今話は動きましたね。

胸が苦しかったw

♪会いたくなかった 切なくなるから

胸が苦しいwww


とまあ、普通の感想に移ります。

朋美(黒木瞳)&杉山(高橋克典)カップルはやっちゃいましたね。45歳にして、二人で愛の逃避行です。
杉山の真意が全くもって伝わってこないが、ドラマ中では頑張ってそれなりにかっこよく仕事していることになっているものの、本当はそうではなくて、45歳にして、「自分としては」仕事に人生をささげて頑張ってきたものの、努力が報われず、この先の人生が全て見え、あとは定年までの道がすべて見えるというときに、「男」としての自分に自信がもてなくなったところに、かつてのアイドルが自分のことを好きだといってくれ、家庭もあるのにがんばっているかつてのアイドルが、それら全てをすててまで自分をすきだといってくれるという、それに酔っているのだろうか。あたかも自分が「男」として万能であるかのように思える、ドーパミンが大放出というところか。

そしてともみは、あれ、なんだろうね。演技性人格障害なり、二重人格かなんかで片一方の人格からみた完璧な人格の模倣とでもいうか、人間としての感情がないのね。他人のことをまったく一個の人格として省みないことは前にも感想で書いたが、それすらこえて、なんか生身の感情がない。

自分のことをすてきだと思いたくて、こんなにがんばって家族を支えているのに、女としての魅力がふんだんにあるから、つい同窓会で(しかもそれを自分でわかっているから同窓会には行きたくなかったのに、夫のせいでしかたなくいった同窓会w)初恋の彼に遭遇し、二人とも常識のある大人だから、全然そんなことなかったのに、抗いがたい愛情にもまれ、それでも我慢してきたのに、家族が変で、つい感情が爆発・・・

それでも理性あるすてきなアタクシは、レストランで聞こえたたにんの「ママ」という言葉に反応して、なんていい子なんだろうと思ったが、相手の男の機嫌を損ねたので、すごいえらい私は自分から折れて、追っかけてももらえなかったのに男の胸に自分から引き戻した。のに、車と徒歩の差で、もう無理、でもすきなの・・・

みたいな、そういう演技性人格障害というか自己愛性人格障害っぽさが全開ではあるものの、それよりも人間としての生身の苦悩がまったくない。
しかし黒木瞳が下手なわけじゃなくて、こういうおわっている人格で、かつ他人を一個の人格として見ることが一切できず、かつ本人自身もまったく生身の人間としての感情がない人って、世の中で結構みかけるよね。

だからこそ余計に怖いのですが、まあ。


吹越さんとすぶたんは相性良さそうでしたけどね。働かない夫にはっぱかけるのもすぶたんなら得意そうだし。ただすぶたんは杉山にベタ惚れなのねー。そりゃ無理ねー。浮気したことあるっていっていたけど、あれは杉山にべたぼれねー。


大久保(三上博史)くんと陽子(斉藤由貴)は演技がうますぎますよ、ほんとに。台詞の重みが半端ない。人生の重みを感じさせます。ともみが杉山を信頼できないのとちがって、陽子は大久保を信頼できていて、そして大久保も戸籍上の妻のことを説明しないでも陽子にうしろめたいことはないし陽子ならわかってくれるしと思って、でもいざ仕事が片付いたら、さりげなく真っ先に電話をする・・・
いい男すぎますね。
あれで死なれたら、一生忘れられませんねw

大久保、いいとこすべてもっていきすぎです。

しかし杉山の「ずっと別々に生きてきたんだ。すべてを今わかりあえるわけじゃない」とか「そういうのは信じているといわない」という台詞はものすごくよかった! 大人な男! 大好き。

一方、甘えるともみ・・・
でもまあわかっていても甘えたいこともあるよね・・・

とても良い回でした。
役者さんと井上由美子に感謝。
ただ演出はちょっとこてこてすぎやしませんかね。まあいいけど・・・