先日、アニキからの「復活希望」メールを受けまして、ブログ再開のために、アニキの自宅へ赴きました。

まあ最悪、収録は寝ながらやってもらえば大丈夫だろうと、たかをくくっていたのですが、話の内容が意外な方向へと進み、もはや収録どころではなくなり、僕も相当悩みました。。。

ひょっとして人生で一番悩んだかもしれないこの顛末を、ここに残さず書き記したいと思います。



まず、自宅へ向かう途中で、
アニキの体調に関する疑問がふと、わいてきました。

「かなり回復しました」

と言っているのはアニキだけです。

本当かな、と。

お医者さんは、落ち着くまでに最低2~3ヶ月はかかると言ってたんです。

さらに、アニキは、
まわりから見て、明らかにヤバいだろうとわかってしまう状態でも、「大丈夫~!」を連発する性格です。

なので、
今回の「大丈夫」も実は「小丈夫」、あるいは「嘘丈夫」だったりするんではないか・・・と。

もちろん、それを信じる、信じないは僕の目でしかないのですが、
嘘だったとしても、アニキの強い思いを考えると、それをムゲにすることもはばかられるし。。。

とりあえず、ここは
信用していないことを隠して、再開についての話をしてみました。


龍:「アニキ、本当に大丈夫か~?」

アニキ:「おう~!っけ~い!もう大丈夫やわ~♪」

龍:「おう、と、OKの超合金合体ロボやねっ!」

アニキ:「いやあ、元気そうでよかったよ~、龍!」

龍:「ありがとう~、ってそれは俺のセリフやっ!」

アニキ:「で、今日は何?何持ってきてくれたの?」

龍:「まずそれか!ほれっ!(プリン)で、メール読んだけど、マジでいけんのか?」

アニキ:「うんっ!いけてるよ!」

龍:「もう過去形か!大丈夫なんやな!よっしゃ!(一応信じた)」


確かにアニキの顔色もよさげだし、声にも張りがあるので、
今日は大丈夫だろうと判断して、僕はICレコーダーとパソコンを取りに、車に一旦戻りました。

で、
再び家に入ると、何か叫んでいるアニキの姿が。。。


アニキ:「えーーーっ!うそーーーっ!?」

龍:「な、なに?どうした?」


アニキの眉間は明らかに険しく、表情も重く。。。
それを見て、僕の胸も何かにつかまれたような感じになりました。

そして、アニキの口から出た、神様の言葉が。。。


『そろそろ、僕アニを終わりにしましょうか』


だったのです。


その言葉に耳を疑った僕は、一瞬、頭が真っ白になりました。


龍:「や、やめちゃうんですか!!!!!」

神:「はい」

龍:「で、でも!それはおかしいです!!!
だって、何が何でも続けることを神様は認めてくださっていましたよね!?」

神:「はい。続けます」

龍:「???やめる。のに続けるんですか?・・・!コラ!アニキ!
それやめろ!(くるくるぱーのジェスチャーをするアニキ)

神:「その意味がわかったらまた来なさい」

アニキ:「僕はわかりません。神様のうそつき!」

龍:「いや、待て。これは何かある。アニキ、想像つかんか?」

アニキ:「つかん!(堂々!)でも、神様の表情は相変わらずっていうか、怒ってもいないし、
笑ってもいない。変な顔やなあ~」

龍:「変って言うなや!う~ん、まあ、・・・ちょっと俺・・・
考えて出直してくるわ」


帰り道、いろいろサインを探す僕・・・ですが、まったくわかりません。。。
。。


翌朝。会社にて。


この一ヶ月、アニキのいない間に考えた、「
会社を立て直す企画」のリストをぼーっと眺めていたとき、なぜか子どもの頃の思い出がよみがえってきました。

理由はなんだったのかはっきりしないんですが、アニキが言った、

「なんか怖くてなぁ、もう一歩踏み切れないんよな~」

という言葉に、

「アニキ、だめでもともとやん。一歩踏み出しても出さなくても、
どっちみちゼロなんやで。どうせなら、やればいいやん!」

と、僕が言い放った時の、
アニキのうれしそうで、輝くような目。


そういえば、この自分の口癖と、
その行動癖から、今までいろんな企画を立ち上げ、会社の売上に貢献してきたという自負と、その半分は失敗であったことが(お恥ずかしい。。。)、まるで走馬灯のように、一瞬で浮かび、流れていきました。

