国立西洋美術館へ | 男の滑走路

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日々の出来事を徒然に・・。

ついこの前までのツンデレウェザーがうそのように素晴らしい晴天の続く黄金週間。


今日は、上野の国立西洋美術館へ行ってまいりました。


上野につきますと、まぁ、人の多いこと。


みなさん動物園や博物館(大哺乳類展や細川家の至宝展)のほうに向かってましたけど、アジアや欧米から来ている方も多く、かなりワールドワイドな空気が漂ってました。


さて、国立西洋美術館で開催されているのは「フランク・ブラングィン展」。


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フランク・ブラングィン、恥ずかしながら、わたくし聞いたことありませんでした。


この方、川崎重工(当時の川崎造船所)の初代社長であった松方幸次郎(松方デフレで有名な松方正義総理の息子さんでもあります)が私財を投じて蒐集した「松方コレクション」を支えた英国人画家で、美術の専門家でなかった松方幸次郎のアドバイザーだった人なんですね。


国立西洋美術館が所蔵する作品の多くは松方コレクションが基になっておりまして、フランク・ブラングィン展は国立西洋美術館開館50年を記念しての展覧会なんだそうです。


絵画だけでなく、版画、彫刻、家具、いろんなものが展示されていましたが、一番目を引いたのが「共楽美術館」の設計図諸々。


実存はしていませんが松方が私有地(松方別邸跡地 今の麻布仙台坂)に膨大なコレクションを展示する美術館を建設しようとしていたのが「共楽美術館」。


この設計を行ったのが、フランク・ブラングィンです。


その外観をCGで観ることができたのですが、本館の正面幅が75メートル、奥行きは80メートル。建築はルネサンス様式で、展示室の天井高は8メートルもあってと、素晴らしい美術館でして、現存していれば世界に名だたるものになっていたんではないかと・・・


金融恐慌で、川崎造船が破たんしたため、実現には至りませんでしたが昭和の初期にはこういうことを考えるセレブリティもいたんだなと。


さて、比較的早く観終わってしまったので、常設展を観ることに(展示物には何の評論もせず申し訳ないです)。


若いころに一度だけ観たことがあったんですが、あらためて見ると、ロダン、クールベ、モネ、ゴーギャン、ギュスターブ・モロー、ロセッティ、エルンスト・・・と、これがまた素晴らしい作品が展示されてまして、国立西洋なかなかやるじゃんかと(これまた展示物には何の評論もせず申し訳ないです)。


たまにゃ、常設展というのもいいですね。


ここも独立行政法人国立美術館の施設の一つで、話題の事業仕分けの対象とはなっていますが、珍しく事業規模拡充の方向が打ち出されたそうで何よりです。


あ、そうそう帰りに上野公園で志茂田景樹さんを見かけました。
髪から足もとまでレインボーな感じで注目の的でした。こちらに来てらっしゃったんですねぇ。


http://plaza.rakuten.co.jp/odata325juk/diary/201005020000/

さて、明日はどこに行きましょうかねぇ。