日本人は必殺技が好き | 江東菜館ブログ

日本人は必殺技が好き

漫画好きの国民性でしょうか、スポーツ選手に必殺技を求めてしまうところがあるようです。
もちろん、必殺技というか得意技はその選手を象徴するものであり武器になるものです。
ただ、競技によっては得意技であっても勝つために必要とは限らないものもあります。

その極端な例をあげればフィギュアスケートでいえば、荒川静香のイナバウアーがあります。
イナバウアーは、上半身を反らせる技ではなく、両足のトウを大きく開き両足で横に滑るイーグルという技の変形で、片足を曲げて、もう片方の足を後ろに伸ばす技です。そのイナバウアーの際に背中をそらすレイバックという姿勢をとり、その反り方がすごいのが荒川静香の特徴でした。

この技だけでは、点数はつきません。しいて言うならば、技のつなぎとして評価されたらPCSに反映されると言うものです。

浅田真央の3アクセル(以下A)は、現在女子で跳べるのが他には中野友加里だけであることからも、必殺技(?)の条件を満たしています。3Aは8.2点と他の選手が跳ぶ2Aが3.5と比べて4.7点多いです。これもきれいに飛んでのこと。回転不足をとられたりすると減点されます。きれいに跳んだ2Aと回転不足をとられた3Aだとそんなに差はないです。
ですから、調子の悪い中野が3Aを回避するということは戦術としては当然ありです。

で、安藤美姫の4回転サルコウ(以下S)。
これが伊藤みどりの頃の6.0システムであれば、失敗して転倒したとしても単に採点されない(マイナスにならない)だけです。クリーンに跳べば10.3点。3Sは4.5点ですから跳べたらプログラムに入れたいのは当たり前です。ですが失敗して3S扱いになりさらにGOEがマイナスになってしまうより、質の良い3Sを確実に決める方が競技としては確実です。

3Aも4Sもなくても残りの3回転を確実に跳ぶキム・ヨナのようにスパイラルやスピンもそれぞれ磨いて質をあげることが勝利には必要なのが女子の現在です。

安藤は3ルッツ-3ループというコンビネーションが跳べる選手なのですからそちらで勝負した方がいいのではないかと思います。これができるのは今アンミキだけなんで、このままアマチュア引退は惜しいのです。
4回転なくても、頂点に立てる選手なんですから。

…もう少し、化粧を抑えてもいいと思いますが。