3月下旬に東京ビッグサイトで開催されたアニメジャパン2016にて。
倉沢麻悠花さん=タカラトミーブース。
タカラトミーさんは、その名の通り旧・タカラと旧トミーが合併して誕生。
旧・タカラは「リカちゃん」「こえだちゃん」「人生ゲーム」等を手掛けていて、
旧・トミーは「トミカ」「プラレール」「ポケモン」等で海外での知名度が高く、
それぞれが老舗企業である一方、ネットを活用したビジネスでは遅れを取り、
本格的なネット時代を控えた2006年の合併は、最後のチャンスだったのかも。
この合併により、手薄だったコンテンツ&版権ビジネスも積極展開に転じて、
現在では様々なメディアミックスを手掛ける複合的なエンタメ企業へと成長。
旧・両社の過去の資産も、最新のコンテンツとして活用されているようです。
今回のアニメジャパンでは、4月に放送開始の「カミワザ・ワンダ」が主役。
主人公の少年が、宇宙からやって来た「ワンダ」という名の不思議な犬と共に、
様々なキーアイテムを駆使して邪悪なモンスター達に立ち向かう…という物語。
タカラトミーさん・TBSテレビさん・トムスエンタテインメントさんによる共同開発で、
アニメ放送を皮切りに、6月からカードスタイルの玩具やカメラ型の玩具を発売。
今後、コミック連載やゲーム等、様々なメディアミックスを展開して行くようです。
それ以外にも「カードキャプターさくら」「僕らのヒーローアカデミアTCG」といった、
同社が手掛けている定番ヒット作や話題作を様々な展示やアトラクションでPR。
玩具メーカーらしい、幅広い来場者層が楽しめる出展内容になっていました。
出展ブースは、いわゆる「島小間」と呼ばれる独立したスペースなので、
4面全てが通路に面している事を含めて、様々なレイアウトが可能な好立地。
今回は、ほぼ正方形のスペースを二分割して全く異なる雰囲気にしていました。
一方は、この4月にTVアニメ放送開始の「カミワザ・ワンダ」に特化した構成で、
大型ビジュアルや映像に加えて、同社から発売予定の玩具(参考出品)も展示。
来場者が記念撮影するフォトスポット等、参加性が高い仕掛けも多数用意して、
「ワンダ」の主要ターゲットと思われるファミリー客を想定した出展内容でした。
もう一方は、根強い人気を誇る「カードキャプターさくら」を始めとしたコーナー。
「ワンダ」と同じファンタジー系の作品ですが、子供から大人まで幅広い人気で、
女性に加えて、萌え系コンテンツ好きと思しき男性も多数足を運んでいた様子。
2つの企業が背中合わせに出展していると勘違いする程、全く異なる雰囲気で、
タカラトミーさんとしても、統一感より個々の作品のPRと割り切っていたのかも。
ユニフォームで分かる通り、倉沢さんは「ワンダ」の出展スペースを担当。
「ワンダ」の擬人化ではありませんが、デザインモチーフであるのは間違い無く、
オーソドックスな上下セパレートのいかにもエンタメテイストなデザインですが、
トレードマークや頭に付けた黒い耳など「ワンダ」のエッセンスを巧みに視覚化。
こちらのブースでは、腕に巻ける「ワンダ」のバルーンマスコットを配布していて、
倉沢さん達も、ユニフォーム姿に彩りを添えるアクセサー的に活用していました。
ちなみに、同じホールの電通さんブースでも「ワンダ」を大きく採り上げていて、
「ワンダ」の擬人化コスプレイヤーさん達が華を添えていました(→こちら
)。