こんにちは!
龍馬です。
今回は「3番店のブランド計画」について書こうと思います。
さて、「機種」と「ブランド」。
一見まったく相関関係がないように思われますが、
実はこの両者は対峙しています。
言い換えれば「機種VSブランド」は成り立つということです。
「成り立つ」という事は、「ブランド」は、「機種」に対して競争力があり、
それは「機種依存から脱することが出来る」ことを意味します。
3番店は今まで限られた経営資源の中で、
なんとかギリギリの機械代を捻出し、「機種」で勝負しようとしてきました。
「機種では勝てない」と100%認識しながらも、「機種」で勝負しようとしてきました。
なぜなら、「ブランドがない。」からです。
3番店は「ブランド」を築かなければなりません。
初めに書いておきますが、「ブランド構築」は、店長の相当の覚悟と勇気が必要です。
ブランド構築こそが、「新興ホールの真髄」であり「唯一の方法」です。
3番店はブランドを以って既存ホールとの競争力を発揮しなければなりません。
「ブランド構築」とは、「お客様を自店のファンにしてしまうこと」だと以前書きました。
数回に亘って書いてきた「プロモーション」とは、その目的が違います。
「プロモーション」は、「モノそのもの自体に注目を集めることが役割」、
言わば「短期的な施策」を表し、それは「モノに対するモノによる表現」となります。
それは「店そのもの、機種そのものを、チラシ、DM、看板等によって告知する。」ことです。
一方「ブランド」は、「コトに照準を合わせ、顧客の好感度を上げる」、
言わば「長期的な施策」を表し、それは「モノに対するコトによる表現」となります。
それは「店そのもの、機種そのものの違いを認識させファンにしてしまう」ことです。
ブランドは一般的に「ネーミング、ロゴ、デザイン、シンボル」などの事を指し、
それによって「第一想起」を促すように思われますが、
顧客心理の側面から言うと、「そのネーミング、ロゴ、デザイン、シンボルに触れることにより、
その店の好意的な印象を思い出し来店に至る」効果になります。
その「思い出される好意的な印象」を築き上げていくことが「ブランディング」になります。
3番店店長が、今どちらに比重を置き、日々の営業を行っているかを
一度考えてみてください。
毎月、決まりきったプロモーションだけを行なっていませんか?
業務をすべてルーチンワークとして捉えていませんか?
長期的視点に立って戦略を考えていますか?
「プロモーション」は重要ですが、「ブランド」ほど重要ではありません。
なぜなら、「プロモーション」は、1年後、いや、半年後の成長を約束してくれませんが、
「ブランド」は、1年、いや、3年5年後の成長を約束してくれます。
「ブランド構築」の長期的視点の中に「プロモーション」があります。
・・・
さて、「ブランド、ブランド」と連呼してきましたが、
「ブランド」を築く上では、色々な要素に注目しなければなりません。
今回はそのひとつである、一般的に「接客」と言われるものについて書かせて頂きます。
お客様に「自店のファン」になって頂くことは、「モノの提供」では不可能です。
もちろん「出玉を出す」とか、「新台を導入する」ことで稼動は上がるでしょう。
しかし、その来店動機は比較的薄いものです。
なぜなら「モノ」で人の心は動かないからです。
その客は「得だから」来ているのであって、「ファン」だから来ているのではありません。
「得」でなくなった瞬間に来なくなります。
パチンコ店で、毎日そんなに「得」出来るものでしょうか。
しかもその対象(ターゲット)は、以前書いた「普及16%の客層」であり、
3番店のターゲットではありません。
では「モノ」ではないとしたら何でしょうか。
「コト」しかありません。
「コト」は、人を通してでしか提供することは出来ません。
言い換えれば「人の心を動かすのは、人にしか出来ない」ということです。
私は上で「一般的に接客と言われるもの」と書きました。
なぜか。
「良い接客」は結果であり、「良い接客そのもの」を提供することは不可能だと思うからです。
(以前、アメンバー記事の「顧客満足」で少し書きましたが・・・)
だから抽象的に「接客に力を入れる。」なんて言葉はナンセンス極まりないと思います。
ナンセンスな接客例をここで列挙するまでもないですが、
「ブランド」を築くのは、そんな表面的な「所謂、接客」ではありません。
では、表面的でない接客とは、一体何でしょうか。
それは、「全スタッフによるアドバイザー型接客」です。
(本当は『接客』という言葉自体も使いたくないのですが、便宜上使います。)
これにより、「機種VSブランド」が現実味を帯びてきます。
3番店が行なう、プロモーションを使ったすべてのマーケティングには限界があります。
なぜならそれは「一(自店)対多(顧客)」だからです。
例えば、すべて認識の異なる100人の来店客ひとりひとりに、
その認識に合わせたマーケティングを行なうのは不可能です。
「アドバイザー型接客」は、その「一対多」を「一対一」にします。
それにより、すべての来店客の認識をカバーしようとします。
・・・
既存ホールは「機種」により、「40,000、0.10」を目指します。
そこでは「プロモーション」が役割を果たします。
新興ホールは「ブランド」により、「20,000、0.22」を目指します。
そこでは「ブランド」が役割を果たします。
既存ホールは、常に稼動を上げ続ける(40,000)、「短期的施策」を繰り返さなければなりません。
新興ホールは、「自店の限られたファン層を維持(20,000)し」、
あわよくば「増やして行けば」良いのです。
「維持する」のがブランディングで、「増やしていく」のが、マーケティングです。
・・・
今回書いた「アドバイザー型接客」は、「親切」とか「感じの良い」とか「笑顔」とか、
好感度を得るためのそういった表面的な要素の強化ではありません。
それで来店客が増えるとは思えませんし、独りよがりなことをしていても
結果は出てきません。
ここでいう「アドバイザー型接客」とは、もっと緻密で戦略的なもの、
また、お客様との関係に少なからず「win-win」の関係をもたらすものです。
その接客自体が、お客様の遊技動向に影響を与えると言っても過言ではありません。
それ位踏み込んだものです。
さて上で、「機種」と「ブランド」は対峙していると書きました。
それは「ブランドを構築出来れば、機種依存から脱却出来る」ということだと書きました。
次回は「アドバイザー型接客が看板機種の稼動を上げる。」について書いていこうと思います。
それは「接客を直接、稼動アップに繋げる考え方」です。
今回も最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。(^-^)/