調布市名誉市民 水木しげる卆寿記念~妖怪の棲むところ~@調布市グリーンホール | 男の滑走路

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日々の出来事を徒然に・・。

昨日は珍しくシンポジウムを聴講。タイトルは「調布市名誉市民 水木しげる卆寿記念~妖怪の棲むところ~@調布市グリーンホール」。
このシンポジウム、水木しげる翁の卆寿を祝い、荒俣宏、京極夏彦といった妖怪研究の第一人者が語るというもので、整理券があれば市民でなくとも無料で聴講できるというので、調布在住の妻の友人に整理券を取ってもらい、東京の東の端から参加してきました。


せっかく水木しげる翁ゆかりの地に行くわけですから、「鬼太郎茶屋」のある深大寺に寄ってきました。



深大寺近くの野川公園には確か小学三年の遠足で行ったことがあるのですが、深大寺は生まれて初めて。実家からそんなに遠くない距離にあるんですけどね。

やや肌寒く、霧雨だったからか、バスを降りると歩く人はそれほど多くなく、同じ東京とは思えないほど、落ち着いた場所でした。

世の中に参道の数あれど、ここの雰囲気はとてもいいですね。んー、これから全国の参道をもっと研究してみようかな。

参道に並ぶ数多の蕎麦屋と茶屋。行く前にいろいろ調べて、「湧水」という蕎麦屋さんに入ってみました。人気店なのか昼から行列でしたが、15分ほどで入ることができ、もりそばと天ぷらを頂いてきました。毎年年越しに蕎麦屋さんに行くのだけれど、どうもそれとは味が違う。細くてコシがあって蕎麦の風味も抜群。これで600円とは本当に安い。おまけに天ぷらも美味。深大寺蕎麦巡り、クセになりそうです。

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腹ごしらえをした後は深大寺をお参りして、一服するために深大寺山門そばの「八起」で鹿威しの音を聴きながら甘酒を一杯。オツです。

辺りを散策し、「鬼太郎茶屋」へ。


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茶屋の二階で水木翁の作品「のんのんばあとオレ」展をやっていたので、上ってみると、これがちょっとした妖怪ワンダーランドで面白い。壁の穴を覗くと河童の視線が・・・

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茶屋では、「めだまおやじの栗ぜんざい」や「ぬりかべのみそおでん」、境港名物「じゃころっけ(じゃこが入ったコロッケ)」を頂きました。なかなか凝ってますよね。
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蕎麦屋でも茶屋でも共通して言えるのは、調布の人ってのはなんだかとっても温かいってこと。何ででしょうね。穏やかな気分になる土地柄なんでしょうか?


深大寺を後にして、調布駅に向かう途中で、布田天神社の参道にあたる天神通り商店街を歩き、ゲゲゲの鬼太郎の登場人物、人物じゃないな、妖怪に会ってきました。

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時間は午後五時。ようやく本日のメインイベント。シンポジウム会場の調布市グリーンホールに到着。一時間前なのにもう行列をなしています。・・・整理券を持っている人の列とは別に「お化け大学校の方はこちら」との看板が。お化け大学校???今まで聞いたこともありませんでしたが、どうやら総長は水木先生、荒俣、京極両氏が教授を務めるバーチャルな学校らしいのです。

さて、いよいよシンポジウムのはじまり。第一部は調布市長、境港市長、徳島県三好観光協会部長、遠野市観光協会部長による妖怪まちおこしについてのプレゼン。境港市は水木しげるロードを作ってからというもの来訪者が右肩上がりで、銅像が設置された1993年に21000人であった観光客数が、1994年には10倍以上の281000人、2007年に147万人、2010年にNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が放映されると史上空前の370万人もの人が境港を訪れたんだとか。また、隠岐汽船は鬼太郎フェリーになり、米子空港は米子鬼太郎空港になり、鉄道に至っては、境線の全駅が妖怪の名前をつけるという、町全体がゲゲゲなのですね。わたくしも是非、境港に行ってみたくなりました。



第一部が終わると、水木しげる翁の卆寿記念手形の贈呈式が執り行われました。なんとここで、荒俣、京極両氏に付き添われ、水木しげる翁ご本人とリアルゲゲゲの女房が登場。会場は割れんばかりの拍手。何だか感動。



その後、第二部で京極夏彦、荒俣宏氏が、妖怪を語ると思いきや、水木翁にまつわる伝説の数々をスライドショーで語り、会場は爆笑の渦。水木しげるという日本が生んだ大妖怪のおはなしなのでした。水木先生これからもお元気で!

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いやぁ、大変充実した一日でした。このイベントを教えてくれた嫁さんの友人に感謝です。











御歳九十歳を迎えた水木先生、マイクを向けられると後ろを向いちゃったり、ちょっとお茶目でおとぼけなリアクションで会場を和ませます。奥方は綺麗な方でした。