすばらしかった。
ひっじょーに完成度の高い舞台だと思った。

しかし、この舞台、別にそんなに評判な舞台じゃないよね?
「コンフィダント」は10年ぶりの傑作との評判だったけれども、だったら「グッドナイトスリイプタイト」よりもさらに良かったわけだよね? どんだけの傑作なんだ、という話じゃないか。これよりさらにいいわけでしょう。是非見たかった。

これから、三谷の芝居は全て見に行こう。そして何回も見られるように、まず序盤から中盤にかけて1回目を見に行くことにしよう。

この脚本は、本当に良かったと思う。
いつもより笑いは少ない。
いつもより、ハートウォーミング部分が、ハートウォーミングというよりも、さらにぐっとくるというか、胸にくるような、切なさと愛しさと、なんとも表現しきれない気持ちになった。
本当にすごく良かった。

私が見に行った舞台の中で(あんま見に行ったことないけど)、一番いいぐらい。
まあBWの「RENT」は一生忘れられない(wリンボーダンスとファイヤーダンスの融合)と思ったし、あれを超える舞台はないだろうけれども、しかし「グッドナイトスリイプタイト」も違う意味で本当にすばらしかった。
「RENT」以外でこれが一番いい、私が観にいった中で。まあ「RENT」もBW以外は良くないから、BW「RENT」以外で一番すばらしい舞台だと私には思えた。ほんと、すごかった。

舞台中もすごいし、舞台後の余韻もすごい。
人と会話せず、見終わった後は余韻に浸りたい気分。
ほんと、よかった。
見に行ってよかった。

「マジックアワー」は、飛行機wの中でこの前初めて見たけど、脚本は終盤(深津絵里と西田敏行の結ばれ方の辺りから最後まで)が結構ぐだぐだ気味だったけど、役者さんの演技であそこまでの魅力になったように思ったし、

「恐れを知らぬ川上音二郎一座」は、あれは「マジックアワー」よりも「THE有頂天ホテル」よりも脚本の出来としてはだめだったと思う。

それこそ、音二郎って、「ラヂオの時間」じゃないけど、制作側から横槍でも入ったのじゃないか、っていうぐらい、だめな脚本だったと思った。
テーマもそんなにはぴりっとしないし、かつテーマ自体よりも何よりも描き方がぐだぐだじゃなかったか。あれはだめでしょう。大人の事情があったのかね。それともただ単にひらめきが弱い時期で、かつ時間がなかったのだろうか。

「音二郎」と比べたら、雲泥の差だよ、今回は。
「新選組!」ぐらい良かった。まあ組!とは趣が違うけれども。

三谷舞台って、「音二郎」とこれしか生で見てないから、あれだけど、「音二郎」とは比べ物にならないわ。しかしその「音二郎」だって、他に私が見に行った違う劇作家の舞台よりは脚本が悪くはないように思ったが、ファンの欲目か?

映像でだったら「笑いの大学」と「オケピ!」を見たけど、
「笑いの大学」もこんな感じだったのかもしれないが、舞台を生で見ていず、映像だったので。やはりすばらしい舞台は映像で見るよりも生で見たほうが全然違うように思う。「笑いの大学」を生で見られたらどんなに良かっただろう。
「オケピ!」はDVDで見た限り、私にはまったく面白くなかったし、テーマもよくわからなかった。

映画だと、「ラヂオの時間」と比べると、あれとは全く趣が違うからなんとも比べられない。
「みんなのいえ」とちょっと雰囲気は近いものがあるようにも思うけど(テーマは違うけど)、「みんなのいえ」も舞台にすればもっと迫力とキレが出たのかもしれないが、映画だし、「みんなのいえ」より今回の方がいいなあ。

「THE有頂天ホテル」は、単体だと悪くはないとは思うけど、他の三谷作品と比べてしまうと、脚本として、面白さや、テーマを伝える部分が弱いように思う。
「マジックアワー」は上に書いたように、終盤が脚本としてぐだぐだ風味で、佐藤浩市ほか役者さんに助けてもらっている印象。有頂天よりは好きだけど。

ドラマだと、「組!」ぐらい良かった。さっきも書いたか。
私、三谷ドラマって、「振り奴」「王レス」「総理とよばないで」「竜馬におまかせ」「合言葉は勇気」を見てたけど、これらのどれよりも、今回の脚本はすばらしいと思った。

今回の脚本はほんとすばらしかった。


だらだら書き連ねていますが、ようやく本筋の感想。

結婚30年の夫婦が離婚するお話で、時間軸が行ったり来たりしながら、夫婦のこれまでの関係がわかる、という舞台だった。

「LAST5YEARS」みたいに、過去→未来とか、未来→過去ってなっているわけではなく、行ったりきたりする。
しかし、そこが本当に絶妙。脚本が秀逸。構成が良く練られている。

