大地(グラウンド)を…
蹴る!! 蹴る!! 蹴る!!
力強く…
ダイナミックに…
速く…
流れる様に…
かくも美しい!!!
チカラ強く!! 無駄のない!!
まるでアートを見ている様に
洗練された 奴の姿勢(ランニングフォーム)に
心奪われる…
ストロング イズ ビューティ フル ッ!
ストロング イズ ビューティ ホーッッ!
ストロング イズ ビューリィ ホォーッッッ!
突然のサイドステップ!!
なっ…?!
!!!
犬のクソっっっ!!!
あばばばばぁっっっ!!
俺『危っぶねっ!! 教えろよっ!!』
カツミ『わはは♪ 厭(ヤ)なこった~♪』
この生意気さが鮮度の証!!
共に走ると、より強く感じる
彼の若さ、 そして才能(センス)…
この強力な二つの武器を、跳ねっ返す!!
俺がこんなに強靭(つよ)くなれるのは…
お前が強靭(つよ)いから

俺がこんなに真剣(マジ)になれるのは…
お前が真剣(マジ)だから
迷宮(ラビリンス)の様な団地を
駆け抜ける…
カツミを追い抜いて
かなりの時間が経った
どのくらい差がついただろう…
後少しでゴール。。。
タッ! タッ! タッ! タッ!
はぁ! はぁ! はぁ! はぁ!
!!!
俺の後ろを走っているハズのカツミが…
団地の脇道から俺の前に飛び出して来たじゃないか!!
俺『てめぇ!!』
カツミ『やべっ! アハハ♪』
近道(ショートカット)しやがった!!
俺『汚ねぇぞ!!』
掴み掛かる俺の手をすり抜け
再びスタート地点に向かって
逃げるカツミ!!
カツミ『ちょっ!! 危ない!』
俺『コノヤロウ!!待ちやがれ!!』
だははは♪
終わらない勝負…
明け始める街には男達の笑い声が
響いていた
勝負など…
決着(つ)かなくて良い。
唯(ただ)強い お前と、 闘える事が心から嬉しい。
好敵手(ライバル)と云う関係が心から嬉しい。
若さに負けず…
才能(センス)に負けず…
まだまだ肉体を向上させるぜ!!
努力こそ…ビューティフル!!!
カツミ! いつも良い刺激を…
あざっす!!
読んでくれるみなさん。
長っげーの読んでくれて
あざっす!!

