この章ではドラッグやゲイセックスのコンテンツが非常に露骨に含まれておるのじゃ。その辺にアレルギー体質の方は拒絶反応を起こすと危険なので、ご遠慮いただく方が無難かと思うのじゃ。また次章でお会いできるのを楽しみにしておるのじゃ♡ ひとまず今日はこれにて再見!

(融合準備を整え 4人の夜間飛行は離陸準備完了)


(勇気のない者は危険区域は読まずに先へどうぞ)
《 🚫危険区域につき ゲイ以外の立ち入り禁止 》

Eのお陰で手際よく天空へと飛び立った4人、1つのシーツの中で心と身体を交差し合いながら、1つになったり、2つになったりと変幻自在に形を変えつつ天空を舞っておった。
いつどこのグループも始めだけはうまく飛び立てるんじゃが… 1度 ファックが始まると皆それに夢中で、複数プレーという事をスッカリ忘れてしまうのじゃ。何の為に*エロビを見ているんじゃろうか? どうせ見るなら学習して欲しいものじゃ… と思うワシである。

《どら子の基本用語講座》
*エロビ : エロビデオの略

ワシはその日で2度目のEとメインに絡み、GはLと絡んでおった。ワシは彼らのプレーを横目に気持ちを一段と高めながら、大きなE自身を口の中で弄んでおった。E自身がはち切れんばかりに大きさを増し、口の中で打つ脈を感じれる程になる頃、Eは体制を立て直し、ワシの身体に覆い被さってきた。脈打つ何かがワシの扉をノックしておる、何者かに追われ急いでおるかのように、扉を大きく、激しくノックし、ワシが開こうと扉に手を掛けた瞬間にイキナリ侵入してきた。大きな身体を揺らしながら、E自身が出たり、入ったりを繰り返し、扉の開け閉めごとにワシは声を漏らした。幾ばくかの時間をその体位で過ごすと、ワシの身体や顔にEの汗が滴ってきた、汗が増せば増すほど腰の反復は大きく激しくなり、いつの間にか呼吸はその反復に合わせるようになっていく。そしてそれぞれ勝手だった2人の呼吸は、いつの間にやら1つに重なり合っていった。このままで果て、熱い彼の雄汁で身体の中が満たされるのを感じたかったのじゃが、まだ始まったばかじゃし、何よりEは汗ビッショリじゃったので、1度ブレークで寛いだ。

(暫く変幻自在に足並み揃ったフライトだったが)

第2セッションはパートナー替えというか、基本的にワシは4人の時に2ペアに別れてしまうのがあまり好きではないんじゃが、初めにEがワシの身体に覆い被さった時点から、心と身体が1つのベッドで交差し合うことはなくなってしまい、ただ2つのペアが1つのベッドで、個々にプレーをしているだけになってしまったのじゃ… それでパートナー替えと相成った訳じゃが… ワシはGとペアを組み、EとLがもう1つのペアになった。Gはいつもの事じゃが、集中力を持続できず、すぐに部屋をフラフラ歩き回ったり、シャワーに行ってしまう。本人はそれを知ってか知らずか、少なくとも悪いこととは思っておらんようじゃ。自分のことは棚に上げ、他人の所作について物申すからのぉ。自分にも否があると思えばあのデカイ態度は取れんじゃろう。それも今までワシとの時だけかと思っておったが、第1セッションでLとプレーの時も同じじゃったから、いつもの悪い癖なのじゃろう。正直なところ、第1セッションが終わってしまったホントの理由は、彼等のプレーが止まってしまったからであった…

(各機てんでバラバラな方向に航路を取り始めた)

EとLは暫し胸を刺激し合った後、Eが直ぐに覆い被さっておったように思う。あまり聞いたことのないような喘ぎ声をLがあげておった。この子はウケの時はこんな風に声を出すんだと思ったからよく覚えておる。ワシらの方はと言うと、集中力が維持できたのは30分もなかったであろう。隣に触発され、結合も試したが駄目じゃった。いつもの悪い癖が始まり、シャワーヘ行ったきり当分は帰って来なかった。ワシはEとLのペアに参入し、胸を刺激されるのが好きなLの胸に手を伸ばしたのじゃが、プレーの邪魔だったのか手を払いのけられ、L自身を口にとも思ったが、これは断然プレーの邪魔で拒否られたのじゃった。これはどうしたものかと思いつつ、ワシは言われた物を取ってやったり、汗を拭いてやったりと、いつの間にやらお世話係になっておった 苦。
彼らはファックを終え、携帯電話に没頭しておった。携帯番号を交換したかったのか、EがLの尻を追い回しておるのが鬼ごっこみたいで可笑しかったが、ワシは邪魔せんように流れておったエロビをボーッと眺めておった。見ている訳ではなく、ただ目のやり場があればそれでよかったのじゃ。暫くして、ゴメンでもなくGがシャワーから戻り、それに続いてみんなシャワーを浴びた。

(鬱の闇が空を支配し飛行困難 1人着陸を試みた)

