読みはじめ | ちはやぶる あらしふく 

読みはじめ

年明けからすっかり小説にはまってしまいました・・・



まずは「マルドゥック・スクランブル」
マルドゥック・スクランブル The 1st Compression 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)/冲方 丁
圧縮・燃焼・排気の三編です。



マルドゥックシティで少女娼婦をしていたバロットは賭博師のシェルに拾われます。

しかし、そこにはシェルの策略があり、バロットは爆発によって全身を焼かれてしまいます。



半死の彼女は委任事件担当官のドクターと、金色の喋るねずみ「ウフコック」によって再生されます。

「スクランブル-09」による禁止された科学技術の使用によって・・・


その結果、バロットは特殊人工皮膚におおわれ、「周囲に電磁的に高度に干渉する力」を得ます

蘇った彼女は特殊能力を使って、≪万能兵器≫ウフコックとともに彼女の事件に立ち向かうが・・・





「電磁的干渉能力」はラジオを手を触れずうごかしたり、部屋の電気を消したりすることはもちろん
インターネットに自在にハックできたり、人の動作を感知できたりと、かなり脅威の能力です。

この何でもアリの能力の描き方がかなり緻密

読んでるこっちも相当な情報処理能力を必要とされます



壮大な心理戦・格闘・銃撃戦などの戦闘はもちろん、それ以外の展開がぶっとびすぎて面白い!

また、かなりダークな舞台設定もあって、吐き気のするような展開や登場人物もいるので覚悟が必要。。。



これをマンガ・アニメにしたら一発で例の条例に引っかかるだろうな・・・

とおもったら、マンガにも映画にもなってたりします・・・大丈夫か?






そんでもう一作
「神様のパラドックス」

神様のパラドックス〈上〉 (ハルキ文庫)/機本 伸司
つまりは「神様を作ってしまえ!」という小説です。


世界最高峰のコンピュータ「量子コンピュータ」を用いて、神様をつくり、占いやカウンセリングしてやろうっていうのが物語のきっかけ。

量子コンピュータは、現在のスパコンとは別次元の方式のコンピュータで、従来なら何年もかかる計算がわずか数秒で可能というシロモノ。

それならば、世界のすべてや依頼者の人生を分析できる「理想の神」を作れるのではないかという話です。

その兵器じみたコンピュータを列国が狙わないはずもなく・・・・





最後は神様とはいったい何か、まで展開します。なんて難しい・・

あと量子コンピュータを援用するA・Iの心理描写が切なくなってきます・・・

多少物理やPCの知識がないと途中でテンパるかもしれません

まあ自分がそうだったので