こんにちは!
龍馬です。
前回まで「共感POPの作り方」の、
①~⑤までについて書きました。
今回は「⑥全体デザイン」についてです。
では、「全体デザイン」とは何でしょうか?
分りやすく言うと、「顔のバランス」でしょうか。
①~⑤までは、各パーツ(鼻、目、口、まゆげなど)と考えてください。
⑥は、「全体のバランス」です。
この「全体のバランス」をPOPで考えるとどうなるでしょうか。
前回、「1円パチンコにおいて全体デザインの悪さが目立つ。」と書きましたので、
「1円パチンコPOP」を例に挙げて書きたいと思います。
まず、お客様が「1円パチンコに望むもの」とは、一体なんでしょうか。
最近は、特に一番店において、
1円パチンコでも新台を導入したり、イベントを行ったりします。
3番店もそのような施策に、少なからず追随せざるを得なくなってきました。
以前は1円パチンコの特徴から考えて、「ストーリー系の施策」が主流でしたが、
今は上の理由から「ストーリー系+出玉系の施策」を行っていかなければなりません。
特に3番店は、「新台で集客する」のか、あるいは「イベントで集客する」のか、
また、「新台にもイベントにも頼らず、他の施策で集客する」のかの、
どれに比重をおくべきかの「軸」を持つようにしなければなりません。
(すべては「自店のポジショニング」が源になりますが。)
その「軸」によってPOPの「全体デザイン」は、変わってきます。
パチンコ販促POPの「全体デザイン」を考える上では「3つのポイント」が挙げられます。
では、それらを見ていきましょう。
①「射幸心」の度合い
※ターゲットの設定、ポジショニングなどが「新台、イベント」などを頼らないモノだとしても
お客様は「勝負の勝ち負け」に大いに関心がある。
「ウソ」はいけないが、「適度な射幸心」はお客様にとっても必要である。
食前酒のようなものです。
主に「ビジュアル」が担当する。
今までは「ビジュアル」に加え「キャッチコピー」、「タグライン」もこれを強調してきた。
「射幸心煽りまくり」のPOPに見えるのは、そのせいです。
②「趣味」の度合い
※「新興ホール」の主たるターゲットは、「パチンコは趣味」と思える人達である。
一番店とは若干違った視点で、「趣味」をアピールする。
例えば、前回書いた「店長個人の視点」、「ここだけの話」などがこれにあたります。
主に「キャッチコピー」+「タグライン」が担当します。
③「癒し」の度合い
※「②趣味」同様、新興ホールのターゲットにとって欠かせない要素です。
お客様に選択権を与える「両面提示」がこれになります。
「両面提示」によって、「店側の強制を感じない」ことが「癒し」になります。
主に「コピー」がこれにあたります。
以上がパチンコ販促POPにおける「3つのポイント」になります。
・・・
上記の①~③を合わせて100%になるように、各ポイントの比率を決めます。
現在のよく見る「1円パチンコの販促POP」は、③の比率がかなり高く設定されています。
①10%、②20%、③70%位ではないかと思います。
1パチが登場した頃は、「③癒し」が最大のウリでしたので、それで良かったと思いますが、
上で挙げたように、1パチユーザーも勝敗を気にする時代です。
「新興ホール」の1パチ販促POPは、
①20%、②40%、③40%位が丁度いいかと思います。
逆に、「4円パチンコ」の販促POPの比率は、
①80%、②10%、③10%位ではないでしょうか。
以前から、散々書いている「新興ホール」の販促POPは、
①30%、②40%、③30%位を推奨します。
なぜなら「①射幸心」を80%から30%に下げる事によって、
「お客様自身が遊技行動を決める範囲」が広くなり、
それは「射幸心を煽ることによって、強引にお客様の遊技行動を決める」事を防ぐことが
出来るからです。
例えば、店頭で「奥さん!今日これを買わないと損ですよ!一生後悔しますよ!!」と言って、
買わせたは良いものの、フタを空けてみたら不良品だった。なんてことは、
この業界では日常茶飯事です。しかも返品は出来ません。
勇気を持って「①射幸心」を押さえ、「②趣味」と「③癒し」の比率を上げた店だけが
お客様と信頼関係を築いていけると思います。
・・・
今回まで4回に亘って「共感POPの作り方」について書いてきました。
この部分は、以前書いたように、
「好感度アップ施策」の中の「①共感」と「②歓迎感」の中に位置する項目です。
「共感POPの作り方」をひとまず書き終えて思う事は、
正直、「具体的に伝えきれてないかな?」と、言うことです。
ある程度の抽象的な概念に関しては書けたとは思いますが、
実践する上では、現在取引をされてます業者様方のご協力を得ながら、
進めて行って頂けたらと思います。
3番店店長たちに、強く認識してほしいのは、
「POPは必要ではなく、共感POPが必要だ」と言うことです。
諦めずに頑張っていきましょう!
次回は、「お客様の来店キーワード」の中の、
「2.好感度を持たれる店」の、まとめを書いてみようと思います。
今回も最後までお付き合い頂きましてありがとうございます。(^-^)/