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スノーピアサーBlu-ray
2,209円
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『甲鉄城のカバネリ』 は、鉄道要素については 『スノーピアサー』 に
影響を受けた、とウィキペディアに書いてあったのを読み、
興味をおぼえたので鑑賞。
ストーリー。
地球温暖化対策として、冷却物質を散布したら、
冷えすぎて氷河期みたいになってしまい、人の住めなくなった地球。
生き残った人類は、現代のノアの方舟である列車「スノーピアサー」の
内部で生活していた。
そこは、前方車両の富裕層が、後方車両の貧困層を支配する世界。
最後尾で奴隷同然の扱いを受けていたカーティスは、
仲間とともに反乱を起こし、スノーピアサーの開発者にして支配者である
ウィルフォードがいる先頭車両を目指すのだった。
SFとして見た場合、ツッコミどころはあるし、
映画としていまひとつ盛り上がりに欠ける、といったレビューが
一定数あるのもうなずけますが、
私はおもしろく観ることができました。
列車の中に、閉鎖系環境を作りあげてしまう、
力業ともいえる世界観、嫌いじゃありません。
B級の匂いが漂うものが好きなんですよね。
人類が生き残るだけなら、地下シェルターみたいな設定でもいいのに、
列車になった理由が、開発者の運輸王ウィルフォードが列車好きだったから。
この理由付けが、私のハートに刺さりました。
ガチガチの合理より、荒唐無稽な方が面白味を感じます。
支離滅裂はダメですけどね。
列車内に構築した生態系を維持するためには、
人間も、他の生物も、個体数の管理が重要、とウィルフォードは
残酷ともとれる冷徹な合理を説きます。
スノーピアサーは彼の趣味の到達点みたいな存在で、
車内は彼の思想に支配されており、
ディストピアめいた厳格な階級社会が敷かれています。
彼の思想が、人類の存続にとって合理的であるか否か、
誰も検証はしていません。
ウィルフォードの持論が、正しい合理なのか、狂気としての合理なのか、
そこは映画を観た方に各自判断していただきたい。
ただひとつ、確実に言えるのは、
十七年間も列車から一歩も出ずに暮らしていれば、
金持ちか貧乏かにかかわらず、人間おかしくなるよね、ということである。
『甲鉄城のカバネリ』の記事でも書きましたが、
列車を走らせるには、線路が重要。
こっちの映画でも、線路の保守がどうなっているのかは、
まったく説明がありませんでした。
ツッコんではいけないのかも。