この、会社立て直しのたくさんの企画もしかり、そして、
このブログも同じく、「ゼロからのスタート」。

始めたものが、
ようやくひとつ前進したところで、アニキが倒れた。

これはいったい何のサインなのか。
それを考える時期がやってきたんだ。

と、我に返りました。

まさに、我に返ったという表現がふさわしい状態だったと思います。


僕は、アニキのように聞こえたり感じたり見えたりすることはまった
くありませんが、この時はちょっと違いました。

不思議ですが、
まるで自分が温かい光に包まれているような、じんわりとしたぬくもりを感じました。


ゼロの次はイチ。その次は、またゼロなのかもしれない。

つまり、神様が言ったことは、「やめる=ゼロに戻す」ということではないだろうか。

ということは、今までとは全く違ったものを作り、
しかし続ける。ということは、皆さんからいただいたご相談や質問を、違う形で提供し続ければいい、ということかもしれない。。。

いや、絶対これで間違いない!!!


さて、アニキは午後から仕事に出るということだったので、
午前中はまだ家にいる。

今から行こうと立ち上がったら、アニキが後ろに立ってました。


龍:「あれ?午後からじゃ?」

アニキ:「んにゃ、もう昼過ぎてるよ。龍、大丈夫?



考え込んでいた時間はほんの数分ぐらいだと思っていましたが、
驚いたことに、数時間経っていたようです。嫌がるアニキの腕を引っ張り、密室へ連れ込みました。


龍:「わかったぞ。神様のおっしゃりたいことが!」

アニキ:「な、なんの話???」

龍:「昨日の話やろうが!」

アニキ:「あ、ああ。あれ!」

龍:「そう。聞いてください。神様!」

神:「はい。どうぞ」


僕は思ったことを全て語りました。


アニキ:「すごいなあ龍は。・・・思いきったこと考えるね~」

龍:「考えたというよりも、わかったというか、つながったというか。。。」

神:「龍。よく行きつきましたね。その通りです。しかし、
もう一つの意味がありますよ。今回、なぜアニキが助かったのか。それをお話しましょう」

龍:「お、お願いします!」


神様は語り始めました。



神:「一年間、このブログを続けてきて、二人はひとつ階段を上りました。成長しました。読者のみなさんに支えられ、叱咤激励され、少しずつ勉強しながらここまでこれたのです。

本も出しました。2冊目もその支えの中でもうすぐ出ます。龍はアニキの分まで編集をよく頑張りました。

そんなアニキは、始めた当初からずっとこの渦中で、葛藤しない日はありませんでした。

本当にこれでいいのか…と。

毎日、私の声を訳して発しつつ、心の奥底では、

こんなこと言ってるけど本当なのかなぁ。この声は本当に神様なのかなぁ。僕がやってることは正しいことなのかなぁ。これをすることで迷惑がかかる人がいるんじゃないのかなぁ・・・』

などなど。

その都度私も、大丈夫ですよと伝えてきましたが、
倒れるその日まで、その思いは抜けることはありませんでした。

龍が英断した翌日、アニキは私の声を自ら遮断しました。私は、
今までの苦労に報いたくて、体を治すヒントを少し伝えようとしましたが、断固として受け入れませんでした。

まるで、
お前のせいで病気になったんだと言わんばかりの勢いで、

『もういい!僕はもう神様なんて信じない!もういい!
自分で治す!どっか行ってくれ!ごめん!』

龍:「ぷっ!失礼。。。いや、最後のごめんがアニキらしいなあ、と」

神:「そう言われたもので、私は何も言わず、見守ってきました。
すると、アニキのまわりにたくさんの愛が集まり始めました。私はそれを見て思いました。この二人のスピードは想像をはるかに超える、と」

龍:「えっと、すいません。二人のスピードというのはどういう・・・?


神:「つまり、二人はいつもそうですが、
私が思う結論を覆して選択していきます。会社も生活も、人間らしさを追求していきたがるために、私に助けを求めようとしない。

もちろん問題も起こりますが、
思いもかけないような幸運が舞い込み、人材を引き寄せ、未来を変えていくスピードが速くなっていく、ということで申し上げました。

繰り返しますが、
二人とも会社がどんなに窮地に追い込まれようとも、私にどうすればいいかを聞きません」

龍:「それは、聞いても答えは『自分で考えなさい』
だと思っていたからです。それと、もうこの一年間で充分すぎるほどの助言をいただいています。相談者の皆様へのお答えを聞いているうちに、自分だったらどう考えるか、どう行動するかを毎日考えてきたおかげです。もちろん間違ってしまうことも多々ありますが・・・」

神:「そうですね。間違います。とくに会社では日々試練ですね。
どうすればお客様に喜んでいただけるか、スタッフや同僚と考え、行動し、間違ってもそれを懸命に修正し、より良き方向へ導こうと悩み続けます。しかも、儲けなくてはいけない」

