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■建築家の坂茂さんをご存知でしょうか


坂さんは、なんと紙(papertube)や段ボールといった一見、建築材料とはとても思えない素材を
使って様々な建造物を築きあげている方です。


そして、そのシンプルな素材を使って
いままでに自然災害に遇われた世界中の被災者のための仮設住宅などの建築を手がけています。

1994年ルワンダ難民のための紙管(しかん)とプラスチックシートの緊急シェルターを建設したのを皮切りに


1995年の阪神大震災では、ビール用ケースに土嚢(どのう)を詰めてベトナム難民のための仮設住宅を建設。

その時の「紙のログハウス」と「紙の協会」はよく知られているそうです。
今でも台湾の教会で再利用されているそうです。


1999年トルコ地震での仮設住宅、2001年西インドの仮設住宅、2004年スリランカの漁村復興
2008年中国四川省地震での学校の校舎建設
2009年イタリア・ラクライ地震災害での仮設音楽堂、2010年ハイチ地震での仮設住宅
2011年の東日本大震災では宮城県女川町に運送用コンテナを重ねた3階建ての仮設住宅を作り出した。

限られた空間の中でも、大変な思いをされた方達たちへのプライバシーを尊重した空間を実現したそうです。

2012年はニュージーランドのクライストチャーチに紙管を使った大聖堂を完成しています。



ルワンダの仮設住宅から始まり、クライストチャーチの大聖堂に至るまで
坂茂さんが手がける低コスト素材の建築は、被災者にとって生活再建のシンボルになっている。


阪神大震災以降、20年以上に渡り、世界のどこかで災害があるたびに駆けつけてこられました。
今では、現地の大学や学生がチームを作りをしてくれるまでに有名になってます。



なぜ、そこまでされるのか・・・

それは、建築家は歴史的に特権階級や富豪が権力を誇示するための建築物を造ってきているが
それはそれで価値があることではあると理解している坂(ばん)さんは、

建築家はもっと庶民の身近ところで建築を通して役に立ちたい貢献できたらとの思いで
いろいろな災害で家を無くした方々の力、少しでもなれたらとの思いからだそうです。


こんな寛大で熱い心を抱いて自らの力を世界中で発揮されているんだあ。
と感銘を受けました!!


■ブリッカー賞受賞


これまでの数々の世界的な貢献により、今年この賞を受賞なさったそうです。


「プリツカー賞 」(The Pritzker Architecture Prize)は、

ホテルチェーン「ハイアットホテルアンドリゾーツ」のオーナーであるプリツカー一族が運営するハイアット財団 (The Hyatt Foundation) から建築家に対して授与される賞だそうです。


通称「建築界のノーベル賞」と呼ばれています。


受賞条件は、「建築を通じて人類や環境に一貫した意義深い貢献をしてきた」存命の建築家を対象としていて、国籍・人種・思想・信条を問わず、原則として一年に一人表彰されます。

同賞主宰のハイアット財団のトム・プリツカー会長は坂さんについて、

「20年以上にわたり、自然災害によって引き起こされた過酷な状況に対して、創造性と質の高いデザインで応えてきた」と評価しました。

ちなみに、日本人のこの賞の受賞は過去36回の受賞のうちなんと5回も受賞している。
今回、坂さんで6回目になる。

これら過去日本人はいずれも著名な建築家です。
1.丹下 健三
2.槇 文彦
3.安藤 忠雄
4.妹島 和世、西沢 立衛2人受賞!
5.伊東 豊雄 (敬称略)


■あのTEDでもプレゼン


欧米から世界に大きな発信力を持つTEDのウェブサイト
に、
2013年の日本人スピーカーとして動画が公開されています。


最近NHKでTEDの二人の日本人スピーカの一人として紹介されていました。

こちらで見られます。 ⇒  digitalcast.jp/v/17913/


■世界で認められた日本人

最近、暗い話ばかりの世の中で、世界中の過酷な環境に敢えて出向き、
「人のため、世のため」に活躍されている方が存在することを、
久しぶりに、知ることができ勇気を貰いました。

世界に誇れる日本人が存在することで、日本人として生まれたことにプライドを持てます。

これからの益々のご活躍を期待して、応援していきます。




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