第3セッションは床にマットを敷き、ベッド組とマット組に別れた。どうやら第2セッションがうまく行かんかったんでGが提案したもようじゃ。そんなことをせんでも、お主が悪い癖を直せば済むことなんじゃがのぉ… 分かっておらんというか、重症である! 前日もそうじゃが、ワシはまだLとは絡んでおらんし、次はワシはLとペアかと踏んでおったのじゃが、第1セッションが上手くいったのが理由か、同じくワシとE、GとLじゃった。それともホストの権限を使い、Gがただ単にフレッシュサラダをもう1度いただきたかっただけなのかも知れんのぉ。既にこんな些細なネガティブでひねくれた考え方が始まっておった。ワシは手を出した時、2度も自分の存在を拒否られた。それが原因で鬱の症状が出ているのは直ぐに分かった。あとはエスカレートしてくのみじゃから、*魔物ともEとも戯れずにじっと何も考えないようにしておった。何か考えても、行動に移してもネガティブな思考には変わりないし、凹んでおる時の魔物は、より凹みの方向へ連れさらわれてしまうので要注意じゃ。魔物と戯れる時はハッピーで高揚感のある時でないといかんとよく聞く。なのでEには向こうへ行って交じってくるよう促した。ただ初めから彼はずっと携帯に没頭しておったので、行きはしなかったがのぉ。棚の向こうから喘ぎ声が聞こえると気になるのか、首を伸ばして向こうの様子を伺っておった。といっても棚で何も見えないんじゃがのぉ。行きたいなら行けばいいのに、面倒な人じゃ。

《どら子の基本用語講座》
*魔物 = 薬物、ドラッグのドラ語

あっという間にマット組はプレーを終え、気まずい空間だけが時を刻み続け、ワシラ全員は静止しているようにワシの目には映った。昨夜の3pもほぼ同じじゃが、今日の4pではワシとは1度たりとも、手すら触れ合ってないのに気付いたLが、ワシの元へやって来た。ようやくワシの存在を再認識できたようで、彼の好きなワシの脚を軽く撫で続けておった。Lももう少し魔物のあやつり人形にならんよう、自分で魔物の上限を覚えんと、30にもなってみっともないのぉ。それがなければ、わざわざ2ペアにしてマットを床に敷く必要もなかった筈じゃ。鬱でずっと深い穴を掘り続けておったモグラはその手を払い除け "ゴメン1人にして" と言った。

《 ここまでで危険区域終了、ご協力に多謝 🙇🏻‍♂️ 》

みんな携帯に没頭しておるのでワシも携帯を取り、Eの隣でベッドに腰掛けておるLに "終わりのようだし、鬱っぽいんで帰る" とメッセージをした。ワシの鬱加減も気になるのが普通じゃろうし、ワシの連れて行った場所に1人残ることは普通ないじゃろうと踏んでおった。何よりLは午後から仕事でもうひとプレーする時間もなく、ワシに付いて来てシャワーを浴び、そして仕事に行くのがちょうどいい時間じゃった。じゃが意に反して "僕はここから仕事に出掛ける" と返してきた。Gに帰ると伝えると、彼もお開きにしたいようで、他がそれに気付くまでもう少しいて欲しいと言われ待つこと30分、一向に動きがないどころか、Lから "何で帰らないの?" と催促されたので、ワシはGに "駄目そうだね" と笑って部屋を出た。リフトまで歩き、忘れ物を思い出したワシは、Gに忘れ物を玄関口に持ってきて欲しいと言ったのじゃが、見つからなかったようで部屋に戻ると、腰掛けておった2人はあっという間に体制を変え、LがEの上に覆い被さってプレーの続きを催促しておった。ものの2〜3分の間にじゃ。ワシが帰るのをずっと待ってたんだと思うと申し訳ない気もし、見ないでいいものを見てしまったと、ワシは忘れ物をバッグにササッとしまい込み、急ぎ足でGの部屋を出た。

誕生日なんて何も要らない
生を授けてくれた神、両親、
そして今まで支えてくれた全ての人たちに
"感謝の気持を思い起こすべき日"
それだけで十分じゃ
じゃが踏みにじるのはだけはやめて欲しい…
やめて欲しいと願った

タクシーで部屋に着くまでの間、ワシのネガティブな思考が久々に蘇ってきたのか、"やはりワシは迷惑者なんだ。誰もワシを必要としておらんし、早く消えて欲しいと思っておるのじゃ。Gがワシをファック出来なかったのだって、イヤイヤだからなんじゃ。それが証拠にラストセッションはフレッシュなLを選んだ…" 1度ネガティブな発想が始まると、思いはドンドン膨らんで止まらなくなってしまう。過去のことまで引っ張り出してきて、あの時も実はああだったんだ、こうだったんだと、まるで自分が世界1の嫌われ者であることを証明するのが夏休みの宿題か何かのように、それを休みの終わりになって慌ててやっているような勢いで妄想は止まらなくなってしまう。

(うつ病になり、ネガティブな妄想が止まらない)


