コミックマーケット89(その26) | 私的PORTRAIT専科

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イベント等でお見掛けした方々の私的記録です。

2015年12月下旬に東京ビッグサイトで開催されたコミックマーケット89にて。
伯姫 楓さん=オーバーラップブース。





オーバーラップさんは、2012年に創業した中堅のコンテンツ制作会社。
出版と映像を事業の柱に、音楽、キャラクター商品、ソーシャルゲーム等々、
「総合エンターテインメントパブリッシャー」として幅広く事業展開しています。
同社を創業したのは、リクルート~メディアファクトリーで活躍した若手達で、
(株)ポケモンから支援を受けつつ、メディアファクトリーとも関係を継続して、
初期に手掛けた作品は、メディアファクトリーとのコラボが多かったようです。
その経緯から、ロングセラー「IS 〈インフィニット・ストラトス〉」と関わりが深く、
「IS プロジェクト再起動(リブート)」として新展開、その成功により事業を拡大。
メディアファクトリーが手掛けて来たポケモン関連の書籍・CDも扱っていて、
元の所属企業と良好な関係を続けている事が成功に繋がっているようです。



今回の出展ブースでは「IS」関連のレアアイテムを中心にした物販を展開。
「IS フード付きブランケット」「IS セシリア&シャルの大型タペストリー」
「IS もふもふ抱き枕カバー」といった、いかにもコミケらしいグッズの数々や、
著者サイン入りのオーバーラップ文庫&ノベルズといった付加価値型の商品など、
自社コンテンツを最大限に活かしたラインナップを厳選した、充実の内容でした。
(今回は特にオーバーラップ文庫&ノベルズのPRに力を入れていたという印象)




出展ブースは西4ホールの中心から外れた、どちらかというと目立たない立地。
黒のシステムパネルでブース周りを囲い、ブース内部は物販に特化した構成で、
良い意味で手作り感に満ちた、いかにもコミケの企業出展ブースらしい雰囲気。
展示装飾は、いわゆるお品書きやポスター類、そして物販アイテムそのもので、
コミック・アニメ系の出展ブースでは作品それ自体が最高の装飾だと分かる筈。
こちらのブースらしい装飾として目を惹いたのが、キャラクターの等身大POPで、
オーバーラップ文庫を販売している大型書店のフェア等でも活用されている筈。
映像全盛時代、極めてアナログな広告物ですが、イベントの現場では効果的で、
他の出展ブースでも映像と組み合わせて効果を発揮している例を見掛けました。




こちらのブースにも、企業出展エリアでお約束のコスプレイヤーさんがいて、
伯姫さんが扮していたのは「ありふれた職業で世界最強」に登場する「シア」。
小説投稿サイト「小説家になろう」で連載中の異世界転生を題材にした作品で、
オーバーラップ文庫にて書籍化されて好評を博しています(二巻まで刊行中)。



いじめられっ子の南雲ハジメはクラスメイト達と異世界へ召喚されてしまう。
そこで、次々に戦闘向きのチート能力を発現して行くクラスメイト達は裏腹に、
錬成師という地味な能力しか発現できないハジメの立場は現実世界と同じまま。
そんな彼が、或るクラスメイトの悪意から迷宮の奈落に突き落とされてしまい、
脱出方法が見つからない中、錬成師のまま最強へと至る道を見つけたハジメは、
吸血鬼のユエと運命の出会いを果たし、力を合わせて運命に立ち向かって行く。



伯姫さんが扮していた「シア」は、魔物に追われる兎人族の少女。
様々なコンテンツで目にする半獣半人キャラは肌が露出気味である場合が多く、
「シア」についても、人間の感覚で言えばほとんど水着に近いSEXYなコスチューム。
そんな中、人間の表情の中にウサギっぽい耳等で兎人族らしさが表現されていて、
イラストのタッチも、SEXYさよりも萌えキャラっぽいテイストを色濃く漂わせています。
伯姫さんは、コミケの企業出展エリアでほぼ毎回お見掛けする常連さんのお一人。
今回は、暖冬と言っても真冬には違いない12月末には厳しいコスチュームながら、

安定のコスプレ姿で被写体を務めていた姿にさすが!と改めて感心したのでした。