いま、私は、きっと、

あなたとはちがう世界にいるでしょう。

この二文を読んだとたん遺書だと悟った。

そして、私は、怖くなって読むのをやめた。

すごく怖かった。

あの子が私に対してどう思っていたのか。

私は、彼女に対して鈍感なふりをしていたから。

わかってた。

あの子が悲しさをこらえて私に話しかけてくれたこと。

痛いくらいわかってた。

彼女の笑顔はどこか冷めていた、気がしたんだ。
だから私は、彼女に笑ってほしくって、いろんなコメディー映画を見ては真似して、笑わせようってするんだ。

そうすると、彼女は毎回。こーやっていうんだ。
『ありがと』って。

私は、なんで『ありがと』なんだろ?
おもしろいね☆とか、もーばかっ❗
って言わなかったから不思議だったんだ。

彼女の母から、遺品の整理をしていて私に宛てた手紙があったとのことで、手紙が、郵送されてきた。

そこに書いてあったのがあの文面からはじまる手紙だったんだ。

今年で4年経つ。

私は、ふと思い出して。

読んでみた。

私の大切なKitくんへ

いま、私は、きっと、

あなたとはちがう世界にいるでしょう。

ほんとは、直接渡したかったけど。

Kitくんに、言えなかった。

『わたし、もう死んじゃうかも知れないんだ…』

って。

わたし、ほんとは。

Kitくんのことが大好きで、もっと、もっと、一緒に居たかった。

でもね、わたし、わかってた。

その気持ちにKitくんが気づいてくれていたこと。

その優しさが、ほんとにうれしかった。

わたしは、そんなKitくんのする行動や、仕草。

それが、わたしの生きる支えになっていたんだよ。

だから、わたしは。

あなたに、『ありがと』って言ってたんだ。

わたしは、Kitくんに。

一緒にいるときに、少しでも多く『ありがと』を言いたかった。

だから。この手紙は、私にとって最後の君に対しての『ありがと』

ほんとにKitくんに会えてよかったよ。

君が生まれてきてくれて
『ありがと』

わたしを大切にしてくれて
『ありがと』

ほんとにいままで
『ありがと。』

もし、わたしが生まれ変わることができるなら。

あなたのそばにずっといたいです。

君に会えたことに
ありがと。

2010年10月16日

あなたの幸せをお祈りしてます。

Kitくんへ。


…。

なんだろ。

すごく泣けてきてしまった。
ほんとに、すぐに読んであげればよかった。

わかってる。

君が居なくなったっていう事実を認めたくなかったんだ。

わかってる。

弱いよね、ほんと。

情けない。

でも、この手紙からわかったのは

ありがとって言葉の大切さ。

また、君に会えたら

ゆっくり話したいな。

私からも言いたい。

がんばって生きてくれて『ありがと』

って。

ほんとに君に会えてよかったよ。

あっちの世界でも素敵なあなたでいてくれるでしょう。

そっちから。
また私に力をください。

少なからず、わたしの心のなかにはあなたは生きてますから。

いつでも、戻ってきてください。