
「根元から折れた電柱 海岸から数キロに渡って電柱は全て折れていた」
「後ろの部分も足の部分も無いピアノ 鍵盤に書かれた文字がピアノの持ち主を語る」
限られた人にしか立ち入りが
許されていないエリア
ここ(荒浜)を外の世界に伝えて欲しい…
その想いと共に
ここで生まれ育った友人が連れて来てくれた
この日、荒浜に足を運ぶのは2度目
数時間前に来た時
カメラを向ける事ができなかった
居心地の悪さ
不謹慎
怖さ
場違い
綺麗過ぎる自分の格好が恥ずかしい
ただ、感じる…
申し訳なさ

「ブロックとアスファルトの部分が以前地面だった位置 津波によって深く削られた地面は砂が覆う」
「人の手ではとても動かせない瓦礫 場所に因って強く感じる臭い 遺体が在る事がわかっていてもまだ手付かずの場所も残る」
クチを開くと感情が溢れ出して
涙が流れそうになる
ここに存在(あ)る
木片も石も瓦礫(がれき)などでは無く
ここに生きた人々の ”生活” “思い出” ”証し”

「綺麗なまま残る本 手製の本棚が大切にしていた事を物語る」
「衣類 コンクリート、鉄、木、そして布… 柔らかな物ほど鋭く心に痛みを残す… 人の体温(おんど)を感じてしまう」
いくら写真に気持ちを込めても
とてもとても…
TVで観る映像も雑誌で見る写真も
心には全くと云うほど届いていなかった事を
思い知らされた

「破壊された荒浜を見つめる… 彼のすぐ後方から来た数十メートルの水の壁は松林を軽くへし折り眼前に広がる5~6kmを破壊した」
飛び込んでくる景色のインパクトに…
容易に想像できてしまう悲惨さに…
心が奪われる
しかし、その実…
重要なのは、ここに住んでいた生存者
避難所で過ごす人達の 今
希望や健全な心を保つのが
極めて困難な状態で明るく気丈に振る舞う人々
決して悪態をついたり不安を漏らさないけれど
それが本音ではない
せっかく助かった『命』が
絶望によって消えてしまわない様に
flowers-conductorと共に全力で戦って行きたい
これから、行政と協力して
避難所のニーズに合った物資を
無駄なく迅速に受け取れるシステムを
実現させて行きたいと考えています
皆様から頂いた善意はこの活動の為に
大切に使わせて頂きます
ご協力に心からの感謝を込めて
ありがとうございます
まだまだ伝えたい事たくさん有ります
先ずは関心を持って頂けたら幸いです
自力で被災地へ行く事が出来ます
きちんと調べて行けば物資も受け取ってもらえます
あなたの勇気で誰かが救えます
来月、また物資と元気を届けに行ってきます
写真

「ガソリンスタンドより向こう側はまだ手付かず ガソリンスタンドの方も亡くなっていた」

「建物が残ると国からの支援は受けられない」

「家の二階部分だけが数km先まで流されている」

「住宅A 外」

「住宅A 中」

「水田だった場所」

「仙台市内の至る所で目にする積まれた車 燃料タンクの蓋は全てこじ開けられていた」

「丸まった様に潰れた車 人間もこの状態で発見される」
同行して頂いた
DJ Ryo氏 DJ Miburo氏
心から感謝します
アナタ達がいなかったら、俺は写真一枚…
撮ってこられなかった
MIBURO氏のblog→ 『見てください。お願いします。』
被災者の生の声を伝えた目を逸らせない記事
DJ RYO氏のblog→ 『被災地の現状』
たくさんの写真と友人を想う気持ちで綴られた記事



