僕の心のヤバイやつ ラブコメディが始まらない 第1巻 | 物語の面白さを考えるブログ

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『僕の心のヤバイやつ ラブコメディが始まらない』第1巻を読みました。

原作:桜井のりお

漫画:七坂ハイカ

 

『僕の心のヤバイやつ』のスピンオフ作品。

市川京太郎の姉・香菜を主人公とした「残念系ラブコメ」。

 

劇場版アニメでエッチだったおねえを主人公とした漫画作品ですが、漫画版は特にエッチではない。やはりアニメのバンド演奏シーンがヤバかったのだ。

 

おねえの相手役は、バイト先のたこ焼き屋の同僚・陣宗太くん。

いつも怖い顔で睨んでくるあの彼である。

「僕ヤバ」本編を読むかぎり、マジでおねえに辟易しているように見えた彼が、まさか好意を抱いていようとは!

人の心って、表面だけではわからないものですな。

 

一方のおねえ――市川香菜は、二十歳の大学生ですが、これまでの人生でモテたためしがないため、恋愛方面はあきらめているという設定。

だから、好意を向けられても、「自分が恋愛対象になるわけがない」という前提で解釈してしまい、恋愛が始まらない。

 

曲解鈍感系おねえと、感情表現がド下手の陣くんの、恋愛未満の物語。

ふたりは果たして、ラブコメのスタートラインに立つことができるのか?

 

わりと面白かったです。

序盤では、陣くんが建てた恋愛フラグを、曲解したおねえが悉くへし折っていくという、「ラブコメディが始まらない」のタイトルに恥じない展開で楽しませてくれました。

しかし、本作が試されるのはここからでしょう。

ふたりの仲がいつまでも進展しなければ、読者は退屈してしまう。

進展すれば、タイトルを裏切ってしまう。

このジレンマをどう切り抜けるのか?

第2巻以降に注目です。