先月のマリちゃん+よもぎのライブから
今月にかけては私的には「金子家ツアー」みたいな感じになっていた一か月でした。
参加した端から一本ずつサクサクっと書いていこうと決めてたのに・・・
Nっこちゃんちの内職を手伝うことになり(結局!笑)
ブログなど書く余裕は無くなってしまった今日この頃^^;
あっという間に今年最後で最大のお楽しみだったLIFE IS GROOVE(以下、LIGと記します。)のツアーも終わってしまい、
もう早一週間以上が過ぎてしまった^^;
一本一本の余韻をもっとのんびりゆっくりじっくり味わいたかった。
時が過ぎるのはなんと速いのでしょうか。
もう11月も終わってしまうよ。。


さて、まずは(兄)金子ノブアキソロライブ。
これは10月29日@梅田シャングリラでのライブに行きました。

金子ノブアキ君(以下、いつもどおり「あっくん」と書きますね。)のソロプロジェクトは
もう6年も前に「オルカ」というアルバムリリースでスタートしています。
そのレコーディングはドラム以外の楽器の演奏も全て彼独りでやっているということで
当然6年以上前からの長きに渡り、
じっくりと時間をかけ粛々と進められてきた事ということになります。
RIZEやAA=としてのバンド活動と俳優活動をどれも全力でやりつつという状況を想うと
その全てがいつの日にどう結実するのか、注目せずにはいられませんでした。
じっくりと温められ大きく膨らんでいく彼自身の音楽への情熱と理想像が
如何なるものへと具現化されライブとして昇華されるのか。
昨年2枚目のアルバム「Historia」が出た後、
ラジオでのインタビューで以前聴いたことがありました。
「これをどうやってライブとして表現できるのか、ずっと模索し続けていた。」
そりゃぁそりゃぁいろいろと実験し試行錯誤してきたんじゃないかな。
演奏するって言ってもライブじゃあっくんの身体はひとつしかないんだもんね。
ということで相当に構想と準備に時間をかけ
「オルカ」リリースから「Historia」を経て5年越しに、
まさに「満を持して」実現化された今年4月の初ソロライブ。
ギターにPay money To my PainのPablo、
シンセとマニピュレーターに草間さんをサポートメンバーにと発表された時に
なんとも言えない感動を受けたことを
今回少し思い出しながらシャングリラへと向かいました。
かねてからRIZE関連の音源に参加されていた草間さんはさておき
PTPのPabloと一緒にやる、というあっくんの心根に感動したんです。
  (もちろんまずはJESSEがあのメンバーでThe BONEZを組んだことが伏線になってます。
   JESSEといいあっくんといい。。なんて子達なの。。ね、PTPファンのみなさん。泣)

ということでその初ソロライブにはもちろん行きたくてたまらなかったんだけど
東京で1本のみということで断念。(弟君のブルーノートの直後だったしな^^;)
しかしそのライブの終演で10月に東名阪ツアー決定という知らせがあり
以来この半年間、もう本当に楽しみに楽しみに待ち侘びておりました。


ステージには下手前面にあっくんのドラムセットが僅かに斜め後ろに向けてセッティングされています。
つまり真横からあっくんのドラミングを見られるようになっているということ。
センターから若干上手寄りに正面を向いて草間さんの機材、
そして上手がPablo君の立ち位置なんですけどPablo君は終始下手、つまりあっくんの方を向いています。
要するに3人がセンターのスクリーンを挟んで向き合って演奏するっていう絵面になっているわけ。
そのスクリーンには楽曲が生むイメージを表現した映像が随時投影され
照明も小さいステージながらなかなか凝った美しいプランが施され
メンバー3人が奏でる音楽がフレームそのものとなり
ステージ全体がまるで一本の映画のように感じられました。
最後の最後は本当に映画のエンドロールの方式でメンバーとスタッフの名前が流れましたしね^^

