
まだ主人と結婚する前、2人で名古屋港水族館へ行ったことがある。
私たちはペンギン館で
たまたま1羽のペンギンに目が釘付けになってしまった。
そのペンギンはかなりの肥満で他のペンギンより一回り大きく、
胸からお腹にかけて無数の傷があり、ボロボロな姿だった。
なぜこんなに傷が出来るのか不思議に思って見ていると、
その原因がわかった!
彼(彼女かも?)はペンギンのくせに2足歩行が出来なかった。
あまりの体重のため匍匐前進で移動していたのだった。
故にお腹に擦り傷が無数にあり、見るからに痛々しい姿だった。
動く時もいかにもだるそうな感じでゆっくりと動き、
立ち上がるのが嫌なのか大変なのか、しばらく横たわった状態で休んでは
よっこらしょ!って感じで立ち上がり、
ぜ~ぜ~と肩で息をする。
そんな彼が水の中に入った。
水の中では体重は関係なくなり
実に堂々と、気持ち良さそうに泳ぐ姿は、優雅にさえ見えた。
そんな勇姿に感動したのもつかの間
陸に上がった途端にまたぜ~ぜ~ぜ~。
ところが彼が突然素早い動きを見せた。
先程からの匍匐前進とは比べ物にならないくらい素早い匍匐前進!
何事?
行き先には飼育係りがいた。
餌だ~!!!
そうか~!彼は食べるの大好きなんだ~!
そんな彼に大変親近感を持った主人は彼から目を離すことが出来なかったようで
私たちはかなりの時間をペンギン館で費やした。
久美子がやっと歩き出した頃
久しぶりに名古屋港水族館へ行った。
内心彼に会えるのを楽しみにしていたのだが、
ペンギン館に彼らしき姿は見当たらなかった。
もしかして…
死んじゃったのかな…。
ちょっとがっかりする私に
主人はこう言った。
「きっとダイエットに成功して他のペンギンと見分けがつかなくなったんじゃない!?」
「そうか~!!!きっとそうだね~!!!」
でもそういうあなたもダイエットしなきゃね~!!!