劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 【Dolby Cinema】ネタバレあり感想 | 物語の面白さを考えるブログ

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「無限列車編」、三回目の鑑賞。

今回は、「MOVIX さいたま」の「Dolby Cinema」規格のスクリーンで観てきました。

「Dolby Cinema」を導入している劇場は、日本全国で七館しかありません。

Dolby Cinema(ドルビーシネマ)とは?

ドルビーラボラトリーズが提唱するプレミアムシネマ規格のこと。

私は門外漢で詳しいことはわかりませんが、最大64個のスピーカーによって三次元空間内に音を縦横無尽に駆け巡らせる音響技術、コントラスト比100万:1の実現により「漆黒」の表現を可能とした映像技術、所定の劇場デザイン、によって、究極のシネマ体験を提供するシステム、なのだそうです。

ただし、「無限列車編」自体は、Dolby Cinema仕様ではありません。

Dolby Cinema対応の映像を作るには、製作機材からして要件を満たしている必要があるらしいです。

通常のスクリーンで鑑賞するよりは、映像・音響の質が向上している、という理解でいいのでしょうか(この解説で合っているのか、自信ない)。

Dolby Cinema対応作品の場合、通常料金より500円増しになるところ、「無限列車編」はプラス200円の料金設定でした。少しお高くなっているのは、それに応じて質も上がっているからだと思います。

 

以下、映画の感想を述べますが、公式が猗窩座の映像を解禁し、ブログで伏せておく意味もなくなったので、こちらもネタバレ解禁とします。

 

まずは、やっぱり、Dolby Cinemaに関することから述べるべきでしょう。

すでに二回観ていましたが、このシーン、こんなに映像が美しかったっけ? と驚かされたシーンが二ヵ所ほどありました。

一つ目は、煉獄さんが最初に剣技を披露するシーン。炎の呼吸・壱ノ型・不知火ね。

一直線に駆け抜ける炎のエフェクトがあまりにも鮮やかでびっくりしましたよ。

二つ目は、終盤、母の瑠火さんが現れるシーン。

朝日の中にたたずむ瑠火さんがキラキラしていて、美しすぎるので、見惚れてしまいました。

やはり、映像の質が向上していたのかなぁ。

音響面を言えば、善逸の無意識領域のシーンが印象に残りました。

鋏をシャキーンシャキーン鳴らす音が、四方八方から聞こえてきたので、めっちゃ怖かったです。Dolby Cinema仕様でホラー映画を作ったら、めちゃくちゃビビるかも。

 

一回目の鑑賞では、頭の中で原作と比較しながら分析的に観るので、ストーリーに没入しきれない面があるのですが、三回目ともなると、分析は終了しており、難しいことは考えずに、素直に観ることができました。初見で違和感をおぼえた箇所も、原作とは別物なんだ、という意識で認めたり受け流したりするので、批判的な思考が頭をもたげることも、ほとんどありませんでした。要は楽しめたということです。

三回観て思ったのは、劇場版は〝アニメ第27話〟として捉えるのがいい、ということでした。

一本の映画として捉えると、煉獄家訪問までやらないとテーマを描き切ったことにならない、だとか、批判的な思考が動き出しますから。

このあと第28話が控えているという感覚で観ると、煉獄さんの喪失を噛みしめて炭治郎が泣くラストが、余韻たっぷりの〝引き〟に見えて、実にいい感じでした。

猗窩座に関しては、何の前触れもなくいきなり登場して、逃げたあとに何の補足情報もないので、一本の映画として観てしまうと、煉獄さんを死なせるためだけに用意されたポッと出のご都合キャラとして目に映る可能性があります。第28話以降があると仮定すれば、猗窩座の襲来は無惨さまの差し金とわかりますし、炭治郎の宿敵として再登場も期待できます。

このようなわけですから、「無限列車編」で「鬼滅」デビューは、お奨めできません。アニメを第26話まで観ておくか、原作を六巻まで読んでから劇場に出向くのがよいです。

 

猗窩座の声優は石田彰さんでした。

一回目の鑑賞では、聞いただけでは石田さんとわからずに、「お、いいじゃん」と思いました。

二回目は、猗窩座がアスラン・ザラだという刷り込みに支配された状態だったので、「アスランが一生懸命悪ぶっている(笑)」となって、集中が乱れました。

三回目は、アスランを頭から追い出して観たので、「石田さん、うまいよね」と感心しながら、画面に集中できました。

ついでに言うと、二回目のときは、「銀魂」の予告編が流れていたので、岩柱=銀さんという刷り込みが完成してしまい、「南無阿弥陀仏」でちょっと笑いそうになりました。

三回目は「銀魂」がなかったので、大丈夫でした。煉獄さんの死に、ちゃんとウルウルしたままでいられました。

 

最大の見せ場は、何といっても煉獄杏寿郎 VS. 猗窩座の戦闘シーンでしょう。

原作で省略した部分を、ド迫力の映像で補完していたのがよかったし、ありがたかった。

原作では、戦い始めてから、煉獄さんが敗勢になるまでの間が省略されていましたが、劇場版では、しっかり描かれていました。

原作で正体不明だった「玖ノ型・煉獄」も、具体的に描写されていました。

ギリギリの攻防をアニオリで追加し、最終的に猗窩座の負ったダメージが原作と同じになるのが素晴らしい。最高の補完と言えましょう。

アニメスタッフに感謝ですね。

 

 

 

 

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