その方法論によって「芸術性」というものを高く意識して構成されていることがよく解ります。
セットリストはもう憶えてないんですが^^;
「オルカ」からも「Historia」からもまんべんなく、そして新曲もあり。
ストーリー性のある一曲一曲が繋がり、
セットリスト全体でひとつの大きな物語が表現されているような気がして深く感銘を受けました。
それでも突き詰めてみればそこにあるものはやっぱりシンプルな「音楽」であり
ロック以外の何ものでもない、と最後にはやはりそう感じました。
この「ロック」というのはジャンルとしてのロックという意味ではなくてね^^
っていうかあっくんが目指す音楽って多分ジャンルレスなもの。
それはもう本当に聴いていてそう思いました。
「金子ノブアキ」という名前の音楽。

あと、やっぱり特筆すべきは。
上記のように、あっくんがドラムを叩く姿が微に入り細にわたって見えるんですが。
キックを踏むつま先、
ハットを刻む踵、
スネアやタム、シンバルの上を縦横無尽に舞うスティック。
ドラム=音楽へ対峙する彼の全身の像が
もう震えるほど美しくて!!!
息をのむほど美しいと言うべきか。
なんて言ったらいいのか、、、例えばシンバルを決めで叩いた後即座に両手でミュートする姿とか、
ドラマーはあれって誰でもけっこう格好いい仕草なんですけど
あっくんのあの姿は今まで見たことあるドラマーの中で誰よりも美しい。
その辺はやっぱり彼は俳優でもありモデルでもあるから
自分の姿の見せ方(魅せ方)をちゃんと心得てやってるような
完璧な美しさがあります。
とは言え計算された美しさという意味ではなく
あくまでも自分の内なる音楽に向かっていくあの留めようのない強くて熱いエネルギーが
全身から放出されていく、
その様がなんとも美しい絵になっている、という感じ。

あの美しさを上手く書けないのがもどかしい^^;

本当に、、、気高く美しい男。
ライブ中ため息をいっぱい吐きました。。
はふ~~~(´□`。)

Pablo君も凄く凄く素晴らしかったです。
全体的にはあっくんが積み上げる世界観を崩すことなく支えに徹し
ここぞという時にはそこに彼なりの感情を幾重にも重ねて色づける、というギター。
どの曲だったかは憶えてないんだけど、前半はベースを弾いて途中でギターに持ち変えて
ギャンギャンにエモいソロを弾いた曲があったんだけど
前半のベースがまるでギターみたいですっげー格好良くて「およよ。。(〃∇〃)」となってたら間髪入れずギターで泣かされるという、、、
なんか神業的なことをしてくれまして
このライブ一発で完全に彼に落ちてしまいましたワタクシ。。
Kjのソロプロジェクトにも参加しているPablo君、大活躍です。
また彼のギター聴きたいなぁ。(行きたいライブ沢山あり過ぎて困ります。。)

草間さんは銀髪のマッシュルームカットで黒縁眼鏡というスタイルで
パッと見アンディ・ウォーホールに似ていてお洒落で素敵な方。
あっくんが音源で創り上げたあの世界観を、
よくぞここまでライブで再現してくれました、という拍手喝采したくなるお仕事ぶり。
パソコンやキーボードや何か(素人には判らない)の機材が要塞のように並べ積まれたエリアの中で
何気にバッキングボーカルもされていて
いかにも音楽の職人、という渋いオーラを纏った方でした。
素晴らしい!


あっくんってRIZEの時もそうなんだけど
一見クールに他のメンバーのこと凄くよく見てて後ろからコントロールしてる!って感じがあってそれが格好いいんだけど
実は凄いワイルドに暴れてる。
髪の毛振り乱してるしセクシーだし時々見えるあの表情はたまりません。
そうそう、終わった時のあのお辞儀の深さも桜井和寿と張り合えるほど深い。
髪の毛床に着きそうだもんね。
そういうとこやっぱり素敵。超素敵。(羨ましいぞ嫁!)

