ごきげんよう。
 
買っておきながら,読めなかった
「タラレバ」関連本を朝から食卓で読む。
 
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お隣の蝶々さん本は,一般に流通されていない直販システムの

本で2000円くらいするもので,わざわざ,取り寄せたのに,

いろんな意味で読みがたくて,あまり読み進められない・・・。

 

そういう意味では,タラレバも同じく,

傷に塩を塗り込むかんじの痛みが

女子ならだれでもあるかと思う。

 

「東京タラレバ娘」は9巻で完結で,

ドラマにもなったり,アラサー女子の

未婚問題とからめて社会現象にも

なっていた。

 

 

 

 

 

 

リターンズが最近出て,その後の倫子たち

タラレバ娘の近況が描かれている。

 

相変わらず,こじらせている・・・。

 

35歳を過ぎるとニートとすら呼ばれない

(年金の受給要件が25年完納なので

逆算し35歳まで)けれど,

ある意味35歳ラインは,女子にとって

重たい人生の岐路であろう。

 

結婚はいつでもできるけれど,

もし自分で子どもを産み育てたいならば,

35歳は出産を考えるギリギリラインだから。

 

35歳からは高年齢出産扱いなのは,

生殖的にみると,30歳を過ぎると

受胎率ががくっと下がるし,

胎児の障害率も高くなるという

医学的なデータがあるからだ。

 

不妊治療への公的な補助も,40歳で

打ち切られる自治体が多いのも

成功率が低くなるからだ。

 

シビア過ぎる?

でも,人間の体はそんなに急に進化しない。

20代が産み時なのだ。

 

でも,20代で出産するのは,わたしたち

女性にとっては,ちょうどキャリアプランと

重なって,悩む。

 

仕事か子育てかの択一を迫られる。

 

今の社会は,子育ても仕事もで,

妊娠と出産を機に家庭に入るよりも

そのまま仕事を続けて子育てしながら

「輝く女性像」を求められるのだから

正直きつい。

 

どっちもやれ!って,わかるけれど,

すんごく,すんごく,すんごく,きついよ。

 

だから,どっちかに寄せるしかないし,

両立なんて考えてはいけない。

潰れるから。

 

でも,どちらかを選択するにせよ,迷う。

 

時間は巻き戻せないから。

でも,体には限界がある。

 

結婚だけだったら,こんなに迷わない

と思う。

 

日本の場合,結婚に出産と子育てが

くっついてくるから,ややこしい。

 

フランスのように,婚外子,未婚家庭でも

社会保障がある国は,出生率が上がっている。

 

 

わたしが大学生の頃から,このデータは

教えてもらっていたから,この20年,

日本の子育て事情は変わっていないのだ。

 

「タラレバリターンズ」の巻末のタラレバBarは

そんな悩める女子たちが,タラとレバーが

いる居酒屋に送ってくる手紙に答える場。

 

そこで,レバーが,そんな状況(「あのとき~してタラ」

とか「してレバ」とか仮定でぐるぐるする女子)

に向けて,冷や水をぶっかける。

 

そんな逃げで子育てしてたら,今の

「650倍もきつくなるよ」と言っていたくらいに,

ほんとのことだと思う。

 

逃げで,結婚や出産しても,ろくなことに

ならないし,無理に,しなくてもいいじゃん!

と,思うのは,渦中にいないからだろう。

 

そのぐらい,自分を見失う。

 

部長の場合,そのタラレバの葛藤は

20代の後半でおこって,2年で抜け出せて,

無事に結婚して,30代で出産をすませられた。

 

案ずるより産むが易しとはいえ,

妊娠して産むのも大変だけど,

子育ては1歳でも若い方が楽だ。

 

若い時の子育てはお金がないかも

しれないけれど,自分も親もまだ若い

から,体さえ元気ならなんとかなる。

 

だけど,若くない体で出産すると,

産後の子育てはきつい・・・。

 

妊娠と子育ては,母親の命を削って

するものなので(ホルモンの影響で

体はボロボロ,歯は欠ける・・・)

日々,老化との闘いだ。

 

孫の世話を押し付けるにも親も

歳をとってきているので大変だ。

 

若くない分,キャリアは積んでいて,

お金で解決できる部分も大きいけれど,

我が家のように子だくさんの場合は

コストがかかる。

 

そう,子育ては経済的にもコストが

かかるのだ。

 

産めばいいってものではない。

だから,悩ましい。

 

タラレバBarを読んでいると,性愛に

悩めるのもまだ若い証拠で,

歳を重ねるとそんな労力すら惜しく

なってくるよ・・・と,JJは思う。

 

それは,アルテシアさんの文庫本を

読んでいても思った。

 

 

40歳を過ぎると,下事情も枯れてくることを

切々とでも笑える,男子禁制の女子校

トークでぶっ放す。

 

 

夜の女子会のピンク本は,ちょっと下に走り過ぎて,

ついていけない人も,この黄色本には

共感すると思う。

 

年齢的に,若い女子としての商品価値がなくなり

第一線を降りていい年齢になったJJ(熟女)。

 

そう,女性は商品として,扱われるというのが

ジェンダーなのだけど,そのジェンダー視線で

でもきっぱりと,豪快に,アルテシア砲を

ぶっ放す。

 

実に気持ちいい!

 

加齢という誰もが1年ごとに受け取る

ギフトは,ありがたいものだなぁ。

 

発達という学問では,

できなかったことができなくなることも

できていたことができなることも

どちらも成長だ。

 

発達を教える指導教授の

「ヒトはいつでも発達する」

という言葉をいつも胸に刻んでいる。

 

だから,その時点で,

自分が出した答えは,全部正しいのだ。

 

でも,若いお嬢さんたちよ,

悪いことはいわない。

 

もし,自分で産み育てたいならば,

1日でも一人目を早く産むことだ!!

 

それだけは,老婆心バリバリのJJとして

声を大にしていいたい!!

2人目なんて,高年齢出産かどうかなんか

あまり関係ない。

 

1人目を産んでからでも考えられる。

 

だけれど,2人目不妊なんてザラで,

わたしのまわりではあるあるだ。

 

産みたくてもいろんな理由であきらめて

いる人も多い。

 

選択肢は多い方がいい。

 

海外の大学のように,託児所付きの

大学が増えればいいのになぁ。

 

学生のうちに産んでいるケースは

研究者の間では,わりと多い。

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