「衰退期機種」のプロモーション | パチンコ店長の右脳。

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~3番店店長、総コンサルタント化計画~

こんにちは!


龍馬です。


どうやら時代は4円とスロットでしょうか。


原点回帰と言うより、今まで供給側の独り相撲だった様な気がしなくもないです。


根拠?分析?


ありません。右脳派は根拠、分析より・・・


雰囲気で感じ取ります。(笑)


・・・


前回までに「導入期」、「成長期」、「成熟期」についてのプロモーションの方向性について


書かせていただきました。


今回は最後の「衰退期」です。


さて、この「衰退期」ですが、非常に厄介ですね。


これは撤去寸前の機種になります。


この「衰退期機種」のプロモーションの方向性は、ズバリ、


「コストを掛けないこと」になります。


「成長期機種」の説明の中で、「殆どの機種は、成長期を迎えることなく消え去る」と書きました。


言い換えれば「ライフサイクルの概念に当てはまらない」と言うことです。


(確かに微妙な機種も存在します。


通常の新台寿命が平均2ヶ月の店で、4~5ヶ月位稼動し続ける機種がこれに該当します。


記憶の新しいところで言うなら「CR歌舞伎ソード」辺りでしょうか。


販売台数が少なかった上、性能も高く、比較的多台数でも使えました。


3番店は、このような機種を導入していくことが重要ですが、あくまで稀なケースなので、


基本的に機種選定に頼り切るのは危険かとも思います。)


3番店は、よく「差別化」と称して、一番店における「衰退期機種」を設置し続ける傾向があります。


これが「成熟期機種」なら戦略として行なっていけるのですが、


結論から言うなら「一番店の衰退期機種」は、「3番店の成長期、成熟期機種には成り得ません」。


それが前回の「成熟期機種」の説明の中で触れた「あまり長い期間ではない。」という部分です。


あくまで一番店の「成長期機種」が、「もうすぐ成熟期機種になるであろう」と、


予測される一瞬の判断を逃してはならないということです。


それを逃すと「一番店の成熟期機種」は「衰退期に突入」し、


自店の「成長期、又は成熟期機種」には成り得なくなってしまいます。


3番店は、店創りにおいては「一番店のコピー」から抜け出すことを念頭に置かなければ


なりませんが、「機種構成」に関しては、「一番店の各機種(特に成長期、成熟期)動きを


しっかりと見極めながら創っていく必要」があります。


・・・


さて、先程も書いたように「衰退期機種」のプロモーションは、


「コストを掛けないこと」です。


「コスト」とは、「プロモーション費用」の他に、「出玉」も含まれます。


また、それに関わる「時間」、「労力」なども含まれます。


「衰退期機種」の稼動を少しでも上げようと色々考え、


悩み、戦術を実行するため、人員配置を行ない、指示し、POPを作り、メールを配信し、


その他諸々のプロモーションを行なうことの効果は「0」ではありません。


「マイナス」です。


一日24時間の貴重な時間をそれら「マイナス」に作用させるなら、


一日中寝ていた方がマシということになります。


なぜなら寝ていれば「マイナス」は避けられ、それらに掛かる費用も節減させられるからです。


(管理型の既存ホールでは、こういう考え方をしません。


なぜなら「とにかく一生懸命やる」ことにこだわるからです。)


ちょっと強引な例を挙げましたが、趣旨が分って頂ければ幸いです。


本当に寝てしまう人は居ないと思いますので、話を続けますが、


これらの労力、時間、プロモーションを「成長期機種」、「成熟期機種」に向かせることが


必要です。


「衰退期機種」に対してのすべてのコストは無駄です。


店全体イベントの調整についてもそう考えなければなりません。


3番店は「すべての機種を放出しようとするのではなく、成長期、成熟期機種だけにこだわる」、


言い換えれば「全体イベントを通して、成長期、成熟期機種のファンを増やす」ことが目的となります。


(本当は3番店は「全体イベントを行なうべきではない。」と個人的には思います。)


・・・


以前、このブログの中で、「バラエティーコーナーの拡大が衰退の一つの原因」だと書きました。


上に書いた内容からもお分かりのように、「バラエティーコーナー」は、


「衰退期機種」の寄せ集めだからです。


しかし、「周りにないから、ウチに1台位あれば、この機種が好きなお客様は、


ウチの店に来て遊んでくれる。」と思う店長が結構居ます。


実際そうでしょう。


しかし、大切なことを忘れています。


それは、殆どのお客様は「繁盛している店で、繁盛している台を打ちたい」のであって、


「その機種を打ちたいわけではない。」と言うことです。


バラエティーコーナーでいつも同じ台を打っているお客様自体が「特殊」なのです。


しかもその客層は殆どの場合、「ラガード」です。


そこに勝機はありません。


自店の「実質設置台数」とは、


「全台数-(バラエティー台数+衰退期機種台数)」です。


競合店規模に対しての自店設置台数規模との比較による集客の結果が、


どれ程大きいかについて、以前書きましたが、


競合店に対して、「自店の方が台数は多いが、来店人数(俗に言う頭取り)が少ない現象」は、


殆どの場合、この「実質設置台数」が競合店より少ないのが原因です。


(新興ホールでのバラエティーコーナーは、また別の意味を持ちます。


既存ホールよりは、まだ害の少ないものになります。どちらにしても害ですが。)


・・・


では、一体「衰退期機種」は、どのようにプロモーションを行なえばいいのか。


「プロモーションしない。」ことです。


上で書いた通り、プロモーション以外に、出玉放出も行なわないことです。


「時間」と「労力」を掛けず、すみやかに撤去することです。


「撤去したら、また違う機種を入れなければならないだろ。お金も掛かるし。」と言う声も


聞こえてくるような気がしますが・・・


そういう商売だからしょうがなi)`Д゚).・;'∴


すみません。


その辺りの問題については、それも「3番店の機種構成」の中で書いていこうと思います。


繰り返しますが3番店においては、「衰退期機種」に「コストを掛けない」ことが重要となります。


以上が、「ライフサイクル」の4段階についてのプロモーションの方向性になります。


プロモーションの説明だけでは分りにくいので、


機種の運用の仕方と絡めて簡単に書かせて頂きました。


次回はまとめとして、「機種を売る。」について書かせて頂こうと思います。


と、同時に第三章間近です。(第二章が予定より長くなっています。)


今回も最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。