「師は道教以前の知恵について語ってくれた。

道教の元になったものの一つは、古の時代に今では知られていない技術について探究した民の成果だという。

その民は、気象を自由に操り、精緻な建築物を造り、世界中で権力者たちに頼られてきたという。

北極星や北斗七星を重要視し、星から教えを授かっていた。

その民は天空人と呼ばれた。

天空人たちの知恵は世界中に残っており、現代人には想像もできないものだ。

世界中に残るピラミッドは天空人たちが伝えた技術だ。シュメールなどには彼らの姿が記録されて残っている。」



「彼らは音について徹底的に研究、実践してきた。

音によって人を治療し、気象を操り、人心まで操作することができた。

そのため、人は急に創造的なアイデアを生み出したり、国を拡げようと野心を抱いたり、隣国と和解しようとしたりした。

天空人だけがその技術を持ち、一般に生きる人たちはその技術について知る術を持たなかった。」



「天空人たちは何千年、何万年とその技術を保持し、世界中の支配者の裏には彼らがいた。

彼らはどうしていなくなったのか、本当にいなくなったのか。

天空人の知恵や技術は失われたのか、まだ継いでいる人たちがいるのか。」



壮大な話になっていました。

気功の先生がいうには、道教は天空人の知恵が一部残っていて、それが台湾に伝わる経文だというのです。



「私の知人の研究者が経文の力に興味を持ち、経文を聞いている人たちにどんな反応が起こるか測定したことがあった。

結果はおどろくべきものだった。

経文を聞いた人は炎症の数値が著しく下がったり、脳内物質の分泌量が数十倍になったり血流が促進されたりした。

筋電図では明らかに筋肉の出力が上がっていた。

彼はそれから音が人体に及ぼす作用について研究するようになり、私の元で道教の修練を始めた。」



「天空人はどうやって現代人が及つかない技術や知恵を知ったのか。

彼ら以前にそのような知恵を持つ存在はいたのか。

今我々が学ぶ古代の歴史は本当なのか。

台湾の道教には、古からの歴史が口伝で伝わっている。

それによれば、古には細胞に感染するウイルスを自由にコントロールする技術があった。

それによって人類は進化という名の突然変異をしてきたようだ。」


「突然変異により、一部のヒトは超人的な能力を持つようになり、彼らは常人では思い付かないような知恵や技術を持つようになった。」