みなさんこんにちは😁
高須クリニック、形成外科専門医の赤石です。
さて、今日は最近主流の目頭切開の手術法をいくつか解説をします。
そしてなぜ私がZ形成を採用することが多いかお話しします。
目頭切開の方法
Z形成術
Z形成術の中でも、1辺2.0-2.5mmのミニZ形成(上)を基本としています。
顔に凹凸が少ないアジア人の骨格にも関わらず、蒙古襞だけ存在していないと
違和感を覚えることが多いです。
目元にも”アジア人っぽさ”を残すのが近年のトレンドではないでしょうか。
二重の幅を広げたり、無理に平行型を目指すよりも
・目の開きを良くする(眼瞼下垂症手術→二重幅は狭くなる!)
・睫毛に乗っかる重さを取る、睫毛の向きを外向きにしてやる
この2点が大事でないかなと思います。
というわけで、適応に関しては、蒙古襞が強く、目と目の距離が標準よりも大幅に大きい場合、
強い希望がない場合はミニZ形成で、蒙古襞を多少残します。
スキンリドレープ法(韓流目頭切開)
蒙古襞を水平方向に切って、下眼瞼から引っ張った皮膚で緊張を解除する方法です。
最大のメリットは、傷が出来る方向が目の輪郭に沿った方向になること。
色々な改良法(変法)があります。
dog earという皮膚のゆがみの調整のために、皮膚を切除する必要があります。
人によっては、自分もやることはあります。
どちらかというと、平賀法に近い、skin redrape変法です。
W法
内田孝蔵-準一先生は2代に渡って美容外科黎明期に様々な手術法を作り上げています。
その一つです。
三日月法の欠点の後戻り(瘢痕拘縮)を起きないようにするために、
縫い上がりがジグザグになるようにする方法です。
デザインと、それに沿って正確に切る、綺麗に縫い合わせる、比較的難易度は高い方法です。
自分は目尻切開はW形成で行っています。
この手術も皮膚を切除する必要があります。
皮膚を切除するとスムースに戻らない!
何より、
「皮膚を切除する術式はスムーズに戻らない」
という特徴があります。
蒙古襞形成で戻せないわけでないですが、、、
Z形成目頭→逆Z蒙古襞形成は、かなりきれいに蒙古襞を再現することができます。
自分は美容手術においては「可逆性(元に戻せる)」は一番大きなメリットだと考えているので、
Z形成を採用しています。
患者さんによっては、違う方法を用いることもあります。
まとめ
基本的に、それなりに有名な術式であれば、どれでも安定して結果は出ると思うので
最終的には外科医の好みになると思います。
(逆に安定しないことで有名な手術法もあります。外科的涙袋形成など。)
患者さんは、あまり細かい手術法に振り回されると良いことないかなぁと個人的には思います。
気になった場合、カウンセリング時にどの方法を用いるか、質問してください。
お気軽にお問い合わせください。
皆様のご来院心よりお待ちしております。
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