みなさんこんにちは、高須クリニック形成外科専門医の赤石渉です😊

 

トゥイッターで多少マイクロコンテストの話題が一瞬出たので、結構前の話ですが、参戦記を書いて起きます。

 

  参加申し込み

 

2020年の夏頃だったと思います。

 
4月に診療科長として着任した富士市立中央病院で
マイクロも何例か続けて成功し、軌道に乗ってきていました。
 

そんな折にマイクロ学会からのメールで、

 

血管吻合コンテストが開催されると!

 

 

 

心臓外科などではこれまでありましたが、まさか開催されるとは。

 

マイクロコンテストは2人1組でのチーム制

 

入局同期でマイクロの練習などを一緒に取り組み、

 

切磋琢磨してきた兒玉浩希に連絡を取り、

 

是非2人で殴り込みをかけようと盛り上がりました。

 

医局の上層部にも許可を得て、申し込みをしました。

 

マイクロコンテストは手羽先の血管を用いるので、

 

およそ外径で1mm前後です。

 

そして6針縫合でそのスピードと完成度を競うという内容。

 

 

兒玉は頭頸部再建が専門であり、

臨床での絶対数は兒玉の数が上で、スピードも早い、

 

赤石の方が再接着の経験が多く、細い血管が得意

 

 

2人で考えた結果、兒玉オペレーター、赤石アシストの編成としました。

 

忙しかったので数回しかネタ合わせは出来ませんでしたが、その時に縫合の流れを確認しました。

 

兒玉の手技を確認し、縫合時の糸の持ち方、運針後の糸捌きに関しては自分の方法に合わせて貰いました、

 

この兒玉という男

 

入局後1日10本吻合練習を3か月続けた努力の化け物です。

自分も結構練習したけど、彼の練習量は半端なかったのです

 

戦略に関しては、彼の最大の持ち味はスピードなので、スピード重視で行くことにしました。

(賛否両論あると思います。)

 

道具は色々試した結果、ケイセイ医科のスーパーマイクロ持針器と0.1mm先のマイクロ鑷子にしました。

0.1mm先のマイクロセッシは各社から出ていますが、ケイセイ医科のfeelingが良いです。

 

東京と静岡で距離もあり、準備は十分とは言えませんでしたが、あっと言う間に予選になりました。

 

 

  予選

学会開催日程の前日に予選がありました。

 

ここで問題発生。

 

オペレーターがなぜか(研修医の時に回った時に貰った)放射線科のスクラブを持ってきました。

 

 

強靭なメンタルを持つ我々は動じずに、

 

この放射線科医?何者?という奇異の目線に耐え、予選を終えました。

 

吻合時間は8-9分くらいだったような気がする。

 

割とスムースに吻合できたけど、ちょっとピッチがズレたところもあり、正直手応え全く無し!


 

予選後はゴボ天うどんを食べたり、小倉城いったり、市内観光を楽しみました。

 

 

 

 
 
続く!