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【エルの社会冒険記】

『上手に自分の病と冒険する楽しさ』

 
アランの通っていたアカデミーは

国内でも屈指のフットボールの盛んなところで

プロのクラブにも多くの有力な選手を輩出していた。




卒業のときには、親の勧めはしっかり聞いて

博士号を取得するものの、卓抜した技術と体格を

持ち合わせた彼はプロの道を歩むことになる。




最初の友だちにして大親友のダニーもプロの世界へ

幸運にも同じクラブからのオファーを受け

チームメイトとしてプレーできるようになった。




彼らには具体的な目標がある。



『ワールドカップで優勝する』



出身国であるスウェーデンはヨーロッパの中でも

指折りの強豪だ。







アラン「なぁ、ダニー、アカデミーで一人だった頃から

    僕は変われているのかな?」


ダニー「どうしたんだ?急に、

     君は大きく変わっただろう?

     今は誰よりも社交的になった。」


アラン「そうか、最近思うんだ。

     いつも誰かがそばにいてくれている。

     これは僕の勘違いで本当は違うんじゃないかと不安になる。」


ダニー「本当に君のことを嫌いな奴もいるだろうね、
 
     でも、少なくとも僕といつもいる連中は君を好きなんだよ。」


アラン「ありがとう。

     おかげで、全力でフットボールができるよ。」


ダニー「うん、僕もアランが考えて引張ってくれるから

     自分に自信を持ってプレーできる。」





人生で友を持つことは本当にいいことだ。


支え合うこと


分かち合うこと


喜びも夢も共有すれば、それは一人より

何倍も大きく感じることができる。





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一人じゃどうにもならない状況に、彼の初めての努力は

新たな才能を見せることになる。




人を見下していたわけではない、ただあらゆることに

長けていたことで、いつも先頭にたってしまっていただけ



孤高のひとりの青年は、もっと高見を目指すには、

他人の協力を得ることがいかに大切か

それを痛感したのである。



そう、今まで人とのコミュニケーションをほとんど

とることはなかった、

プライドなどなかった

だから、敗北を期した相手に

話しかけることに抵抗はなかった。





アラン「アランだ。実は友達と呼べる人間がいない。」


ダニー「ダニーだ、いつも1人でいるところしか

     見かけなかったけど、

     本当に友達がいないとは思わなかった。」


アラン「どのようにして作ればいいのかわからなかったんだ。」


ダニー「そうだったのか。

     アラン、君は頭がいいだろう、だからアカデミーの講義で

     わからないことを教えてくれないか?」


アラン「もちろんだ。君は僕に何をしてくれる?」


ダニー「おいおい、商売じゃないんだ

     友達を作りたいんだろ?

     友達ってのは自分が何かして対価を求めるような関係じゃないよ。

     ま、最も作ったことがないからわからないか。」


アラン「そういうものか。」


ダニー「うん、そうだなぁ。君の友達を作る手伝いをしよう。

     まず、僕の友達から紹介しよう。」


アラン「それは助かる。」







このきっかけから、人の輪を広げ、人としての成長の糧も得ることができた。

アランの新たな才能の開花、、、それは








『リーダーシップ』


周囲との交流をしっかり受け入れ

素直に助けを求め

意見を尊重し

的確な判断をする。






孤独な高みを目指す先の見えなかった旅は終わり


多くの同じ志の瞳で夢を見つめる

輝いたものになった。





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エルとほぼ同時期にプロの高みを目指した男がいた。。。


アカデミーでは、優秀で周囲は将来すばらしい学者になるだろうと思い込んでいた。


ここはノーベル賞授賞式も行われる世界の頭脳たちの憧れの場所

彼の親はこのような土地柄か、英才教育をほどこし、将来の道筋を立てていた。


彼の名前は【アラン】


もともと天才肌であった、さらに英才教育を受けた彼にはできないことはほとんどなかったと言っていい。


キレもの中のキレものだ。




もちろん、頭の教育のためと両親はスポーツをさせた。


それがフットボールだったのである。


そんな彼にも挫折の経験はあった。

アカデミーでのクラブ活動、運動神経も抜群に良かったアランに大きな壁が立ち塞がる。



自分よりも身体が小さく、身体能力もおとっていると思っていた同級生から、ゴールを奪えない。



自分の力しか信用していなかった。そう言われればそうだったろう。



アランの頭にはあらゆる想定が入っていたが、素晴らしいチームプレーで毎回防がれる。



そう、いつかアランはチームから孤立していたのだ。



「1人じゃできないことがある」


知ってはいたものの、それからいつも目を背けていた。



彼は初めて、努力、をしてみようと決意したのだった。




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