東京茶道会茶筅供養 | 江東菜館ブログ

東京茶道会茶筅供養

今日はお茶会です。

このお茶会は、いろいろな流派が席を持っているのでそれもまた楽しみの一つです。

入れたのは、表千家、松尾流、江戸千家です。6席あったのですが、大勢の客をさばく大寄せの茶会なのでこれが精一杯。
お茶の系統的には表千家(松尾流始祖松尾宗二は表千家6代覚々斉の弟子、江戸千家初代川上不白は表千家7代如心斉の弟子)です。

江戸千家の席では後の方に入ったのにもかかわらず正客になってしまいました。
このような大寄せの場合、正客というメインゲスト的な位置に座る人は、客側を代表して迎える亭主側と話す役割をこなさなければなりません。いわば茶席をとりしきる進行役の一人になるわけです。その特典はその席での一番いいお茶碗でお茶が飲めるということだけです。普通は、私のような若輩者ではなく、経験豊な方が引き受けるものです。

大寄せのお茶会の最大の問題点として、その場で集まった面識のない10人前後の中で正客を決めることがあります。それは男性であったり、和服であったりさまざまな理由をつけて他の人に譲ろうとするのです。
この激しい譲りあいによって席の時間が長引くこともままあります。

このような場合、私は恥は掻き捨てとして正客を引き受けます。
お茶の世界では30代なんてまだヒヨッコです。間違ったって気にしません。
自分達の後に大勢のお客さんが待っていることを考えたら譲り合いで無駄な時間を使うのは合理的でないからです。

江戸千家のお席はそのような奉仕の精神で正客を引き受けただけの価値はある席でした。

寄付には狩野探幽筆の羅漢図。原羊遊斎の蒔絵の香炉です。
お菓子は銀座空也の空也双紙。

本席の軸は小堀遠州の消息(手紙)で松花堂昭乗宛てので弘法大師の墨蹟を入手したことを伝えるもの。
花入れは北宋時代の白磁。
お茶碗は薩摩焼の黒茶碗で峰の雪という銘がついていました。

寒かったけどいい茶席でした。