みなさんこんにちは😁
高須クリニック、形成外科専門医の赤石です。
埋没のときに出てくる
瞼板法
挙筋法
なるワード。
切開二重で出てくる
瞼板固定
反転隔膜固定
一般の方は
瞼板なんていわれても、全然わからないのではないでしょうか。
今回は
瞼板の構造と機能
について解説します!
瞼板の構造
瞼板は瞼の縁にある、固い組織です。
「軟骨」と記載されていることがありますが、軟骨ではありません!
牛筋はアキレス腱だけど、硬いところもあります。
あの硬いところのイメージです!
下の図でいうと、薄黄色の部分が瞼板にあたります。
目を開けていると、斜め奥に引き込まれるので、正面からみるとこれくらいの幅になります。
皮膚を外して内部構造を見てみると、下の図のようになります。
たてぎりの断面でみると
このようになっています。
瞼板の縦方向の大きさは教科書では10mmと書いてありますが、実測値は8-9mmの幅であることが多いです。
厚みは非常に個人差があり、瞼の柔らかさとして術者は感じることが出来ます。
瞼板の役割
・瞼を開く筋肉(眼瞼挙筋)が付着している。
目は基本的には1つの筋肉で目が開けるようにできています。(上眼瞼挙筋)
閉めるのも眼輪筋1種類なので
割とシンプルな機構です。
口の場合は
骨格の動き
(下あごは大きく動く)
+
口全方向放射状についた筋肉
(上唇挙筋、上唇鼻翼挙筋、大小頬骨筋、笑筋、口角挙筋、口角下制筋、頤筋)
+
円形についた筋肉
(口輪筋)
の複雑な動き
で開け閉めしているのに比べるとわかります。
・内側と外側が、靭帯を介して骨と連結している。
連結していることで、大縄跳びのような回転運動をします。
・マイボーム腺から脂を分泌する。
眼球の表面(球結膜)を保護する分泌腺が瞼板の中に存在しています。
これによって、涙が蒸発してしまうのを防ぐ作用があります。マイボーム腺の機能に問題が生じると、ドライアイになります。
・涙を目の表面からふき取る作用
瞼板の内側には、ワイパーのように涙を目の表面からふき取って目の内側に流す部分があります。
Frontiers in Dry Eye Vol.6 No.2, 58-61, 2011 より引用しました。
以上のような機能があり、瞼の動きを支えて、眼球を保護するいくつもの作用があります!
瞼板大事。
まとめ
さぁ、どうでしょうか。瞼板についてマニアックに解説してみました。マニアックすぎてわからん!とか、何か質問あるか方はお気軽にコメント欄にどうぞ。
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皆様のご来院心よりお待ちしております。
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