東京ゲームショウ2016(その98) | 私的PORTRAIT専科

私的PORTRAIT専科

イベント等でお見掛けした方々の私的記録です。

9月中旬に幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2016にて。
星谷まおとさん=GREEブース。





2003年、創業者が独力で開発したネットサービスが多数のユーザーを得て、
翌年、その運営母体として正式に法人化して事業をスタートしたグリーさんは、
ネットのインフラが整備・拡大する中、ゲーム企業として急成長を遂げました。
その急成長を支えたのが同社が得意とする交流型ゲームを支えたコンプガチャ。
ただ、過度な課金を助長するという指摘を受けて大幅な見直しを余儀なくされ、
過去数年の業績推移を見ると、その問題の影響がいかに大きかったか分かる筈。
昨年、事業立て直しに向けて2本の新作ゲーム「消滅都市」「追憶の青」を発表。
東京ゲームショウへの出展も、2015年からブースデザイン・内容を一新して臨み、
コンプガチャに象徴される従来のイメージからの脱却を模索しているようです。



今回の注目作は、VRキャラクターコマンドRPG「乖離性ミリオンアーサーVR」。
同作は、スクウェア・エニックスさんと共同開発した人気ゲームのVR版ですが、
現行版をそのまま転用したのではなく、全てをVR版として新たに開発したとの事。
また、前回に続いてニコ生スタジオが設置され、「武器よさらば」の最新情報や、
スマホ向けRPG「アナザーエデン」のスペシャル番組をブースから生中継するなど、
かつて「GREE COLLCTION」として多数の作品をラインナップしていた頃に比べると、
作品数を絞ってじっくり育てて行こうという方針に転換したのが窺える出展内容で、
初出展から同社のブースを見続けて来た来場者達にとっては隔世の感があるかも。
言い替えれば、そのぐらい思い切った変化を求められる業界なのかもしれません。




大幅にリニューアル出展した前回から、出展スペースが若干縮小された感じで、
それに合わせたデザインを採り入れた為か、前回から更に雰囲気が変わりました。
(出展スペースの違いについては過去の会場レイアウト図を見比べると分かる筈)



今回は、いわゆる「島小間」ではなく、他社ブースと右側面が接していて、
会期中ずっと、自分はこの他社ブースもグリーさんブースの一部だと勘違い…。
全面を黒い壁面とトラス(金属製の支柱)で覆った、極めてクローズドな構造で、
前回まで設けていたイベントステージも見当たらず、試遊の場に徹していた感じ。
必然的に、大手ゲームメーカーブースに比べると落ち着いた雰囲気になっていて、
同社の最新作(特にVR)を楽しみたい、コアなファン達が集まっていたようです。
イベント的要素の代わりにブースを賑やかせていたのが、大型ビジュアルの数々。
メイン通路沿いの壁面に今回の出展タイトルのイメージビジュアルが並んでいて、
それを背景にコスプレイヤーさんが立って撮影スポットのようになっていました。




コスプレイヤーさんは星谷さんのみで、かなり絞った運営だな…と改めて実感。
星谷さんが扮していたのは「乖離性ミリオンアーサー」に登場する「アーサー」。



同作はスクウェア・エニックスさんの「拡散性ミリオンアーサー」の進化版。
「傭兵」「富豪」「盗賊」「歌姫」という設定で、それぞれのアーサーが登場し、
ブリテンの北方「訓練城ヘヴリディーズ」を舞台に戦いを繰り広げるという内容。
同作のような波乱万丈のファンタジーRPGはVRと親和性が高いジャンルなのかも。



星谷さんのSNSを拝見すると「富豪」バージョンの「アーサー」に扮していたらしく、
ブルーにゴールドのアクセントを加えたコスチュームがエスタブリッシュな雰囲気。
星谷さんの男装コスプレ姿は初めてでしたが、キリッとスマートに仕上がっていて、
宝塚歌劇の男役スターを見ているような(見た事無いけど…)気分になりました。