太陽の牙 ダグラム Vol.12 | 物語の面白さを考えるブログ

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水陸両用コンバットアーマー ソルティックH404Sマッケレル

 

 

Vol.12には、第56~60話を収録。

 

地球連邦軍から離反したデロイア人を加え、ゲリラは人民解放軍となった。

パルミナ大陸の行政の中枢であるドガ市を制圧し、人民解放政府を樹立。

戦争はゲリラ戦の規模を脱し、連邦軍との全面戦争へ突入するのだった。

 

くり返し述べていますが、単純な善悪で量れないのがダグラムの物語です。

今巻収録分では、デイジーのエピソードがそれを表現していました。

野戦病院で働いていたデイジーは、病院が閉鎖されたため、今は戦争孤児の世話をする

施設で働いています。

そこの子供たちがケンカをするのです。

理由は――

自分の父親は、お前の父親(連邦軍)に殺された、

それを言うなら、自分の父親は、お前の父親(解放軍)に殺された、

と言って。

デイジーは、どちらの味方をしていいかわからず、困惑するばかり……。

戦争の最大の犠牲者は子供たちだとよく言われますが、大人たちの争いは、

子供の世界をも歪めてしまうのですね。

しかし、気の滅入る話ばかりでもありません。

クリンと再会したデイジーは、子供たちから聞いたクイズをクリンに出します。

 

「雪が解けたら何になると思う?」

「水になる……だろ」

「春になるのよ」

 

難しい語彙や論理を用いず、「希望」を表現してしまう。

このようなセリフを考えられる脚本家のセンスを羨ましいと思いました。

 

 

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