最後のエンドロールが終わった時
「うわぁ。。なんかすごいもんを見てしまった。。」という、ちょっと特異な感動がありました。
こんな音楽の表現もある。
それを彼がやっている!

金子ノブアキという一人の音楽家が
長年かけて目指し成し得たものを
やっとこの目で見、この耳で聴き、肌で感じることができました。
RIZEとは全く違う音楽性を全く違うベクトルで、
でもそれをやるからこそまたRIZEの音楽が強くなる。
これはThe BONEZをやっているJESSEにも言えることだし
LIGをやってるKenKenにも言えることなんだろう。
そういえばKenKenがいつも言っている。
「バンドが解散する時って『音楽性の相違』ってよく理由になってるけどあれは嘘。
 メンバーそれぞれの音楽性が違ってるからこそやれることがいっぱいあって
 お互いのやることが面白くて楽しいのに。」

来年のRIZEが楽しみ!
あっくんの音楽が素敵過ぎて
帰り道、何となくそんなことも想いました^^



あっくん







さて、(兄)を堪能した後、
今月は(弟)賢輔君の追っかけをしていました。
まず、11月4日獄門島一家第4回会合@京都磔磔。

獄門島一家というのは。
 お父様→獄門建設の頭領(中村達也。元ブランキー。KenKenと一緒にthe dayやSPEEDER-Xもやってます。)
 長男→元暴走族のヘッド現在整備士(長岡亮介。東京事変でお馴染み浮雲さん。現在ペトロールズ等。)
 次男→西園寺葬儀店(KenKen)
 長女お嬢→遊郭竜宮城元締め(女王蜂アヴちゃん)

というメンバーで。
それぞれに上記のように人物設定があります(笑)
お嬢アヴちゃん率いる女王蜂は一度TVで見たことがあるんですが年齢性別不詳だそうです。
見た目10代に見えるくらい若く、すっげースタイルバツグンの女性に見えます。
とってもタイトでセクシーなミニワンピというお衣装。
でも時々男っぽい低~~いdeath声で威嚇したりもします。
素晴らしいボーカリストです。
女声と男声の使い分けが素晴らしく、ワタクシすっかり度肝を抜かれハマってしまいました。
そして曲によってはおもむろにトランペットも吹きます。
どうも神戸出身の人のようで、喋るとモロに関西弁で
言うことがいちいち面白くて可愛くて我儘で可愛かったです。
アヴちゃん大好き~~~!!!

次男の西園寺は我らがKenKenなわけですが、
普段の彼にはあり得ないほど演奏中動かず棒立ちです。
こんなに動かないKenKenは初めて見た!(笑)
耐えきれず上半身はフラフラ揺れてる時がありましたが(笑)
アヴちゃんから「動くな!」という指令が出ているようです。
そういう設定なんでしょう(笑)
終始髪を後ろに撫でつけ(西園寺はオールバックです。)眼鏡をクイっと上げてます。
お衣装は葬儀屋さんらしく黒のスーツです。
スーツKenKen堪能できます。
たまにアンプの上に置いたビールをお飲みになります。
その際ももちろん演奏はサボりません。
最近よく見かける左手のみの奏法で弾き倒しながら右手で悠々とビールをお飲みになっていました。
この「西園寺」になりきっている時は彼は基本的に妹お嬢の言いなりです。
お嬢が脱ぎ捨てたヒールの靴を膝まづいて揃えてあげたりしています。
喋る時も敬語です。(なんかとっても可愛いくてワタクシ何度も唸りました。)

お父様の達也さんはよく見えなかったのですがテキ屋のおっさんっぽい服装です。
でもいつもと変わらずあの永遠の不良少年然とした雰囲気でドラムをしばき上げ、
たまに発するわけわからん奇声が何とも言えない昂揚感と笑いを誘ってくれます。
あ、それとこの人の最もイカシテルところは曲に入る時のあの独特のカウント。
あれでKenKenも長岡さんもよく入れるなぁって感心しちゃう。
それが格好いいの。とてつもなく格好いいの。

整備士ということでツナギを着たお兄様の長岡さんは、、、
初めてお会いしましたが、、、シビレました。
超格好いい!!!ギター上手過ぎ!!!ルックスもいい!!!
東京事変はTVで何度か見たことがありましたが
だいたい林檎ばかりが映るので浮雲さんのことはほとんど知りませんでした。
今まで知らなかったなんて損した気分。
そしてこの獄門島一家のライブには
もしかしてこの人のファンが一番沢山来ている?ような気がしました。
さすが!

