着替えを済ませトレーニングルームのドアを開けると
見た事のある男がマシンの設定をしながら声をかけてくる

B・B (ビッグ・ボーイ) ヤベ (26)
ヤベ『遅かったですね さぁ、始めましょう』
俺『えっ! ナニ?? ナニを?』
来月大会ですよね?
ランニングを教えて差し上げましょう!!!!!
えぇぇえぇぇえぇぇ~~~~~!!!Σ(=°ω°=;ノ)ノ
あんた………
10分以上 走った事ないだろーっ!!!!!
そんな、B・B(ビッグ・ボーイ)のランニング教室は
突っ込みどころ満載である
走り出して数分…
ズッダン!!! ズッダン!!!
ズッダン!!! ズッダン!!!
俺『先生………足音の方が……(ウルセーー!!!\(*`∧´)/)』
『Tくん!※トレッドリム(ルームランナー)では衝撃を吸収しにくい!
気を付けるんだ… です!』
『ハイ!先生(トレッドミルね ( ̄ー ̄;………)』
着地の衝撃を全く吸収できないほどの足の疲労に加え
キャラが定まらず敬語に戻したであろうセリフが痛い

ヤベ『うむ! 水を飲んでくる… きます!』
俺『またぁーー?? ですか?』
およそ10分おきにこのセリフと共に消えながらも
2時間走り続ける"根性"は賞賛に値する
圧倒的に… 遅い
圧倒的に… 弱い
しかし…
この男の熱い想いは
俺の心の深い部分を、もの凄く刺激する!
圧倒的に… 素直なのである!
鉄拳パラパラマンガ「振り子」 オリジナルバージョン
感動の動画です是非!!!
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かつては走ることで感じていた
楽しさ…
嬉しさ…
高揚感……
充実感…
喜び……
痛みに耐えながら無理な練習を重ね
誰かに勝ちたい一心で挑み続ける事により
いつしか楽しさが消えた
そう言えば………
この人も
タイムとか…
距離とか…
完走さえも…
全く気にせず
そこに挑む事に喜びを感じ
素直に楽しむ事のできるランナーである
カッコいいな………
ヤベ先生とのトレーニングは
甘きに傾いた自分の気持ちを立て直し
もう一度、初心に戻り
一からやり直そうと感じさせて頂いた
とても貴重なレッスンだった…
アリガトウ m( _ _ )m
ヤベ先生
オツル先生