目黒雅叙園(アホ部長は目白雅叙園と思い込んでいたが、目白は椿山荘だった・・・)の百段階段が今回の会場で、
何でも目白雅叙園 は昭和10年当時、昭和の竜宮城と呼ばれるところだったらしい。
雅叙園は結婚式場なので、結婚式のお客さんも多いけれど、カーリー氏の方も人がわんさかである。
「華で寿(ことほ)ぐ」と題されているように、有形文化財の会場にカーリー氏の大作のバックには、和装の婚礼衣装が!
(披露宴の会場に、カーリー氏の大作があったら、どんなにすばらしいことでしょう♪)
草月流の特徴なのか、流木や枝物と大輪の菊、鶏頭や、ざくろや柿、からすうり、かりんといった秋らしい果実も
生けられている大作のほかに、オンシジジウムと葉っぱものが一輪挿しに押してあったり。
全体として、秋らしく枯れた感じでまとめてある。
一応、部長は大学時代は流派は違うけれど華道部所属だったので、これが直上型かぁ、水盤ねぇ、さすが根じまりがしっかりしてるわ~と、今じゃちっとも思い出せない基礎知識をフル稼働して見てみるが、だんだんと豪華な雰囲気に酔いしれてきて、
おおざっぱにふらふらと見て回る。
初めは老舗旅館のようだわと思っていた会場だけれど、それどころではない。
だって、あなたっ!
天井や欄間の豪華さといったら!
螺鈿(らでん)よ!
鏑木清方(かぶらぎきよかた)よ!
あなたっ、日本史の教科書でみたあの「螺鈿づくり」や日本画の巨匠の絵が欄間にあるのよっ!
そんな旅館ってあるかしら?
(ちょっとカーリー氏風の口調で)
夢見心地で出口に向かうと「サインをご希望の方はこちらです~」とアナウンスが。
カーリープロデュースの花器や著書を購入するともれなく先生がサインをしてくださるらしいのだ。
生カーリーにサインをいただけるの?ということでさっそく、假屋崎 省吾 花暦 を買って並ぶ。
←新刊とのこと
←1作目 もちろん部長はすでにもっている
- 假屋崎 省吾 花筺
←さら~っと華麗なる一筆書きのサイン
先生ってば、ものの2秒もしないのに出来上がったサインは、形がきまっているのにびっくりだわ~。
皆さんに握手をなさっているので、部長も握手していただく。
枝を切ったり、水を使う華道家の手は、しっかりと大きく家事をする女性の手のようだった。
カップルには「あら~、お友達?あら?彼?あら~、いつなの?早く決めちゃいなさいよ~。
ここは結婚式場だから帰りにみていくといいわよ~」とにこやかに声をかけておられ、
あら~カーリーったら、女子トークもお上手ね~と、すっかり同じ女子仲間気分(違うだろう)の部長であった。