一定の年数をプレーすれば自由に移籍できるFA制度がプロ野球に導入されて20年が経過した。それでも、日本では「生え抜き」を重要視して応援するプロ野球ファンは少なくない。FA制度導入20年で国内各球団の「生え抜き率」がどう変わったのか、検証してみた。
実施前の93年シーズン、70人以内に規定されている支配下登録選手に占める各球団の生え抜き率(外国人を除く)をみると、近鉄の95.3%をトップに最も低い中日でも79.4%とおおむね8割以上を占めている。
一方、20年後の2013年の支配下登録選手と比べると、生え抜き率(同)が最も高いのは中日の90.2%、最低がオリックスの60.7%と上下の幅が大きくなった。多くのチームで生え抜き率が下がっているなか、中日は79.4%から10ポイント以上アップ。なかでも投手陣は川上憲伸、三瀬幸司を除く30人が中日でプロになってそのまま在籍している選手で、ドラフト戦略が成功してきた証拠といえる。
04年オフに消滅した近鉄を吸収合併したオリックスと、05年から新規参入した楽天は分配ドラフトで多くの選手を受け入れた経緯があり、今季の生え抜き率はともに60%台にとどまっている。とはいえ、両チームに当時の選手はそれほど多くはなく、成績低迷が続くなか、トレードその他での補強の結果、低下している面は否めない。
※産経新聞より一部抜粋、編集