「うぬぼれ刑事」(2010年7月クール、TBS金22)初回(7/9放送分)の感想です。

話の展開、ギャグの切れ、スピード感、構成、落ちに非常にキレを感じた。
「流星の絆」「未来講師めぐる」とは違って、くどかんらしいキレがあった。

そんなキレが全開の中、主人公(ながセともヤ)はうぬぼれが強すぎてどうしようもないやつに見えるのに、人のすべてを受け入れるかのような優しさ、包容力、強さを感じられる。見ていてちょっとほろっとするようなテイスト。

ネタに走りきってもいなく、突っ走っていっちゃったような感もなく、くどかんものとしては久々にヒットじゃないかな、と思った。

ただ、私、元信者なんでね、こういうキレのあるくどかんものを見ると、1つでもネタを流れを構成を見落とさないようにと、ものすごく集中して見ないと失礼な気がしてしまいw、何度も戻って見たりしてしまって、ちょっと最初は純粋に楽しめず、元信者病みたいなのがでてしまったので、途中からそういうのはやめよう、見落としたっていいじゃないかと思って見たら、楽しめたw

信者病ってこわいですね。
ただ信者じゃない一般の視聴者は、逆に信者病に近い状態なんじゃないかな、とも思った。信者は見逃さないように集中して見て疲れてしまうが、一般視聴者もながし見ができず、テンションが高く流れが速すぎるくどかんものを見ると、疲れてしまうのではないかなとも思った。その辺が、くどかんものが視聴率が悪い所以かな、とも思った。

前クールは刑事モノ全盛だったのに、話の落ちとか犯人が「はあ?」みたいなものも多かったというのに、これはくどかんものであって刑事ものではないようにも思うのに、初回の犯人とか、犯行の動機あたりも、前クールの刑事モノと比べてもしっかりしていたように思った。きっちり作ってくる感じですね。

出演者の印象としては、ながセ×西田敏行の「タイガー&ドラゴン」コンビに期待。ながセはほんと、「T&D」ぐらいから、めっきり上手になって、特にコメディーの間合いと変顔がうまい。そしてなんといっても西田敏行。初回はそれほど見せ場はなかったけど、西田敏行がいればきっと絶対にやってくれると期待しています。

しかしながセくんは、「歌姫」あたりからふけましたね。筋トレしてボディーを改造して、かつもっと似合う髪型とか洋服にすれば、まだすマっぷとかに比べたら十分若いんだし、若くなると思うのだが、まあ本人がアイドルらしからんというか、そういうやる気がないんだろうなとは思うので期待しても無駄だろう。