夫婦それぞれで覚えているポイントが違ったりして、言った言わないになったりして、見ている側は「どっちなんだろう」みたいに思うけど、それを後の展開で、過去のシーンを見せて、笑えたり、しんみりさせたりする。最後の締めもすばらしかった。

結婚前に夫(中井貴一)が妻(戸田恵子)にくれたプレゼントの箱。妻のコケコッコーのような歌。その謎が最後に解け、
そして、妻が夫に、別れる時は、一緒に寝ようといった、その気持ちが最後に解ける。

あれは、本当にお見事な構成だった。本当に脚本のレベルが高すぎる。
ファンの欲目か? いや、ファンの欲目じゃないよね。良かった。

笑いの部分もまったく嫌味な笑いではなく、まあ役者さんたちがほんとすばらしいから、嫌味な笑いに全くならないし、非常に笑いの部分も良かった。
「音二郎」とか「組!」とかよりも、笑いの部分も良かった。
「マジックアワー」は、笑いの部分面白かったけど、やはり、三谷の脚本だけの問題ではなく、役者の演技力の問題もあるのだろうか。
なんか、ときどき三谷の笑いの部分ってやりすぎな部分とか、あまり面白くない部分があるようにも思うけど、この舞台はまったくやりすぎていなくて、すごく良かった。品のある笑いというか、適量な笑いだった。

最初は、夫は妻に未練があるのに、妻の、明らかに気のない話し方に、「うわぁ、夫婦で温度感が違うなあ。しかし妻がこんなに気がないのに、わからず、ぐだぐだしている夫だから嫌われるんだろうなあ」と思ったけれども、

そして、別れるときと、新婚旅行時のラブラブぶりの違いにウケたし、

新婚時は、夫も妻も子供でうまくいっていたけれども、現実に適応するために妻は大人になったけれども、夫はいつまでも子供のままで、うまくいかなくなったのかな、とか思いながら見ていたのだけれども、

まあ、そういうこともあるのかもしれないけれども、それだけじゃないし、うまくいくいかないも、一つのことだけが理由じゃないんだよね、という感じというか、さまざまなことがあって、こういう風になっていったんだな、というのが、すごく伝わった。

不妊治療をして子供をほしいと思っていた妻に対し、夫は仕事に集中したいと言って子供はいらないと言って…。
それにショックを受けた妻だけれども、あそこのシーンでは、夫婦はとてもうまくいっているように見えたし、妻も夫を愛していて、

あれから5年後?の、夫が子供を作ろうと言った場面で、あれはもうだめだな、と思った。結局、子供がほしいと思った妻の気持ちも考えず、自分の仕事への影響のためだけに子供を作りたいと簡単に言い出していて、本当に最悪だった。
ただまあ、仕事で脱却点が見つけられないときに、何かを模索して、ああいう風になる気持ちもわかるし、ああいう風に思う気持ちはわかるけれども、その感情のままに、いくら妻相手とはいえ、デリケートな問題を、自分の感情のままに話してはだめだよね。
あれはないと思うよ。

そして、あの後、そういう謝罪をすればいいのに、あの夫はそれをきっとしていないんだろうね。

結局、なんらかの失敗をしてしまっても、その後、ちゃんと気持ちを説明して、謝罪すればいいのに、それをしないから、だめなんだろうと思う。

そして、子供を産む産まないについても、確かに話し合うのはつらいけど、もっときちんとお互いの気持ちを話し合えばよかったのに。
妻がどういう思いで子供がほしいと思ったのか、不妊治療をしようと思ったのかをきちんと話せば、夫の気持ちも変わるのでは?
夫は、あれ、確かに仕事に集中したいというのもあったかもしれないけど、それだけじゃないでしょう。やっぱり不妊治療したくなかったんでしょう。自分が不妊症だってなるのもなんか嫌だったし、治療なんてしたくないし、という気持ちもあったわけでしょう。
もっと治療についてもきちんと話し合えばよかったのに。

話し合うのは辛いけど、そういう大事なことについて、うやむやにしておくと、結局、ひずみが大きくなってしまうのだと思った。

で、この夫婦が別れた理由は、あのときの子供を作ろうといった夫の無神経な言動と、夫婦をつなぐ亀が死んだこと、と、表面的に見ると見えるけど、でもそれだけではないように思って、
妻はもう夫を愛していないように見えたけれども、「嫌いな人と結婚する人はいない」し、そして、30年後にあの箱を夫に渡したわけで、やはり夫を嫌いではないのだなあ、と。

こういう風に別れたとしても、これまでの思いっていうのはあって、これまでのことはけして無駄ではなかったんだな、と思うし。

ただ、妻は夫を嫌いではないのだから、夫が別れたくないのであれば、あんな風にぐだぐだ言うのではなく、
きっぱり「愛してる」っていって、ただ強く抱きしめればいいんじゃないかなあ、と思った。

