高須クリニック、形成外科専門医の赤石渉です。

 

魚を捌くことに関して話しておかなければなりません。(完全に趣味)

 

刃物を扱うということ 

 

魚を捌くことを覚えたのは多分小学生くらいの時だと思う。

 

釣った魚は自分で処理しろと、母に口を酸っぱく言われていたので、大体自分で見よう見まねで捌いていた。同居していた祖母が漁師一家の子だったこともあり、ちっちゃいころから捌いているのを目にしていた事も大きいだろう。

 

大学生の頃はあまり釣りはしなくなっていたが、魚を貰った時は普通に捌いて料理していた。

 

マッチング(初期研修の就活)で某病院の面接を受けた時、外科医に必要なスキルは?と聞かれて、魚を捌くことを例に出したらえらく怒られた。

 

「人間の体と魚は違う」

と。

 

果たしてそうだろうか、外科医としてそれなりに一人前になった今でも、手術と魚を捌くことは非常に繋がりがあると感じる。

 

一番は刃物を扱う事である。よく研いだ包丁を走らせる。これに尽きる。難しいのである。

 

単純に解剖学的な構造。 

魚であっても人であっても、構造は極めて違い。目は二個あるし、口と腸は繋がっている。

 

そりゃそうだ、人間は魚から進化してきたのだから。

 

皮と筋肉は強く癒着している部分と緩い部分が魚種によって異なってたりはする。

最大の違いは脂肪のつき方だろう。魚の皮下脂肪は目立たない。(段々ウンチクがすぎるけど、皮目と呼ばれるところに脂肪が付いていて、皮目の脂肪を出すか出さないか皮の引き方が変わります。)

 

解剖を理解して解剖学的に捌く。コレ大事。

 

習得する過程 

魚を捌く事は家庭料理級であればまぁ誰でもできるけど、プロの味は全然違う。特に刺身。

刺身をうまく作りたくて色々と寿司屋に行くたびに観察している。このあたりの過程がとても似ていると思うのです。

よく観察することなしに習得は出来ない。修行が必要なのだ。

 

  結論

魚を捌くことに興味ある人は是非やった方がいい!今はyoutubeでも教材は充実しているので。

 

人生は勉強や!

 

 

お読み頂いて有難うございました🙇‍♂️

 

次からは真面目な内容にします。