ワシの部屋はまだプレーの余韻が残っており、遮光カーテンも閉まったままじゃった。嫌な余韻じゃったからカーテンはそのままで窓を開けて外気を取り込み、プレー用のベッドメイクは即座に睡眠モードに戻した。腹が減ったので、Lとシェアしようと思っておったケーキの残り半分を平らげ、そこからは久々に*モグラな生活(くらし)に返っていった。モグラな生活(くらし)は楽でいい、何も考えんでいいからのぉ… その代わり楽しいことも起こらんが、ツライ思いもせんで済む。楽しいこととツライ思いを比べれば、残念ながらツライことの多いのが世の中じゃ、ワシはこうしてモグラのように生きているのが向いておると、その時は真面目にそう思っておった。

《どら子の基本用語講座》
*モグラな生活 = 暗闇の中ベッドで過ごすドラ語


(Lとシェアしようと思っておったケーキを完食!

どんだけ精神的に参っておったかが伺える写真)


その日は仕事を終えたLからああでない、こうでないとしつこくメッセージが来たが、別にワシラはセフレじゃし、こんなもんじゃと思っとるから謝る必要はないと言った。ワシがグループの時にはアレコレ気を配る方じゃから、ちとガッカリしたが、香港人はみんなそんなもんじゃろう。ワシはグループの時にプレーから溢れた者がおれば率先して手を差し伸べるし、ワシ自身も偏った者とばかりやらんよう気を付ける。どんなに気持ち良かったとしても反応は全員同じに努めるし、ワシから提供できるプレーも全員に平等にする。それがワシは最低限のマナーだと思っておるからキチンと守っておる。しかし魔物に弱い者たちは、魔物に飲まれてしまっておる。もしそれで自制心を失ってしまうのなら、少しは量を控えるくらいの配慮が出来んと大人とは言えんのぉ。魔物と戯れるようになり、ワシが一番に嫌うことじゃ!

(魔物に操られておる男には魅力は感じんのじゃ)


翌日のLINEメッセージでGが "LからLINEメッセージが来て気付いたんだけど、Lとは1年前にプレーしてたみたい。全然気付かなかった。今度は1対1でプレーしようって誘われたんだけど断った" と書かれておった。Lから行く前に聞いていたんで、1年前にGとプレーしたのは知っておったが、今度は2人きりでやりたいと言うとは… 何だか急に胸騒ぎがし、ワシは過去にLと3pをしたセフレ全員に確認をした。結果… ほぼ全員に "今度は2人で1対1でプレーしよう" と声を掛け、その全員に断られておった。あまりに惨めなヤツで腹も立たんかったが、彼には何の関心もなくなってしまった。セフレ関係解消でいいと思い始めておった。彼自身もLINEメッセージの中で "2度と会いたくないと思えば言って欲しい" と何度も繰り返しておったし、それでいいのかなと…

(Lが部屋に忘れたオクトパスカードを取りに来た)

それから3日程して、ワシの部屋に忘れていったオクトパスという、日本でいうSuicaカードのような物を取りにLがやって来た。帰りたくない表情を浮かべ、ワシの言葉を待っておるので、仕方なく口を開いた。「ワシラはLINEメッセージで言った通り、ただのセフレなんじゃから、お前のことはその程度の男だって、これからは適当に付き合えばいいって感じてる。プレー以外にワシラに出来ることは何もないから、プレーしないならサッサと返ってくれ。それからプレーをしないのに泊まりに来るのもこれからは止めてくれ。今まで特別に扱ってきたけど、これからは他のセフレ達と同等に扱うからそのつもりで」言うだけ言ってLを扉の方へ追いやると、「なら今日はプレーしよう」と言う。ぎこちないままの関係で身体を1つに重ねた事が虚しくて、気付かれんようにと思ったんじゃが、不意にも大粒の涙がボロリと溢れ、直ぐに見つかってしまった。日本語で「大丈夫?」と聞かれた瞬間にその涙は止まらなくなってしまい、不覚にも子供が泣くよう "ワンワン" と声をあげて泣きじゃくってしまったのじゃった。"うつ病で、ただただ生き長らえておるだけの人生で、望みなんて物はある振りをしていただけじゃった。ただただ魔物に逃げ場を求め、自分で自分すら誤魔化して、療養生活というのは名ばかりで、金が尽きるまでのただの延命措置だ"。正直なところ、ワシは自分をそんな風に見ておった。そんな中に一筋の光を見いださせてくれたのがL、BではなくてLだった。失ってしまうのが怖くて怖くて涙が止まらなかった。
遅れて届く最後の誕生日プレゼントは、チョッピリ塩気の効いた切涙(せつなみだ)の味じゃった。ワシラはプレーを止め、その日はワシの腕でLが眠るのでなく、ワシがLの腕で眠った。初めてハッキリと実感した、"ワシはこの子が好きなんじゃ"って… 他の誰も変わることは出来ないと。

これで "53度目の誕生日" の話はお終いじゃ。
ご愛読に大家好多謝 🙇🏻‍♂️

ワシの人生、まだまだ山あり谷あり続くでのぉ…
これからもよろしく頼むのじゃ 🙏🏻