道端に百合がありました。

百合は道端で咲きました。

百合は褒められるのが上手でいつもチヤホヤされていました。

「こんなところに百合が咲いてる」みんなが口々に言いました。

百合はそんなことお構いなしでした。

だから百合が咲いていました。


ある日、一枚目の花びらが思いつきました。

僕は手紙を書こう。

一枚目の花びらは一枚目の中に手紙を書きました。

二枚目は朝露がコロコロでした。

三枚目の花びらはちょっと色づいてこう云いました。

「良いことがあります様に」

四枚目はちょっと良いことがありました。

よく見ると、小さな5枚目と6枚目が増えてました。

7枚目は未だ小さくてわかりません。

確かこの辺だったよね?



一枚目に手紙が届きました。

でも不在票に隠されて一枚目には届きませんでした。



同じ頃、百合が咲きました。

雨も風も同じ様に吹いていた夜でした。

僕らは二枚しかないね。

一枚目が言いました。

二枚目は朝露がコロコロでした。



5枚目と6枚目が来て言いました。

僕らは百合だったんだね。

ずっと花びらと思ってました。



7枚目は立派な7枚目になりました。

その頃ちょうど、また手紙が今度はみんなに届きました。


「ご機嫌いかがですか?僕は愛していますが、愛せていますか?」

遠くからの手紙にみんな嬉しくなりました。


だって、百合になって咲くには花びらが百合じゃなかったのですから。


百合は落ち着いて咲きました。

百合は褒められるのが上手でいつもチヤホヤされていました。

百合は道端で咲きました。

道端に百合がありました。

でも、何枚目かわからないけど、みんな朝露でコロコロでした。

みんなで重なりあって百合は咲いてました。