ごきげんよう。

 
カフェに荷物を忘れたのを車中で気づいて
カフェに電話して確保してもらっている
電話してたら、横からおっちゃんに
「ちょっと通して」と尼崎駅近くで
言われた部長です。
 
関西のおっちゃん、おばはん、結構
こういう人多いと思うわ。
 
て、周囲に気を配らないわたくしも
いけないのですが。
 
荷物をあずかってくださるカフェに
感謝であります。
 
朝の行きの電車でも、駅止まりに気づかず
夢中で本を読んでいたら、親切な
お姉さんに「終点ですよ」と大阪駅で
教えてもらいました。
 
注意散漫ですが、こうして、親切な
人様の力をお借りして生かして
いただいております。
 
ぼっ〜。
 
さて、福笑茶会の続き。
 
狂言師茂山茂さんの狂言ワークショップです。
 

女優東ちづるさん似の西川先生と
狂言師茂山茂さん。
 
ワークショップの前に西川先生の福引が
ありました。
 
年女の西川先生にちなんで、商品も
干支の猪のお扇子とバック。
 
年女さんが見事に当てられました。
おめでとうございます!
 

所作が美しく、1枚の絵を見るようです。
 

茂山氏が狂言と能のいわれを解説されます。
 
狂言と能は明治まで、猿ごとと言われて
いたのが、富国強兵政策で外交上、
お猿はNGということで、能楽と狂言に
なったそうです。
 
猿楽っていいますものね。
 
部長、母親の趣味に付き合わされて、
小学生お能教室なるものが夏休みに
あって、松濤の能楽堂に親子で
通って以来、付き合わされて
お能や狂言を見る機会がありました。
 
薪能が近所のお寺さんであったので、
月明かりで狂言をみたり、
わけわからないけど、幽玄の美の
世界は好きでした。
 
白洲正子の世界ですな。
 
ですので、茂山茂さんの狂言ワークショップ、
茂山氏って、千作、千五郎系ではないかい?
ふぎゃぽー?
逸平氏ともいことさまではないかい?
(わたくし、逸平氏が子役で出ていた
小学生の時に見た朝ドラ
「京ふたり」で京文化に憧れました)
 
お能に比べて狂言はわかりやすいとは
いえ、昔の笑いですから、お上品です。
 
最小の動きでシンプルに美しく
表現する世界って、最高に
素敵だなぁと、ガサツな部長は憧れます。
 
お茶席といい、この日本ってミニマルな
世界に美を感じるのですね。
 
ほら、盆栽だって、借景ですし、
山崎正和もそう書いてたし。
 
と、またしても、どーでもいいことを
書いておりますが、
茂山茂さんのお話は面白かった!
 
狂言師は、お囃子やシテ以外のことを
まかなう何でも屋で、幕間の狂言だけでなく、
お能にも出演するそうです。
 
ですので、詠い、舞、お芝居全てを
勉強しなくてはならないのだとか。
 
ものすごい知識と修練が必要で、
だからこその芸なのだなぁと、
ちょっとした所作にも美を感じました。


 
最後は、那須与一が出てくるお能の
15分くらいの語りを演じてくださいました。
 
那須与一は源平合戦で、弓矢を引いた
和製ウィリアムテル。
 
那須与一は絶世の美青年として有名ですが、
この矢の一件以来謎の人物だとか。
 
わたくしもよく知らないけど、源義経と
家来、那須与一の三役の場面は
凛とした迫力がありました。
 

扇で舞ったり、ぴょんっと飛んだり、
かなり筋力が必要なかんじです。
 
4月6日にも、西宮駅近くのホールで
狂言があるそうです。
 
午前は子どもも鑑賞できる楽しそうな
演目なので、親子で狂言よさそう!
 
母がしてくれたように、わたしも
アートの世界に子どもをもっと
誘ってあげたいなぁ
と思いを馳せる部長です。
 
自分を表現する方法はたくさんあること、
それが見つかると最強であることを
伝えたい。
 
わたしが文や絵で自分を表現することが
わたしのアイデンティティとして
支えてくれてたように。
 
そして、日本のよき文化、美しさの
感覚を伝えたい。
 
文化の継承は、親から子へ伝える
大事な贈り物だと思います。