日本オラクル、オンデマンド事業の新モデル「@Oracle」を本格的に開始 | 男の滑走路

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日々の出来事を徒然に・・。

私は年始のエントリー でこんなことを書いた。


「まず、SaaSモデルで提供するベンダーは増えるでしょう。しかしながら、SaaSモデルで導入するユーザは思ったほど増えないと私は読んでいます。」


そして、昨日、日本オラクルがオンデマンド事業の新モデル「@Oracle」を本格的に開始するという発表 があった。


この「@Oracle」であるが、まずはホスティング型で「Oracle EBS」向けサービス「EBSO@Oracle 」の提供を開始する。


このサービス、ERPだけではなく、ハードウェアやOSを米国テキサス州オースティンにあるオラクルのデータセンターで管理するという。


ERPベンダーとしても名を馳せるORACLE。


そのORACLEがEBSをオンデマンドで提供するのだから、いよいよERPの世界にもSaaSの波が押し寄せてきたといえるだろう。


しかしながら、このサービス、今のところはSaaSというより、ASPに近いのではないか。

SaaSの代表格であるSalesforceのようにカスタマイズやデータ連携を可能としたサービスであるかは文面からは読み取れない。


大企業向けERPであるEBSは、おそらくカスタマイズやデータ連携をしている例が多いのではないかと思う。


それだけに、このサービスがカスタマイズ、データ連携を可能としたものなのかどうかが気になる。


またそれが可能なサービスだとしても、データセンターは米国である。国内のユーザにとってはサポート面も気になるだろう。


新たなサービスを積極的に打ち出し、前向きに取り組んでいくことについては異論はないのだが、こういったサービスを利用するユーザが増えるかというと冒頭に述べたとおりになるのではないかと思う。