別れ話の際に、相手をひきとめたいときに、ぐだぐだ言ってもなんの効果もなくて、相手の気持ちを探るようにぐだぐだ言うのはさらに逆効果で、そこでもっとも効果的なのは、ただ、「愛してる」って言うことだと思う。自己陶酔したように「愛してる」っていっても逆効果だけど、きっぱり言えば、それが一番効果的なんだと思う。ただ抱きしめればいいんだよ。それができないから、別れるんだね。

私は、別れたくない相手に別れ話を持ち出されたら、相手の目をみつめて、「好きだよ」って言おう、と、帰り道に思ったw
結局、それが一番効果的なのだろう。

ぐだぐだ言っちゃだめ。
しかし、ああいうときに、間をつなぎたくて、もう少しひきとめておきたくて、そして何をいえばいいか思いつかないから、ぐだぐだぐだぐだと相手をいらつかせるようなことしかいえない夫の気持ちもわかるし。
「嫌いな相手と結婚する人はいないわ」ってせっかく言われたのに、「それはどうかな。戦国時代は」って言い出す、そういうKYな人って確かにいるし、でもこういう切羽詰っているときに、相手にそんな良いことを言われ、なんとか間をもたせようと、かえって相手をいらつかせることを言って台無しにしてしまう人の気持ちもわかるし…。

恋愛において大事なのは、まあ恋愛じゃなくて、人間関係全般についていえるけど、相手がどうしてほしいかを考えることなんだろう。自分が言いたいことをそのまま言ったら相手はどう思うか、相手は何をしてほしいのかを考えればいいのだろう。
でもそれができないからなあ。

私も×の人にできなかったからなあ。

夫が、子供はいらないって言った気持ちもわかるし。
不妊治療云々だけじゃなくて、やっぱり子を持つってそれなりに責任のあることなわけだから、踏み切れないし、仕事に集中したいとも思うし、子供ができたら何かを犠牲にしなければならないのでは、と漠然とした不安に駆られるし。

こういう漠然とした不安の場合は、やってみると好転することの方が多いように思う。だから妻は押し切っちゃってもよかったようにも思うけれども。

ただ、「僕たち、子供がいれば、変わっていたかな」と聞かれ、「そうね。もっと早く別れてたわね」と言われていたけれども。

結局、本当の気持ちではなく、なんとなくかっこつけた表面的な理由しかお互いに話していないから、だめなんだろう。
不妊治療するのにやっぱり抵抗があるし、とか、子を持つのに漠然とした不安があるし、とかって、そういう本当の気持ちをきちんと話し合って、理解しあえればいいのだろうけれども、まあプライドの高い男って、そういうこといえないだろうし。女もプライドが高いと本心をいえないし。なんともいえないが。

妻の無神経さも、新婚旅行時はちょっとひどいなと思ったけれども、あの新婚旅行のときとか、あとは外人のホームパーティーへのお呼ばれのお洋服選びとかを見ていると、夫は妻のああいうわがままも受け入れているんだなあ、と思った。わがままな人が好きな人っているし。

妻も夫を愛しているから、ああやってじゃれていたのだろう。愛されているという自信があったから、わがままをいってじゃれることができたのだろうか。
でも、現在でも、太郎(亀)が亡くなったことを、夫のせいにしていて、かなりわがままだったが。浮気した夫は最悪だけど、太郎がなくなったのは、夫のせいではないように思うが。それに対して、自分のせいにされても文句を言わない夫なんだね。悪いとこばかりではないのだね。

夫は、ほとんどのことを良く覚えていなくて、30年前の箱のことすら覚えていなくて、結局妻のことを愛していないから覚えていないんじゃないかと思ってややムカついたけど、でも、妻が忘れてた、別れるときの会話は覚えてるんだね。

妻も夫も無神経でお互い欠点があるけど、でもお互い助け合ってきたところはあったんだね。妻はあの明るさで夫を癒し、夫はあの抜けているところで妻の話を聞き流しながら聞いて妻を支えてきたんだろう。
欠点もあれば長所もある。
自分が支える部分もあれば、支えられる部分もある。
だから、別れたとしても、これまではけして無駄ではなかった。

でも、別れないためには、もっとお互いの気持ちを伝えてわかりあう必要があったのだろう。そして、愛されているという思いをお互いに持つことが大事だったのかもしれない。相手は、なあなあで自分と一緒にいるとお互い思っていたら、だめなのかもしれない。長く一緒にいればいるほど、そう思うけど、逆に長く一緒にいるからこそ、なあなあで一緒にいるのではなく、あなたに支えてもらっている、そして私もあなたを支えているということを言って、愛されていると伝えることが大事なのだろうか。

