今回はこういうお題でいきます。自分の本業である占星術とも関係した
お話です。うーん、どっからいきましょうかね。あるところにAさん
という人物がいたとします。まだ生まれたばかりの男の赤ちゃんです。

で、人生に大きな影響を与える選択というのは、もうすでに始まって
いるんですよね。０歳のAさんは、おもちゃなどで遊ぶとき、たまたま
左手を多く使い、左利きになりました。ここで、Aさんの母親は、
左利きは少数派なので直そうとします。が、父親は野球ファンであり、
もしかしたら将来、野球選手になったときに有利かもしれないと考えました。

この選択の結果として、Aさんは甲子園で有名になり、多額の契約金を
もらってプロになった・・・かもしれないし、左利きのため、
思わぬ事故にあって若くして亡くなったかもしれません。左利きの人は
右利きの人よりも平均寿命が短いという統計結果があります。

これは世の中のすべては右利き用にできているため、左利きの人は

不慮の事故に遭いやすいのではないかと推測されてるんですが、

また逆に、左利きの方が平均収入が大きいという結果もあるんです。

このように、生まれたときからすでに選択が始まってるんですね。
しかも０歳だと自分で選ぶということはできませんし、将来それが
どのような結果を生むかもわかりません。まさに「塞翁が馬」という
故事成語のとおりなんです。

よく、「子どもの可能性を消してしまってはいけない」と言って、自分の
子どもに習い事をさせる人がいます。でも、それがいい結果を生むかどうかは
その時点ではわからないんですよね。ただ、子どものプラスになる可能性が
高いのは確かだと思います。

で、Aさんが成長するにつれてだんだんに自分で選択する機会が増えてきます。
どこの高校へ進むか、誰と結婚するのか、就職する先は？という具合です。
ランクの高い高校や大学へ進学すれば、将来幸福になる可能性は高いでしょうが、
もしかしたら落ちこぼれてしまって精神を病んだり、犯罪に走ったり、
不登校になる可能性もないわけではないんですね。

選択をする時点では未来は見えません。どうなるのかはわからないんですね。
こういう話をすると、お前は占星術師なのに未来も見えないのかと
言われたりしますが、これは占星術を誤解しています。

もし未来が見えるなら世界中の占い師は大金持ちになっているはずですが、
残念ながらそうはなっていません。ほとんどの人は食うや食わずです。

この世はどうやら、未来は見えない仕組みになっているようなんです。

相対性理論では、光より速い物質は存在しません。もし、光より速い物質が
あれば、未来からの情報を持ってこれるかもしれませんが、現在まで、
そういったものは見つかってないですよね。（物質でなければ光より速い
現象はあります）ですから、自分は予言というものを信じてはいません。

　
占星術というのは、あくまで統計に基づいたものなんです。こういう場合、
この星座の人はこうなりやすいというだけの話で、そうならない場合も
多々あります。では、Aさんが未来で幸福になるためにはどうすればいいのか？

まず、その選択の時点でのAさんの知識や教養が大事になってくるでしょう。
それが多ければ多いほど、幸福になるであろう未来を選択する可能性が
高まるでしょう。ただ、これでは十分ではないんですね。

開運グッズ

ここで重要になってくるのが運の要素です。先日、アメリカの大統領候補である
トランプ氏の暗殺未遂事件がありました。あのとき、トランプ氏は演説中で
たまたま横を向いていましたので、銃弾は耳を貫通するだけですみましたが、
　
もし立つ位置がほんのちょっとマイクから遠ければどうだったでしょうか。
あるいはたまたまそちら側にのけぞったりしていたら。この例から
わかるとおり、みなさんの人生において運の要素というのはすごく
大きいんです。

『ジャッカルの日』フランス大統領ド・ゴールが不意に身をかがめたため、

暗殺者ジャッカルは狙撃を失敗する

では、運をよくする方法はあるのか？ネット通販を見れば開運グッズなる
様々なものが売られていますが、自分にはあれに効果があるとは思えません。
まあ、あえていうなら、誰とでも誠心誠意に接して、友人をたくさん
つくっておくことでしょうか。

そうすれば、いざ不幸な目にあったときに助けてくれる人は多いはずです。
日本のことわざに「情は人の為ならず（自分のため）」というものが
ありますが、まさにそのとおりなんですね。

さてさて、ということで、ありきたりの結論になってしまいましたが、
もう一つ大切なことがあります。それは「自分で選択する」ということ
です。自分以外から言われたことは、あくまで選択をするための

参考であって、最終的に決めるのは自分なんですね。

そうすれば、もし不幸な結果になったとしても納得するでしょうし、
自分の中に、不幸な結果になったらどうするのかという想定もある程度は
できていると思います。また、そのほうが上手くいった場合の満足も
大きいでしょう。よく「自分で道を切り拓く」と言われますが、
その拓いた先にあるのが自分の人生なんですね。

まとめ　選択時において、うまくいく可能性が高い道というのはあるが、
絶対ではない。運の要素は思ったよりも大きい。しかし、われわれ人間は
そうやって自分で決めた道を進んでいくしかない。

未来を変えるためには