◇第103話◇ 縁壱零式 | 物語の面白さを考えるブログ

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ストーリーとしては、

動きはほとんどありません。

時透くんが縁壱零式を相手に、

訓練をしています。

それを見ながら、炭治郎と小鉄くん、

時透くんの鴉が会話をしています。

 

このエピソードの意味は何なのだろうか、

と考えてみました。

その結果、〝受け継いだものを繋いで行く〟という

「鬼滅」のテーマを、重ねて述べることで、

強調しているのではないか、と思うに到りました。

 

縁壱零式は、日の呼吸の剣士をモデルとして

造られました。

その姿に、炭治郎は見覚えがありました。

夢で見た剣士にそっくりです。

ここで「記憶の遺伝」という概念が登場します。

科学的根拠があるかはさて置き、

炭治郎の中に、先祖から受け継いだ記憶が

存在していることが示されます。

 

時透無一郎が、日の呼吸の剣士の

子孫であることが明かされました。

彼は血筋を受け継いでいます。

 

日の呼吸の剣士の姿と剣技は、

縁壱零式に受け継がれました。

さらに言うなら、その内部には、

日の呼吸の剣士が使用していたと

思われる刀が隠されていました。

刀も受け継がれていたのです。

 

才能がないから、絡繰人形の技術を

継ぐことができないと嘆く小鉄くんを、

炭治郎は叱り、励まします。

自分には無理でも、次の代で成し遂げるかもしれない。

その可能性を摘むようなことをしてはいけない、と。

 

この〝受け継がれる意志〟というテーマは、

この後、冨岡義勇の〝自己否定〟症候群を治療する

エピソードでも登場し、

さらには、産屋敷耀哉が鬼舞辻無惨に説いた

「真なる永遠」へと結実します。

お館様の話が、唐突に聞こえず、説得力を持つのは、

この第百三話に見られるように、

〝受け継がれる意志〟の具体例を、

くり返し描写した成果だったのです。

 

訓練を終えた時透くんは帰りました。

壊れたと思われた縁壱零式を点検すると、

まだ動くことがわかりました。

これで炭治郎を特訓して強くし、時透くんに復讐すると

小鉄くんが決意したところで

次回へ続く!

 

 

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