龍:「はい。でも、それは昔からのスタイルです。あと、これは
ちょっと神様の前で言うのも失礼なんですが、僕的には、会社がこの先どうなるかを聞いてしまったら、面白くもなんともないんです。ピンチな場面で応援して下さっているのはわかっているので、自分が後悔しないように思ったように行動するだけです。もちろん、儲けないと僕も含めてたくさんの社員が路頭に迷いますし」

神:「私としては、傍から見ていて、
危なっかしいところはありますが、連携による連携でお互いをサポートし合ってここまで来ているのを見ると、私の出番はないと思っています。

ですので、
龍もアニキも、私の想像を超える選択をして、自分で切り開いていく力を養いながら進んでいるために、普通の人が歩くスピードでいいときに、遠回りして走っているのです。

すると、
同じ場所に同時に着くのではなく、二人がなぜか先に到達しているという場合もあったりして、それがもしかすると、周りには生き急いでいると見えてしまうかもしれません。

さて、話を戻しまして、アニキのまわりには、
愛が集まり始めたということ、ですが、身近にいる人はもちろん、日本全国、世界各国、アニキを知る人知らぬ人からも、届きました。

最初アニキは疑っていました。
自分はこんなことをされるほど価値のある人間じゃない。これは私が手をまわしたのだろうと、悪態をつきました。」

龍:「おいおいアニキ。。。」

神:「私は厳しく言いました。それは違います。
私は何もしていません。神様なんて信じないと言った口が、神様がやったのだろうとはどういう料簡か、と批判すると、自分の言った矛盾に気がついたようで、恥ずかしがり、届いた物や、志、形のない真心や、目に見えないぬくもりなどを、ベッドの上で静かに受け取り始めたのです。

そのアニキの姿は、空気に溶け込んでいるかのごとく透明でした。
元に戻っていったのです。

元に戻したのは、私ではありません。
アニキに思いを有形無形で届けてくれた『人々』です」

龍:「ああ。。。」

神:「アニキも気付きました。
自分のヨゴレが落ちていくのを見ました。そこから努力が始まりました。ちゃんと治そうと思い始めたのです。

しかし、
アニキは一筋縄ではいきません。彼は、心が細く、弱くなると、決まって大食いしてしまいます。塩分を控えなくてはいけないのに、うるさい!と言って食べてしまいます。

そんな時期が2週間ほどあり、
その間に10キロ近く太ってしまいました。そうしていると、不思議なことに、彼のまわりには、やせるための情報や、体にいい食材の提供や、手紙やはがきや、メッセージが舞い込んできて、また救われるという繰り返し。

今は、毎日の食事を制限して、
基礎体力を戻すためにリハビリをしながら、少しずつ仕事をし始めている状態です」

龍:「つまり・・・アニキを助けたのは神様ではなく、人だと。よかったな、アニキ。。。」

アニキ:「・・・(すでに号泣)」

神:「その通りです。私の出る幕は一切ありませんでした。
ですので、私の役目もこれで終わりです。ですから、そろそろ終わりにしましょうと告げたのです」

龍:「!!!」

神:「つまり、
私はアニキへの接触者というスタイルをやめさせていただきます

龍:「???」

神:「ただの『一』に戻ります。アニキは今後、
全ての人々と同じく、神を内包する人として、人生を進んでみなさい」

龍:「い、いなくなるわけではないのですか?」

神:「いなくなることはありません。もし声が聞きたければ、
聞けますし、お話もできます。しかし、アニキが私を必要としなくても、たくさんの人々に守られ、生かされ、突き動かされることを自分で認めることができ、自分の言葉で語ることができるようになりました。倒れる前に、実証されてもいます。龍はそれを聞いてるはずです」

龍:「はい。僕も少しびっくりしましたが・・・でも!」

神:「大丈夫です。今まで受けているご相談は、
アニキがちゃんと答えます。私と一つになって、人間として答えます。ご心配なきよう」

龍:「すいません。なんか、頭ん中が、もう、激しくビッグバンです・・・」

神:「それでは、新しい僕アニを期待していますよ。龍。アニキ。
いずれまた会いましょう」


・・・正直、僕は、唐突な話についていけず、途方に暮れました。

「僕のアニキは神様とお話ができます」が無くなる。。。

これは、やはり、なんとも断腸の思いです。


それをリアルにイメージすればするほど、とても大切にしてきた子どもと別れるのと同じくらいの寂しさが襲ってきて、僕をひどく苦しめました。

そして僕は、また悩みはじめました。

その日、アニキは体調不良を訴え、家に帰りました。


翌日。


冷静になって考えると、『私と一つになって、
人間として答えます』とおっしゃっていたのだから、アニキに聞けば答えが出るかもしれないじゃないか!と、思い、アニキに電話しました。


