今回はこういうお題でいきます。物理学のお話ですが、世界の
物理学者の間でも結論が出てないような内容で、自分の妄想もかなり
入ってますので、眉につばをつけて聞いてもらえばいいと思います。
さて、次の2つのアイテム、① 光速の99%の速さで進む宇宙船
② どれだけ離れていても瞬時に対象が見える望遠鏡
これらを使って少し思考実験をしてみたいと思います。
これらはどちらも相対性理論に反した存在です。
みなさんは「ウラシマ効果」って知ってますよね。光に近い速度で動く物体の
中の時計は遅れる、また、大きな加速度がかかったものの中の時計は
やはり遅れる。これらにより、双子のかたわれが宇宙船で地球を出発し、
また戻ってくると、そこは未来になっていて、地球にずっといた双子の
かたわれは自分より齢をとっている。「双子のパラドクス」と言われる問題です。

で、宇宙の果てまで行った①の宇宙船が、光速に近いスピードで地球に戻って
きます。このとき、②の望遠鏡で地球を見たとします。すると宇宙船内の
時間の流れは遅くなりますので、未来の地球の様子が見えるんでしょうか?
まあ、そういうことが現実にできるとは思えないんですが、思考実験的には
そうなります。だとすれば、地球上の(宇宙船から見た)未来と、
宇宙船内の現在が同時に存在するということになるんでしょうか?
じつはそうも考えることができてしまうんですね。
これは以前記事に書いた「ブロック宇宙論」です。
この宇宙で、時間が流れていると感じるのは人間の錯覚で、本当は現在も
過去も未来も、この宇宙にはすでに存在している・・・
にわかには信じられないかもしれませんが、このように考えている
物理学者も存在してるんです。みなさんは現在を生きていると思われている
でしょうが、じつは過去も未来もすでにこの宇宙の中にある。

さて、話を変えて、みなさんは歌手 さだまさし氏の「飛梅」という曲をご存知
でしょうか。少し歌詞を引用します。「心字池にかかる 三つの赤い橋は
一つ目が過去で 二つ目が現在(いま)」三つ目の橋が未来ということです。
心字池は、全国各地にある「心」という字の草書体を模した池で、
特に九州福岡の大宰府天満宮にある太鼓橋が有名です。
この橋が表しているのは、仏教の「三世一念(三世因果)」という概念です。
「三世(さんぜ)」というのは過去・現在・未来のことで、「三世一念」とは、
仏教の教えで、吸う息、吐く息の中にある生命と因果の法則を総合したものです。
一瞬の思いが過去と未来をつなぐとされています。
つまり、過去も未来も現在も、すべてわれわれのうちにある。
心字池の場合は、3つの橋をすべて渡りきることで、過去から未来までの
すべての邪念が清められるとされます。
さだまさし氏

で、これは太宰府での言い伝えなんですが、過去の橋はふりかえらないで渡る、
現在の橋は立ち止まらないで渡る、未来の橋はつまずかないように渡る、
のがよいとされています。そして、どの橋も逆から渡ってはいけない。
何か意味があるように感じますよね。ところが、さだまさし氏の歌では、
3つ目の橋で恋人が転びそうになる。そのときに手を差し出したのが、
はじめて恋人の手に触れた瞬間だった・・・こう続いていくんです。
何かこじつけのようにも思えますが、仏教の教えは深いなあとも思います。
さて、もし未来がすでに存在しているとしたらどうでしょうか?
みなさんは自分の進路を自分で選択しているつもりだと思いますが、
じつはそれは人間が現在しか認識できないだけで、すでにすべて
決まっているレールの上を歩いているだけなのかもしれないんです。
アカシックレコード

さて、オカルトでよく出てくる用語に「アカシックレコード」というのが
あります。天空の図書館などと訳され、宇宙の果には、過去に起こった
すべての出来事が記録されているというものです。また、
それには未来の出来事も含まれるという人もいます。
サンスクリット語の「アーカーシャ」をもとにつくられた造語で、もともとは
神智学協会において、協会の提唱者のブラヴァツキー夫人が考え出したと
されていますが、その元になった考えは西洋に古くからあります。
さてさて、この「アカシックレコード」、物理学でいうところの
「ホログラフィック原理」とよく似てるんですね。「ホログラフィック原理」に
ついては、もう字数がないので概略だけにとどめますが、宇宙のすべての
情報は、宇宙の果てに、3次元を2次元に落として保存されている
といった話です。もちろん今のところ正しいという証拠はないんですが、
この類似性も不思議な感じがします。では、今回はこのへんで。
ホログラフィック原理

