◇第160話◇ 重なる面影・蘇る記憶  【鬼滅の刃・感想】 | 物語の面白さを考えるブログ

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(週刊少年ジャンプ第27号 掲載)

 

大方の予想どおり、童磨は伊之助の母親の仇でした。

めずらしく予想が当たったとか、そんなことはどうでもよくて――

今回のお話、読んでいて涙が出てくるんですよ。

 

DV夫から逃げても、結局どん詰まりになった琴葉を、

童磨は「不幸だ」「何の意味もない人生だった」と決めつけますが、

琴葉は伊之助といられるだけで幸せだったのです。

 

このコマで泣いてしまいます……

 

この母親の愛情は、童磨には絶対に理解できません。

暴力を受けたから不幸だ、頭が弱いから不幸だ、行き場がないから不幸だ、

と、童磨は外形的なストーリーだけを見て判断しています。

〝心〟を理解できないのですね。

 

では、なぜ、心の綺麗な人がそばにいると心地いいなどと言えるのか?

サイコパスにとって心地のいい人とは、絶対に自分を脅かさない人です。

頭のよさを自負する童磨にとって、頭の残念な琴葉は、

絶対に自分に爪を立てない愛玩動物のような存在だったのです。

ところが、童磨の正体を知るや、琴葉は逃げてしまう。

童磨の理屈にも耳を貸さない。

こうなると、童磨にとって、琴葉の価値は無いに等しくなります。

サイコパスが好むのは、低能で従順な者であって、

支配に従わない者は、瞬時に「不要な者」――いや、「不要物」に成り下がるのです。

 

伊之助と童磨との間に因縁が成立し、

童磨 VS. 伊之助&カナヲ の戦いは、仇討ちとしての体裁を整えました。

読者としては盛り上がるしかないのですけど……

いまだに、童磨を斃せる気がしない。多分、斃すとは思いますが。

二人に痣が出ても――痣持ち二名を相手にした上弦の参が

あの強さだったからなあ……。

ここからどういう戦いになるんだろう。

 

気になるのが、「地獄」というワード。

しのぶさんもカナヲも伊之助も、童磨に対して「地獄」というワードを

ぶつけています。

童磨は、死後の世界は存在しない、という世界観の持ち主。

ですが、われわれ読者は、「鬼滅」世界に地獄が存在することを知っています。

最終的に、童磨は、地獄の実在を知り、地獄の亡者に

八つ裂きにされるのじゃないかと思っているのですが、当たりますかどうか。

 

このところ、何気に「ジョジョ」要素が濃くなってますね。

童磨が自分の脳に指を突っ込んで記憶を掘り起こすシーンは、

三部DIOを彷彿とさせます。

童磨は喰った全員を憶えていそうですが、これは、単なる食事だから

喰った人間の数など憶えていないと言い放つ一部ディオのオマージュか?

先週号で披露した、伊之助の新技――腕の関節を外してリーチをのばす

――も、ジョナサンの「ズームパンチ」に似ていますし。

こうなると、ふり返った者を亡者があの世に連れて行く「小道」も、

形を変えて登場するのではないかと期待してしまいます。

何やかんやで斃された童磨の魂が、「死後の世界って本当にあったんだ」

とか無邪気に驚いていて、ふと振り向くと、

そこには今まで喰った信者たちの亡霊がいて……ギャーッ!!!

みたいな感じでお願いしたい。

 

今さら親の仇と言われても、伊之助はピンとこないのでは?

という意見もネット上で散見されましたが、

「指切りげんまん」を使って、うまく感情的な高ぶりを作り出しましたね。

吾峠先生の作家的手腕には、毎度感心させられます。

 

次号へ続く!

 

 

今週のアオリ文:

(冒頭) 童磨の問は――!?

(末尾) 吹き出す怒り!! 悪鬼を滅殺せよ!!

 

目次コメント:

しゃっくりが止まらないのが

ツボに入って、爆笑してたら

しゃっくり止まった〈呼世晴〉

 

 

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