龍:「今大丈夫か?」

アニキ:「大丈夫大丈夫だい~!じょうぶ!」

龍:「変なところで切るなや!しかも昨日、しんどそうやったやんけっ!で、悪いけど、ブログのことなんやけどさ~」

アニキ:「あ、そのことなんだけど、僕も考えた。続けよう。
タイトルは『サイン』。これは人が受け取るものだし、人間にしかわからないものだから、これがいいよね。

今までのブログは出来る限り残しておいて、皆さんに揉んでもらいましょう。きっとまた違った成長が見られると思うよ。

それとね、
仕事に影響するからと言って、名前を隠してきたけど、ちゃんと言いましょう。人間なんだから堂々と言えばいい。

それからね、ご相談の募集は一時止めましょう。
たくさんの方がいらっしゃるけど、僕たちが出来ることには限界がある。ここでいったん締め切らせていただきます。

それと、
一つずつ順番に答えていくのは今のところ続けましょう。

もう一つ。無理しないで行こう。

今回みたいに、
長いお休みをいただいて、迷惑をかけたことは反省です。そうならないように、健康に注意して、頑張りましょう。以上です」

龍:「うわ!そ、即答!?」

アニキ:「即答じゃないよ。めっちゃ考えたよ。
龍が言ってたことを形にするにはこれしかない!って思ったからでてきたんだけどね~」

龍:「け、けど、ひとつだけ、問題ないか?」

アニキ:「名前のことだよね?」

龍:「げッ!」

アニキ:「げッて~!僕もそこが一番悩んだところやからね~。
名前を出すと、今繋がっている会社関係で破綻する場合がでるかでないか。龍もそこが不安なんだよね?

確かに、僕アニだったらそういう可能性もあったと思うよ。
だって、神様って言ってるし。怪しい名前だし、本もそうなってるしね。でもそれはそれ。志は消さずに、そのタイトルをもうやめるんだから大丈夫。

でもね、
なんのためにこのブログを立ち上げたか思い出せば、答えが出るよ」

龍:「あ、そうか。
少しでも幸せになってくれる人がいればそれでいい・・・」

アニキ:「そう。そこに戻ればいいと思う。
自分の名前を出しても、ちっとも恥ずかしくない。次のブログは、その思いを理解してくれるような場にすれば、なんにも怖いことはないよ。堂々と、僕たちらしく!」

龍:「そうやな。自分達らしいスタイルで、人間として!」

アニキ:「じゃあランキングもいらないね」

龍:「な、なんで?そーなるのっ!?」

アニキ:「このブログが必要な人は、
人が教えてくれるということを実現しよう。僕が人に救われたように、必要なものが人から伝えられて集まってきて、人は生かされているんだということを、新しいブログで実証していこう。みんなが楽しく参加できるような、いろんな企画をしてさ!」

龍:「す、すげえ!それこそ新しいかも!!!」

アニキ:「読者がたった一人でも、続けていく。だよね?」

龍:「ったりまえやん!」

アニキ:「じゃあ早速作ってください」

龍:「おしゃ!まかせろっ!!!」


ということで、皆さん。
新しいプロジェクトが始まってしまいました。(この話を受けた時点から、すでに作り始めています)

もちろんこのブログは残しますし、
コメント欄も、今までどおり開放し続けます。記事を読みきれていない方は、ゆっくりお読みください。

新しいサイトの準備ができるまで、イベントの告知や、何かの報告などは、引き続きこのブログに掲載いたします。

あとは、今まで「僕アニ」の英訳サイト、早見サイト、メルマガ、リンクなどなど、応援していただいた皆様。。。誠に申し訳ありません!

ただ、このブログ自体は残しますので、リンクがなくなることはございません。

もしできましたら、今後とも応援いただければ幸いです。


これから作るサイトは、「僕アニ」とは違った形で、人間である「龍&
アニキ」が、皆様のお悩みやご相談にお答えしていきます。

もしかすると、拙い答えにしかならないかもしれませんが、
持てる力を最大限に使い、全力で対応していきます。

URLは、サイトが出来上がり次第、ここでお伝えいたしますね。


以上、大変長い報告になってしまいました。


ショックを受けた方も多いかもしれません。本当にごめんなさい。


ちょっと早いですが、今まで応援してくださった皆様に、
心からの感謝を捧げます。

本当に、ありがとうございました。


※「ほっとらいん」の受付は、一旦休止とさせていただきます。何卒ご了承ください。