祇園の教訓―昇る人、昇りきらずに終わる人 岩崎峰子著「 祇園の教訓 昇る人、昇りきらずに終わる人」

すごい題名であるが、発行は2003年で、かなりベストセラーになった本である。


何故、発行年まで覚えているかと言うと、本日この本を古本屋さんに売りにいったのだが

(何故、アメブロ図書館に書くのか?いい本だから!!)

その店主のおじさんがたいそうこの本をお気に召していたからである。


「いや~、わたしね、この本読みたかったのよ。ほっほっ、明日から読む楽しみができたよ」

「この本ね、あのね、だって出てくる人すごいもの、稲盛さんでしょ(名前うろ覚え・・・京セラの会長?)、

塚本さん(ワコールの会長?)でしょ。ほらすごいでしょ。稲盛さんは禅にも詳しい人だよねぇ」

「なかなか、この本、(古本で持ち込みが)こなかったんだよ。いい本読んだね~」(でも売る)

と、持ち込んだ部長までほめてくださったのである。


「いや~。お客さん、珍しい本ばかりだね。こんな本持ち込んだ人いなかったね。」

「面白いね~。おなじみさんに、面白い本ない?って聞かれるんだけど、こんなの入ったよと話せるよ!」

と、店主のおじさん、えらく部長の持ち込んだ本にびっくりしていた模様。

持ち込んだ本は、とりたてて珍本&トンでも本ではもちろんなく、一般書店で売られている本なのだが、

地域柄持ち込まれる本や売れる本があるそうで、ファミリーが多いこの地域じゃ「女子本」は少ないのだろう。


「まだあるんでしょ?また来てね~。楽しみにしているよ。」と、しばしおじさんとおしゃべりをして送り出される。

相場よりも高めのお駄賃を頂いた部長、昨日、満月に向かって、通帳とお財布を振りまくった御利益だろふか?

たぶん、本を売るならば、ネットオークションの方が高額での取引になるだろうけれども、手間暇がかかりそうだし、

個人商店のほうがおしゃべりも楽しいし、気楽でいいやと思った次第。




さて、本題に戻って。

作者の祇園甲部(ぎおんこうぶ)の元芸妓岩崎峰子さんは、とてもおきれいな方で、舞妓・芸妓姿は言うに及ばす。

表紙の写真に引かれて手に取ったほど。


祇園の課外授業 芸妓峰子の花いくさ―ほんまの恋はいっぺんどす 祇園のうら道、おもて道―女の舞台、一流の事情


日本の財界人だけではなくチャールズ皇太子の接待など各国の要人のお座敷をつとめた話など、

交流録であり、謎の祇園のしくみについても、分かるという本。

女子なら一度は舞妓に憧れませんこと??


峰子の女子力と、仕事面での冷静な判断力の男っぷりにはまる本である。