でも、そんな言葉をかけてもらえる人間じゃない。それは一番自分自身が分かっている。


だからなのか、その言葉がほしかった故のネガティブに陥ったこともあった。

どこかで、その性格に甘えが出てきたのかもしれない。それとも、自分を変えようと思って、自分自身に気付かせるための、最大の変化だったのかはわからないが。


考えてみれば、この時のネガティブの理由も分かってきた。あの時は、おかしかった。本当に申し訳ないと思っている。

「頑張れ」がほしかったのに、思いっきり、その性格について批判された。批判されて、はっと気付くべきだったのに、「頑張れ」がこなかったから、それに対して反抗したのだろう。

そして、また、そういったスパイラルに陥って、さらに錯乱していったのだろう。


その後、復帰できたのは、何故か。勿論、かなり引きずっていた。それを忘れるくらいの出来事があったんだと思う。

ああ、思い出した(実際そのまま思い出せず書いてたけど書き直した)。


それまで、どうとも思ってなかった人のふとした頑張りを見て気付いたんだ。

なんというか「頑張ってるなぁ、凄いなぁ」って。自分のこういう性格について、少し気付いたのかも。


誰もいない部室。部員は知らない間に引退した3年1名。それと、1年生の2名。

この3人に共通して覚えてるのは、名前を知らなかったこと。そして、1度も会わなかったこと(3年は1年生の時一度だけ、いたのだが、どういう人物かはまったく記憶にない)だ。つまり、幽霊部員というやつ。


情報処理部は、このとき、すでに幽霊部員の為の、いや、とりあえず、部活に入っていたという証の為の部だったんだろう。

実際、自分も部活にはいらなくてはいけないという規定で、最後の最後に見つけたのが、ここだった記憶がある。色々と部活を探して、なかったりしたんだよね。

しかも、本来は見学だったのに、むりやり入部にさせられたんだ。名前書かされ、最悪だった。

先輩が怖いから何もいえなかった。「あ、いや」って誰にも聞こえないようなちいさな声で反抗しようともしたけど、前述の理由どおり無理だった。

そんなこんなで、入った情報処理部は、そういう部活になっていた。だから、部活に誰もこない。年中休み。あったことが不思議な部活だった。自分も、その存在について、全く変だと思っていなかった。

そういうもんだ。と、自然に考えていた。


そういう理由で、誰もいない、その部屋を「学校の中で唯一自分の場所」と思って、毎回、1人で部活をやってた。パソコンは使わない。ただの、大学入試の為の勉強。

本来先生が使う机に1人座って勉強。生徒が使う側のイスには、誰もいない。

多分、これでこの部活は終わりだな、って思ってた。

とりあえず入った一年は、今まで一度も来てない。だから、2年になったら、部活更新しないだろう、って。だから、部活はここでなくなるって思ってた。

実際、俺が3年の時、情報処理部は部から同好会になる予定だったらしい。顧問が「情報処理部は同好会ですね」なんて生徒会に言われたらしい。実績に関しては、全くそうだと思ったけど。


まぁ、そんなこんなで、勉強して、6時過ぎたくらいに帰るって感じ。

何も考えず、ふらふら自転車置き場まで歩いて、自転車の鍵を挿そうとした時、校舎周りを走ってる人をみた。

多分、自主練習。他に誰も走ってなかったから。

「小さいのに頑張ってるなぁ」って思った。手を抜いて、だらだら走ってるんじゃなくて、一生懸命走ってたんだ。

でも、多分その時に「誰も見てないのに、よく頑張れるな」って思ったんだと思う。

別に、部活とかで走ってる人は沢山いるし、走ってるだけで感動できるほどの人間じゃなかったのだから。

でも、そう思ったのはやっぱり、そういう自分の性格に対し、強く何かを訴えたんだと思う。


ほんと一瞬の出来事だったけど、めちゃくちゃ印象に残ってる。

自分はどうして、頑張っていないのか。とか、色々と考えたんだろうな。

誰もみてない、なのに一生懸命で、自分よりも小さいのに、自分より大きく感じた。


多分、それで、高校3年の時の性格が、今までとは別人のように変わったんだと思う。


部活を会社に見立てて、入部する人がいなかったら、つぶれる。どうにかしないと、っていって10人以上はいったり。

行事も、今までだったら、そんな事やりたいとは思わなかったのに、頑張った。

で、最後に例のあれ。あんなの、今までの自分だったらあり得ないでしょ。


3年になってから、かなり成長したんだと思う。

部活オリエンテーションで説明する時、体育館で座っている新1年生に対して発表することがあるんだけど

それまで、そういう機会がなかったからめちゃくちゃ緊張した。

必至に台本とか考えて、必至に暗記して、それで本番。

でも、待機中なのに、体が震えて、不安になって、本番へ。

暗記したはずなのに、頭から台本が全部抜けて、足はがくがく震えるし、手も震える。おまけに声も震えて最悪だった。

その時、一緒にステージにでてくれた友人2人に助けられたけど、

全体をみて、しっかりと一人ひとりに語ろう、何て思ってたのに、本番では下を向いてばかり。


その経験があったから文化祭やあれで、ステージに立った時、全く緊張しなくなった。

こういう成長は本当に驚くばかり。


じゃあ、何故、戻ってしまったんだろうか。



先ほどの流れで、人生を振り返ってしまったが、また「今」に戻して戻って考察してみよう。