(仕事上でイエローカードとは情けないのじゃ)

多分翌日だったと思うんじゃが、珍しい客がやって来た。P不動産のお役員様である。今日は流石に赤い鼻はしておらんかったが、もうマトモに話せぬ爺さまで、何を喋ってるのかま〜ったく分からない。多分 ワシに言われたので、役員様も仕事してるところを見せたかったのじゃろう。翌週から毎週月曜の早朝(遅朝)ミーティングにも顔を出すようになった。2人で話すと日本語になってしまうもんじゃから、お役員様も含めて英語で打ち合わせにすれば、ワシの詭弁な言い訳や攻撃を防げると思ったのじゃろう。不愉快じゃが、、、その通りじゃ、笑。

お役員様「ワシの可愛い女房に、君は一体何をしてるんだね!」的な発言。たった10人といえども会社は会社。今は亭主のアンタとも、女房とも話はしておらず、あくまでも社長とお役員様と話をしているのじゃ。酒で頭がやられてるんじゃなかろうか?
そしてバーさんから1枚の書類が渡された。ヘッダーにはワーニング・レター(警告書)と記されておる。そう、散々無礼な差別用語で病み上がりのワシに4の字固め仕掛けておきながら、今日はトドメの延髄蹴りである。ワシが慇懃無礼な大家に向かって電話で怒鳴りつけ、平和なオフィスの雰囲気を見出したこと。メールで仕事改善の提案をした事が侮辱に取れること。仕事が遅く、期待値に満たないこと。この3点が、病気持ちのゲイを排除したいと願う気持ちの言い訳として書かれておった、、、そしてじゃ!

69,000円の減給じゃ!!!

いかにも女性らしく、私立女学園の女校長のような経営方針じゃ。おったまげて腰を抜かすところじゃった。子供のやるただの嫌がらせをし、辞めて貰いたいんじゃと理解したが、こうなりゃワシだって会社をいいように利用し、次の仕事が見付かるまでは居座り、それまではとことんバーさんの無知さと経営力の無さを知らしめてやると決意したのじゃった。致し方なく、ワーニング・レター(警告書)とやらにサインした(させられた)。

(英国人亭主の毛むくじゃらに弾き飛ばされる図)

そういえば、お高い会員制フットボールクラブのプールサイド・レストランで会社のランチパーティーをした事があるのじゃが、試用期間中の小娘がテーブルにあった砂糖の小袋を記念に幾つかくすねたそうじゃ。いけないことだと思えば、その場で諭して止めさせればいいだけの話じゃが、バーさんが取ったのは、試用期間中じゃし即クビ! 自分の嫌いなものは排除するのがバーさんのやり方なんじゃろうな。やはり彼女にも「まぁ はしたない!」 と言ったのじゃろうかのぉ? 
(こんな砂糖を少しネコババしてクビとは不憫な)

暫くして、別の営業が入ってきた。バーさん曰く「中国の工場で働いておって、英語が駄目でも中国語が喋れる。ガタイが良くて男らしく、ガンガン営業に出るタイプ」。だそうじゃ、笑。何でワシが笑ったか翻訳機能をかませてみよう。「中国の工場でも使い物にならなかったクズ、中国語は夜のお姐ちゃんとのベッドトーク程度、ガンガン営業に出て人目のないところでサボるタイプ」って事である、爆。案の定じゃった。
初日の午前早々にインターネットでエロサイト見まくり、昼飯後は満腹だったのか机で船漕ぎ、夕方は早速営業かと思いきや質屋へ金借りに行って、言葉が通じなくってヘルプ求むの電話。香港へ来たはいいが、暮らす金もなかったのだそうじゃ。バーさん得意の即クビじゃが、その後も個人的に金を貸してくれとバーさんに泣きつき、断わられたらマジ切れし、「お前が採用したから香港へ来たんだ、責任取れ〜ぇ」と脅しをかけてきたという。前も言ったが、中国や香港にはこんなお粗末な現地採用しかいないのである。

自分の愚かさを思い知ったのか、ワシの営業を見てみたくなったのか、お得意様だという某地銀のC銀行に同行させてくれた。当然じゃが、仕事だけはキチンとしておるワシじゃ。初めてのプレゼンじゃから滑舌が回るとまではいかなかったものの、、、合格点じゃと思う。その時はバーさんは何も言わなかったが、ワシの後任というヤツと名刺交換会で知り合い、こう話を聞いた。「あぁ、貴方が有名なxxさんですね。何もない所、1から築き上げて、今でもxxさんの残したものを全部使ってますよ。社長とプレゼンに行った時も、xxさんの足元にも及ばないわねって言われちゃいました。どんな方か1度お会いしてみたかったんですよ。」、、、バーさんめ、ざまぁ見ろである。

しかし昨夜は収まりのつかない思いで、ホントの事を言ったまでの事じゃが、毎月69,000円の減給は痛かった。昨夜のツケは高かったのじゃった。