M君とMで | 男の滑走路

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日々の出来事を徒然に・・。

昨日は後輩がコーディネートしてくれた小さな同期会@八重洲。


22時30分くらいに会社を出て、東京駅へ向かうと、1次会を終えたメンバーが改札で出迎えてくれた。


向かったお店はBar「M・TOKYO 」。


ここは西麻布か?と見間違えるような、八重洲には凡そ似つかわしくないその店構え。

前々から通るたびに気になっていた店だ。


こういうお店ってのは縁遠くなってしまっているが、時にはいいもんだ。

学生時代に、気張ってオサレな店にトライしてた頃を思い出した。


店の中に入ると、イメージと違って、賑やかでカジュアルな感じ、肩肘を張らず過ごしやすそうな感じがした。


店の色合いが白というのもあるのだろう。そういえばピアノも白。

小坂明子の「あなた」を歌ってそうなピアノだ。


大きなソファの席へ通された。


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このお店によく来るという同期のM君は最近、新しい事業(会社)を立ち上げたばかり。

もう一人の女性は研修関連の仕事をしている。


当時、部署に配属された10人のうち、この3人だけ文系出身でコンピュータの「コ」の字も分からず、新人研修では随分苦労した。


皆さんは覚えているだろうか?

1992年くらいにテレビ朝日でやっていた「プレステージ」なる深夜番組を。

この番組の中に「TOKYO SOFT WARS」という、勝ち抜き企画バトルがあった。

審査員は日産BE-1をデザインした坂井直樹。プランナー久保田達也、コンサルタントの波頭亮(テーマ曲は「シンデレラ・リバティ」byMOON DOGS 作詞・作曲 横山剣)。


Mは新人の頃、この番組に出演してプレゼンを行ったこともあった。


元々、起業家気質があるヤツで、うちの会社にはいないタイプだった。


入社してから、Mとは寝食を共にしながら会計パッケージを開発していたが、オレは会社組織に染まるタイプ、彼は違った。

一言で言うと型破り。アンコントローラブルなやつだった。


上司は彼を制御しきれず、会計事務所に修行に出してみたり、たった一人で海外向けのソフトを開発させたり・・・


彼が会社から離れてもその動向は常に気になっていた。


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そんなMがまた新しい事業を立ち上げた。


「新しい会社のサイト、見たよぉ」


「ありがと。どう思った?」


ストレートに問いかけてくる姿勢は新人の頃から変わらない。

当時、先輩の説明に「それはハードウェアですか?ソフトウェアですか?」と質問していた頃が懐かしい。

オレは恥ずかしくてそんなこと聞けなかったもん。


「あの内容だけじゃ抽象的でよくわからないけど、何か新しいものだということは伝わってくるね。」


「じゃあさ、・・・についてはどう思う?」


「んーーー、こうじゃないかなぁ?」


「では、・・・はどう?」


ディスカッションともなれば昔はもっと好戦的な感じだったが、オレの言葉にうなずいてくれている。


まぁ、彼にとっては全てが想定内の回答だったのだろう。

話をしているうちに、いつの間にかMワールドに導かれている自分がいる。


デキル人ってのは宗教家に似ている部分があると思うのだが、Mも説くことが本当にうまい。


話がより具体的になってきた。


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実はこの一週間、飲みが続いているので本当は一杯だけで帰るつもりだった。

一次会で同じ話を聞いているであろう後輩も寝始めてしまったし・・・


しかし、ここまで聞いたら、この先を聞かないとすまない。


新しいビジネスの具体的な内容を説明してもらった。


Mもオレも同じような分野でずっと食ってきているので、彼の言っていることはすぐに理解できる。


「じゃ、見てみる?」


へぇぇぇぇぇぇぇ。なるほどぉぉぉぉ。


むかぁぁしから、面白いことを考える奴だなぁと思っていたが、これ、結構イケるんじゃないかなぁ・・・。


SIビジネスの閉塞感みたいなものをブレイクする可能性があるような気がするぞ。


考え方は自分の心の中の深層にもあるようなものなんだけど、それを形にするってのが、ヤツのパワーだな。


40Kg痩せても、パワフルさは変わらない、Mにエールを送りたいと思う。