ちかんー!!
タタン… タタン…
タタン… タタン………
東京 24:39
熱気+悪臭×混雑=混沌(カオス)
週末の最終電車に満たされた混沌を切り裂く
女性の悲鳴
∑ ∑(;゜0゜)うお!
振り返るとソコには対峙し
睨(にら)み合う若い男女
オマエ、さわってんぢゃねーよ!
触ってねぇーし!!
そう
彼は触っていない
数秒後…
何事も無かった様にスマホをイジリだす二人
車内には再び喧騒が戻っている
再び事が動き出したのは次の駅に電車が
到着した直後だった
!!!
ドアが開いた刹那(せつな)男が走り出したのだ
誰か捕まえてー
もの凄い勢いで雑踏を掻き分け………
放たれた 矢
または 弾丸
はたまた ミサイル
男は捕まらんと必死なのである
そんな男の進行方向に突然表れた初老の男性
小さく非力な印象、くたびれたスーツ姿
こんな普通のオジさんが
猪突猛進向かいくる男に合わせ一呼吸…
仕掛ける!
まったくムダの無いモーションから
渾身の ※大外刈り ※大外刈り=柔道の技
美しく弧を描き頭から地面へと叩きつけられた男は
そのまま押さえ込まれている
しかし!
先に述べたとおり
彼は触っていないのである
コイツはずーっと………
俺のケツを触っていたのだ!
その後
駅員室で俺は彼の無罪(??)を証言
彼は厳重注意を受け放免
警察に連れて行かれたのは女性の方であった………
人生には思わぬところにトラップがある
世の中の怖さを思い知った夜だった
終電を途中下車した俺は…雨の中20kmの道のりを
バカッコ良く!
歩いて帰るのであった ( ;´Д`)またかよー