子供を作ろうと夫が言い出したシーンで、夫が、受賞できずすねるところで、妻が、英会話学校の生徒を帰そうとしたところで、妻のそういう態度に対し、駄々っ子のように夫がすねていたところがあったけど、あれも、言われる方はムカつくけど、言う方の気持ちもわかるな、と思った。

駄々をこねたいときってあるんだよね。
ああいうときは、「大好きだよ」って言って抱きつけば、だだも直るのだろう。
でも、そういわれて駄々を止められるよりも、駄々をこねたいときもあるんだろう。
駄々をこねていると、つい感情のままにいろんなことしゃべっちゃうけど、それはだめなんだろうね。駄々をこねるまではいいけど、子供とかデリケートな問題について、感情のままに、相手のことを考えずにしゃべってはいけない。

もし言ってしまったら、きちんと謝る。
相手が謝らない場合は、「××の点で、私はとても傷ついた。」と述べて、相手の謝罪を促す。

それって苦しいことだけど、それをしないと隙間がどんどん広がっていくのだろう。


最後に役者さんの感想。

中井貴一は「風のガーデン」では圧巻のお見事すぎるすばらしい演技だったけど、「グッドナイトスリイプタイト」では、普通な感じを最初は受けた。

でも、あの役の構築の仕方はうまいし、そして、戸田恵子ほど時間によって変わらない役なのに、時間経過とともに、若々しさと老人っぽさが、ごくごく自然に演じられていて、あとは、笑いとか、怒りとか、うざさとか、そういうのが、非常に自然に演じられていた。

あれはやっぱり、相当な俳優さんじゃないとできないだろうと思った。

戸田恵子は、最初はいつもの戸田恵子だと思ったけど、時間軸の演じ分けが非常に秀逸。特に、新婚旅行時のあどけない、愛情たっぷりの新妻ぶりと、プロポーズ時の愛らしさが本当に良かった。ホームパーティーの服選びのときも、まだ夫に対する愛がいっぱいで、結婚して5年の不妊治療のときもまだ愛してたのだろう。

あの夫の発言を受けての態度が本当にすばらしかった。台詞はほとんどあの発言後はないのに、あの演技は本当にすばらしい。出てったあとに一度振り返って見た演技も良かったし、あそこのシーンの演技は本当にすばらしかった。

夫に子供を作ろうといわれたシーンも、まだ夫を気遣っていて、新婚時よりも冷めてはいるけど、愛してはいたのだろう。

太郎が死ぬシーンでは、愛がほぼ冷めていたのだろうか。
あのシーンで、夫が、都合の悪い話になると、話を切り替えたり、妻はあんまり怪しくないのに、自分の浮気がばれたからといって、妻を本当には疑っていないのに、妻の浮気を追及する発言をするところは、リアリティーがあるなあ、と思った。人間心理として、よく理解できる心理だ。自分の弱みを責められると、相手に自分と同じ弱みがあるのではないかと責め出してしまう。矛先を変えるために。

離婚時のシーンでは、嫌いな夫に対する妻の態度の演技が非常にうまかったものの、しかし最初はそう見せつつも、しかしまだ嫌いにはなっていない、愛が残っているところが絶妙にうまかった。

そんな後に、「愛し合いながらも別れるの」のプロポーズ時の演技が来て…。

ここの演技は本当にすばらしかったし、脚本もすばらしかったし、戸田恵子はすごく良かった。才能がものすごくある俳優さんなんだね。こんなに才能のある人だとはこれまでは思わなかった。ある意味、「組!」の役とか、「音二郎」の役では役不足だったね。

いや、すごかった。
戸田恵子もすばらしかったが、脚本もとてもすばらしかった。

今回は、ちょっと妻目線でどうも見てしまったので、そして初見なので、細かい展開を追えなかったので、もう一度見てみたい。
しかし東京千秋楽が初見だったので、さすがに大阪に行こうとは思わないので、もう無理なのだろうか。再演はしないのかな。映像でも買うかなあ。
「コンフィダント」の映像、買おうかなあ。

本当にすばらしい舞台だった。
本当にすてきだった。

これぞ、まさにスタンディングオベーションだろう!という感じの舞台だった。
私は、スタンディングの風習がとても嫌いで、大した舞台じゃないのに、みんな総立ちになったりすると、嫌なのだけれども、この舞台はまさにスタンディングに値する舞台だと思ったが、三谷ファンの観客は、役者ヲタの観客と違って、スタンディングをしないようだった。立ってる人、数人ぐらいじゃないか。

拍手はまさに鳴り止まず、割れんばかりの拍手が続いたものの、拍手が鳴り止まない中、アナウンスを入れて終了、と。

本当にすばらしい舞台だった。

冒頭の、開演前5分前の三谷の挨拶もすごく良かった。
あと、休憩をはさまず1幕2時間10分だったのは、まったくもって正しい選択だと思った。これは一気に見せるお芝居だろう。