マエストロ コバケン十八番のチャイ5 with 東フィル | 男の滑走路

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10月17日 炎のマエストロ コバケン十八番のチャイ5 with 東フィル@文京シビックホール 一列目ど真ん中。



プログラムはチャイコフスキー ピアノ協奏曲第一番 (ピアノ演奏 及川浩治さん)とチャイコフスキー交響曲第五番という構成。



私は及川浩治さんというピアニストは存じ上げなかったのですが、あんなにパワフルなピアノ演奏は聴いたことがなかったです。ピアノがぶっ壊れるんじゃないかっていうくらいの力強さでして、著名な冒頭部の音が鳴った瞬間、 音でかっ!デカすぎ! ピアノを下から見上げるように聴いてたのもあるのか、大変失礼ながら耳を一瞬塞ぎたくなるくらいのデシベル…しかししかし一音一音がとてもソウルフルでコバケン東フィルとのコンビネーションも抜群、ザ・チャイコ!という趣でピアニスト及川さんのファンになりました。



休憩を挟んでコバケン十八番のチャイ5。 チャイ5にこれだけ拘りを持ったマエストロは世界でも稀なのではないでしょうか。



高校時代の管弦楽部でこの曲を演奏し、好きになってから、もう何十回も生で聴いているけどコバケンのチャイ5は初めて。



時に笑っちゃうくらいコバケン節が利いておりまして、メリハリ、トメハネがはっきりしていて金管は前回の1812の時同様、爆発気味。いやぁ東フィルの金管、好きだなぁ。 弦楽奏者の音も最前だから一人一人の音がクリアでコンマスは勿論のこと、セカンドのトップとチェロのトップはソロかっ!ていうくらいメチャメチャ音が響いていました。



そして第4楽章 コーダ。モデラート アサイ エ モルト マエストーソの部分、通称ドラえもん(の前奏部にそっくりなんです)。 コバケンはタクトを止め、手を胸に置き、目を閉じて、なんと客席側を向いて天を仰いでいます。 ヨハン・シュトラウスの曲ならまだしも、チャイ5でこんなの観たの初めてです。



まぁ、指揮をしてないんですけれど、東フィルの一体感はお見事。トランペットは改変ありのHi B。プレストの所は超高速。壮大に〆。



会場からの第一声はブラヴォー!でなく、ヨォォォォォ! 隣に座っていた女性も終わった瞬間からカーテンコール中、ずっと号泣。ハンカチで涙を拭っていらっしゃいました。



チャイ5大好きですけど、コバケンのチャイ5は別次元。これは別物と捉えた方が良さそうです。



コバケン恒例の一言のあと、アンコールはドボルザークの「ユーモレスク」。鈴木ヴァイオリンメソッドだか篠崎ヴァイオリン教本で子供の頃に演奏した曲。懐かしい。 コバケン東フィルはこの短い曲を人生になぞらえてアレンジしたそうです。 素晴らしいコンサート、素晴らしいチャイ5でした。



今日もコバケンはオーチャードで日フィルとチャイ5。私は再来月、江戸川区総合文化センターでコバケン東フィルの同じプロクラムを聴きに行きます。



どんだけチャイ5好きなんだっていう… でもコバケン先生のチャイ5は何度も聴けないような気がしてるので。
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tano-chanさん(@tanom1968)が投稿した写真 -