獄門島一家の結成は2013年。
この一家のライブのことは「会合」と称されています。
第一回会合が2013年。
そして一年空いて今年やっと東名阪で第二・第三・第四回会合が行われました。
実際に参加してみて判ったことは
2013年の時点で最初に想像していたのは、何となく若干コミックバンド的な要素も含んでいる(?)音楽、というイメージだったのですが
全くそうじゃなかったということ。
つまり、「獄門島一家」というわけわかんない設定はあるものの(笑)
音楽は100%ガチで格好いいロックだったというと。
正統派ロック!
そりゃそうですわな、このドラムにこのベースにこのギターですから
コントになるわけがない^^;
このバンドは今回のツアーでやっと音源が出た(4曲のみだけど)ので
今回が初参加の私のような者は全く予習もできずまるで何も知らない状態で参加したわけなので、
セットリストも何もやはりここに書けないんですが
どの曲も良かったなぁ~
会合後に音源聴いて知った「シーサイドスーサイド」も「蒸発」も超良かった!
あ、「スシ食いねぇ」のカバーもやってたよね。
「この曲だけは知ってるでしょ?」ってアヴちゃんが言ってた(笑)
めっちゃロックでしたわ。
そして音源にも入ってる、最後にやった「多幸感」が本当に素晴らしくて。
なんだかそのタイトルどうり、とっても幸せな気分になれる曲で大好き!
磔磔は21時までに公演終わらなくちゃいけないっていう決まりもあり、
元々このバンドはアンコールはやらない主義のようで
本編「多幸感」であっさり終わったわけですが、
終わった瞬間に「めっちゃ良かった~~~!」と思わず独り言を言ってしまったくらい。
ホントに幸せな気分で自分が超笑顔になってるのが判る。
すると隣にいた若い女の子が「良かったですよね~~~!」と話しかけてきたので
少し話していましたら、
彼女は東京事変からの長岡さんのファンでした。
遠征してきてたみたいでした。
で、「達也さんのファンの方ですか?」と訊かれる私。
まぁそうでしょう、この顔からすると年代的にブランキー世代の達也ファンと思われてもしょうがない(笑)
「こんなおばちゃんですけどKenKenファンですRIZERです!」と一応アピって
「また会合で会えるといいね^^」とサヨナラしました。
もう、もう、もう、超楽しかった!!!
獄門島一家サイコー!!!


獄門島一家




ということであっくんのソロも後の数日余韻がずっと納まらなかったし
獄門島一家も、楽しい過ぎて家に帰って来てからなんか寂しくなっちゃうほどだったんだけど、
落ち着いてから改めて思ったことは、
おそるべし金子兄弟。ってこと。
それぞれに実に多彩にして多才。
これは以前のKenKenの発言による私の想像でしかないけれど多分、
兄弟間特有のコンプレックスとか葛藤とか、
あの兄弟でさえ少しはあったと思うんだけど
(兄は弟を、弟は兄を、時としてお互いに羨んだりするもんですよね。)
こんなふうにそれぞれに完全なオリジナリティを確立して音楽道を進んでいってる。
これは本当に凄いことだと思います。
何が凄いって結局ジョニー吉長と金子マリが凄いって話。

この遺伝子がどうか後世に残りますように^^


とはいえ今もし賢輔君が結婚なんかしちゃうとワタクシはちょっと寝込むと思います。。
(笑)



長くなっちゃったのでLIGのビルボードについてはまた後日書く!