太陽の牙 ダグラム Vol.11 | 物語の面白さを考えるブログ

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Vol.11 は第51~55話を収録。

 

アンディ鉱山に立て籠もったゲリラに対し、手が出せない地球連邦軍。

ドナン・カシムは、地球に帰還し、ゲリラを裏から擁護する三州のトップと会談し、

翻意させることに成功。

三州の保護を失ったゲリラは、総攻撃の刻限が迫る中、決戦か和睦かの決断を迫られる。

 

一方、デロイア星の連邦軍基地で、クーデターが発生する。

基地の人種構成は、現地雇用のデロイア人八割を、地球人の士官二割が統制する

構造であった。

地球人士官の差別的な仕打ち――デロイア人のゲリラを、デロイア人の兵士に処刑させる

――に耐えかねた兵が、反乱を起こしたのである。

この事件は他の基地にも飛び火し、クーデターを誘発。

反乱兵たちはゲリラに合流するのだった。

デロイア星の抱えた矛盾が表面化し、歴史は〝激動〟の形容にふさわしい局面を迎える。

 

「ダグラム」の素晴らしい点は、経済を描いているところでしょう。

経済と政治は不可分の関係にあります。

戦局が政治に左右されるなら、経済の影響についても語らねば不自然です。

デロイア人は、なぜ、デロイアを支配・搾取する地球の軍事基地で働くのか?

それは、生きるためです。

生きるためには、働いて、お金を得なければなりません。

デロイアの企業は、多かれ少なかれ、地球資本の支配下にある現実があります。

どこに勤めようと、地球人の支配を受ける社会構造となっています。

勤め先として、もっとも手っ取り早く、手堅いのが、公営の組織である軍であるわけです。

本心では気に入らなくても、他に働き口がなければ、地球軍で働くしかない。

それが現実です。

この現実を変えるために、ゲリラたちは武力闘争という手段を選択したのです。

人道的な話し合いでは、経済システムを変えるには到りませんでした。

人々の怒りが爆発し、経済システムを破壊する――この過程を経なければ、

新たな社会構造は生まれないのです。

これもまた、現実。

アニメでこういうことまで表現できちゃうのですね。すごい。

 

 

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